HAARPのdigisondeモニターデータの見方:「地震予知」は可能だ!

みなさん、こんにちは。

さて、最近HAARPモニター群の中にある「digisonde」というものの読み方が少し理解できたので、今回はこれをメモしておこう。

digisonde
これは、ionosondeという呼び方もされるが、大気の上層のずっとずっと上層のionosphere(イオン圏, 電離圏)と呼ばれる部分の様子を調べるものである。

まず地球の大気層から電離圏まではこんな感じである。
About the Ionosphere
e0171614_1636992.gif

地表に近い「大気圏(atmosphere)」が地上10km程度まで、これを「気象系(weather systems)」と呼ぶ。その上にまだかなり薄い酸素の大気圏が20kmまであり、そこから30kmが「オゾン層(ozon layer)」。10km〜50kmを「成層圏(stratosphere)」。50km〜80kmを「中間圏(mesosphere)」。そして80kmから上層を「電離圏(ionosphere)」と呼ぶ。

この「電離圏(ionosphere)」は3つに分かれる。一番下の80km〜100kmが「D層」。100km〜130kmあたりが「E層」。130km〜220kmあたりまでが「F1層」。この上ずっとが「F2層」。さらに外側はもう太陽風に直接にさらされている場所で「熱圏」。











さて、この電離圏は太陽風の影響を受けて日々変化している。時間ごとにも一瞬ごとに変化している。これを調べるために、HAARPの観測装置の中で、正三角形の頂点に送信アンテナを、中心に受信アンテナをそれぞれ置き、そこから発信して、受信して電離層の構造を調べるというのが、この「The HAARP digisonde」というものらしい。

この中に典型的なパターンの例が紹介されている。以下のものである。これは2007年11月10日のパターンである。
e0171614_171144.gif


そこで、今日2010年10月9日のものを使って、説明しておこう。
e0171614_1753329.jpg


これを見れば、この図がどんな内容を含んでいるかだいたい理解できるだろう。

ωeとは、異常プラズマ周波数。ωoとは通常のプラズマ周波数の意味である。プラズマ周波数ωは、電子濃度nに電子の電荷eの2乗をかけ、電子の質量mと真空の誘電率εで割った量の平方根である。すなわち、ω=√(ne^2/(εm))のことである。したがって、電子密度の平方根に比例している。したがって、電離層のプラズマ周波数を知る事が出来ると、電子密度が分かるということになる。ωBは、電子が地磁気に巻き付いて運動する際の周波数である。地磁気による磁場があるところをプラズマが伝播すると通常プラズマ周波数と異常プラズマ周波数の2つに分裂するらしい。この3つの周波数の関係が、ωe−ωo=ωB/2。

さて、問題は地震の予知の場合である。これまでの仮説では、地震源の付近の上空には、地震に先立ち、ラドンイオンが放出されると考えられている。そこで、もし地震源の上空にラドンイオンが上昇すると、プラスイオンが増えるから、これと電子は衝突再結合して電子密度が減る、と考えられる。この電子濃度の現象をとらえられれば、地震の予知に繋がる。
e0171614_16335836.jpg


次の問題は、アラスカのHAARPモニターで他の場所で起こるはずの地震源上空の電離層の様子が分かるかどうか、ということである。たぶん、このモニターはアラスカのガコナ上空を見ているために、他地域の地震予知はこれでは知る事が出来ないはずである。したがって、電離層電子濃度観測機器を積んだ、フランスの人工衛星などが、日本上空を飛んだ時にそこから電子濃度の変化の情報を教えてもらえれば一番好都合ということだろう。そのむかし、日本政府はこれを拒否したらしい。非常におばかなことをしたようである。

アラスカのガコナ上空の電子濃度しか分からなかったとしても、ひょっとしたら、どこかの地域の電子濃度の急激な変化は振動としてガコナ上空にも伝わるという事もあるかもしれない。この場合には、ガコナ上空の電子濃度の揺らぎのようなものであるだろう。したがって、HAARPの磁場モニターに何らかの変化が来た場合に、こっちのHAARP-digisondeのデータの変化の仕方を見比べれば良いのかもしれない。

いずれにせよ、日本の電波学者や電子工学者や地球物理学者などを総動員して、地電流、電離層の電子濃度変化、大気中のラドンイオンの変化、FM電波異常などを総合的にとらえる事の出来る観測網を日本全土に張り巡らせれば、少なくとも地震発生の2週間前から1、2ヶ月前には、震源地のおおよその場所を割り出せるのではないだろうか。そんな気がする今日この頃である。

かつてゲラー博士の政治力のせいで「問答無用。あれは科学的評価。我々は政治的評価をする」と日本の官僚に言われて、日本の地震予知計画は、ぽしゃってしまったようだが、この計画の復興を期待したいところである。イルミナティーのまねをして「ラムダ計画」とか「ωプロジェクト」とか、かっこいい、ちょっと謎めいた名前でも付けて、官僚の虚栄心をくすぐるというのもそれなりの手なのかもしれないですナ。

参考:
Radio waves and Sounding the Ionosphere - Part 3
[PR]

  by Kikidoblog | 2010-10-09 17:38 | HAARPモニター

<< Quantum Roulett... JAXAは「月面の色」を隠蔽し... >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE