昨夜のヨルダン戦大勝の原因は?「香川効果」!?:「俺もビッグクラブへ行きたい!」

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本田ハットでザック日本連勝/W杯予選


みなさん、こんにちは。

今日は、昨日のサッカーのワールドカップ予選、日本6-0ヨルダンの話から。
2連勝の日本、勝ち点6…本田がハット
 サッカー・2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア最終予選B組 日本―ヨルダン(8日・埼玉スタジアム)――5大会連続の本大会出場を目指す日本がヨルダンに6―0で大勝。
2連勝で2位以下との勝ち点差を5とした。本田がハットトリックを達成した。
日本の次戦は12日、最終予選第3戦の豪州戦(ブリスベーン)。
(2012年6月9日00時46分 読売新聞)

普通のありきたりの表面上のことは、マスゴミに任せるとして、ここでは、「どうして香川選手が日本代表では輝けないのか?」という、謎についてメモしておこう。これは、サッカーの素人の目にも非常に不思議に映るだろう。

昨日のNHKの放映の最後では、解説者の早野が「香川選手がいつものトップ下ではなく、左サイドハーフにいるからだ」という、いつもながらの何の根拠もない、思いつきを述べていた。まったくサッカーというものをまだ理解していないことを露呈したが、まあ、早野本人のことはどうでもいいので、香川選手のこの疑問の答えは、実に簡単なのである。

「香川選手は、ドリブルが下手だから」
「ドリブルそのものは、本田圭介の方がうまい」

これに尽きる。

もちろん、平均的な選手よりドリブルは両者ともにうまいのは当然だが、香川選手はスピードがあるため、つまり、足が速いため、前にかなりのスペースがある場合しか、ドリブル突破ができないのである。したがって、回りに敵や味方が密集した状況下では、ボールを奪われてしまうのである。その点、もともとそれほど足の早くない本田圭介選手の方が細かいドリブルがうまいのである。

サッカーを知らない人には、どんなドリブルもいっしょに見えるはずだが、ドリブルには、基本的に2種類あるのである。密集地帯をスピードではなく、ボールさばきで突破するタイプと、広いスペースをうまく使って、そこへボールを押し出しておいて、スピードを使って走り抜けて突破するタイプがあるというわけだ。本田圭介選手は前者であり、香川選手は後者である。言い換えれば、本田圭介はメッシタイプだが、香川選手はクリスチャン・ロナウドタイプなのである。

多くの人はここを間違うし、おそらく、香川選手本人もこれをまだよくわかっていないふしがある。基本的に、この技術上の特徴があって、早野がいったような、ポジションの問題がかぶって来るのである。

今回の日本代表のように、本田圭介がトップ下に入り、香川選手が左サイドに入ると、いつも本田圭介が前のスペースに入り込むから、そこへ入りたいと思っている香川選手は入れない。したがって、比較的下がり目の位置にいることになる。そうすると、下がり目の中盤の選手は、密集地帯でプレーをすることを余儀なくされるのである。

こうなると、自由に走り回りたい香川選手にとって、自由なスペースがないため、あまり細かいドリブルのうまくない香川選手は、ボールを失うリスクが出る。そこで、回りにパス交換ばかりして、ちんたらやるというプレーに陥るのである。その点、この下がり目の位置では、本田圭介の方が適している。

まあ、早野が言いたかったのは、こういうことである。

ところが、実はここからが面白い。これは、選手も若い青年たちだということが原因である。みな人間なのである。だから、同じ気心の知れた仲間同士だから、嫉妬はないが、「俺も」という気持ちがでる。挑戦心に火がつくのである。

何を言っているかといえば、この試合の直前に香川選手のマンチェスターUへの入団決定のニュースが入った。こうなると、選手たちは、「え?香川がマンU? じゃ、俺も」という気分になるものなのである。

その証拠は?

遠藤選手である。前の試合のオマーン戦では、「もう遠藤の時代は終わった」と思えるほど、運動量は落ち、ミスが多く、何一つ良いところがなかった。ところが、昨夜の試合では、遠藤選手の見事な、それも全盛期のイタリアのピルロ選手のパスに匹敵する、「創造性豊かな芸術的パス」を出しまくったのである。遠藤選手は「発奮していた」のである。その恩恵を本田圭介選手が受けた。

なぜか?

というのは、遠藤選手もかねてから、プレミアリーグのビッグチームでプレーしてみたいという気持ちがあったはずだからである。実際、ガンバ大阪がトヨタカップで世界初の3位に入った時には、遠藤選手の全盛期であり、そのチャンスであった。ところが、今はガンバ大阪はふがいない。そういうチャンスは来ない。

ところが、今度は自分のチームメートがマンUに行く。自分のチーム、すなわち、日本代表の注目度は今まったくこれまでとは違うのである。香川選手をスカウトが見に来る。つまり、自分もそういう連中の目に留まる可能性もある。

今回の日本代表の6得点。これはすべてこの気持ちから生まれたものである。良い意味での「切磋琢磨」の心である。

なぜ本田圭介選手が、前田選手が取ったPKを一番先にボールゲットし、誰にも譲らなかったのか?

そりゃー、日本代表でハットトリックを決めて、歴史に名を残し、自分もビッグチームでプレーしたいからなのサ。前田選手は、優しい選手だから、譲ってやったが、中村俊輔選手や中田英寿選手だったら自分が蹴っただろう。サッカーとはそういうものである。

私がここで言っている事を見事に証明してくれるインタビューがあった。以下のものである。
本田圭佑、ヨルダン戦振り返る「オカはパスを出さへんというのがある」

8日、埼玉スタジアムでは、サッカーW杯アジア最終予選が行われ、日本代表が本田圭佑のハットトリックなど大量6点を挙げ、ヨルダン代表に快勝した。

試合後、ゲームの主役となった本田をキャッチ。試合を振り返って貰った。

本田圭佑
「ちょっとできすぎな部分もありますが、1点目をあの時間でしっかりとセットプレーから(前田)遼一君が決めたことで、自分たちのペースに持って行けたというのが、大差になった要因かと感じています。

点を取れるだけ取りたいと考えていましたし、(自分の)3点とも味方のプレーに助けられたという感じがあります。結果的に3点取れてよかったです。

1点目は文句のいいようのないパスで、僕は本当に走っているだけという感じで目の前にボールが来たのでヤット(遠藤保仁)さんに感謝したいと思いますし、2点目は結果オーライというか、岡崎(慎司)はシュートを打ったと思うのですが、あれも、よく言えば、オカがシュートを打つタイプだとわかっていたから(点が)取れたと思うんですわ。オカはパスを出さへんというのがあるから(笑)。

でも、それは今までずっとやってて、そこの信頼関係というか。GKが弾くかと読んでいたらDFに当たってうまい具合に転がってきたので、ラッキーというか。もっと強豪とやることになったら、細かい詰めは勝負を左右すると思うので、ああいうことの繰り返しかと思いますが、まだまだ足りない部分があると思います。

回数と質、スピード感とか。今日は相手もマンツーマンでついてきてて、最初はやりづらいことがあったのですが、それも相手が悪くなってきたというか、こっちが1点を取って変わってきたと思いました。(前田)遼一君が決めてから、スペースが空いてきたと感じました。前の試合ほどではないのですが、そう甘くはないですよね。

前半は相手もしっかりコンパクトに入ってきていたし、体も強かったし、そこでガチガチで、転がっている場面も多くて。やはり1点目の取り方だと思います。試合への入り方が何よりもよかったと思います。そこは文句の付けようがないくらいよかったんじゃないかと思います。先制点をできる限り早く取ろうということで入っていますし、誰が点を取ってもいいんですよ。その中で点を取りたい選手が前線にいて、それがいいほうにいってるかと感じます。

みんながお互いに刺激し合ってるんじゃないかと思います。今の2試合で完成度を話すのは時期尚早かと感じていて、オーストラリア戦の後は違う課題が残っていると思っているし、さらに強い相手とやったらまるで違う課題が出てくる中で、この2試合はいいところがたくさん出たけど、悪いところがどこやったかと見つめることが重要だと思うんですよ。だから完成度という意味でも満足できるものではないかと……。

むしろ満足してはいけないと思ってます。得点バリエーションが増えた理由はシンプルで、それは海外でプレーしている選手が増えたからだと思います」

要するに、今回の大勝は、「香川効果」だったということなのである。チームメートのみんながみんな「俺もビッグチームへ行きたい」という気持ちで頑張ったからなのである。この意味では、香川選手のお陰だったということである。だから香川選手には1点しか取らなかったとしても、堂々としていて欲しいと思う。「俺のお陰だよ」という気持ちでいれば良いのである。そのうちもっと点が取れるようになる。

では、香川選手はこのチームでは、うまく機能することができないのか?

そんなことはない。時々本田選手や岡崎選手とポジションチェンジして、右サイドに行けばいいだけのことである。香川選手が右に行くと、本田選手は左利きなので、今度は中に合わせることになる。センタリング役になるわけである。本田選手が右にいるから、クリスチャン・ロナウドのように左足でシュートを狙えるからゴールに向うのである。香川選手は左右蹴れる稀な選手だから、おそらく右サイドから裏スペースを使えるようになり、華麗なシュートを見せられるはずなのである。

いずれにせよ、最近の2試合はランキングが80位というような格下のチームである。そんなに喜ぶような相手ではない。今度のオーストラリアが日本よりランキングの上の格上のチームである。そういう相手にどこまでできるかが、本当の真価を問われるわけである。

しかも、かつてドゥンガ選手が言ったように
「アウェーで活躍できる選手が良い選手」
なのである。

ところで、昨夜の試合は、吉田選手と内田選手はあまり輝かなかった。それどころか、吉田選手は結構大きな怪我をしてしまったようである。その瞬間を見ていたが、「トロかった」。要するに、試合はもう4-0で決まっていたのに、調子に乗ってドリブルで前線にあがり、そこで相手に取られたから慌てて取り戻そうとした時に無理な態勢、いつもした事がないような態勢に落ち込んで、右膝を変な曲がり方で痛めたのである。一言で言えば、「慢心」。相手をなめていた。

内田選手と吉田選手は欧州でいつもつるんでお酒を飲んでいるという噂がある。また、実際に内田選手はNHKの特集でそういっていた。「心がけの悪い選手はいつか怪我をする」。その点、いつも「心を整えている」選手、長谷部選手とはちょっと違っている。蹴ったシュートがバーやポストに当たって、中へ入るか、外にはじかれかは、この「心がけ」の違いなのである。

私はいつもサッカーをそうやってみている。そして、実際に高校サッカーもそうやってみて来たが、実際に選手と話をすれば、それが正しい事が分かる。だから、そう信じるのである。

この意味では、前田選手は非常に私生活でも人間的にも心がけの良い選手であると思う。それに対して、内田選手や吉田選手や岡崎選手は、あまり「心がけ」が良さそうには見えないところがある。だから、なかなかシュートが入らない。

こういうことをくどくど説明する手間を省くために、我々、サッカー選手やサッカーをよく知るものは、
「サッカーの神様がいる」
というような言い方で表現するわけですナ。
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  by Kikidoblog | 2012-06-09 11:45 | サッカー&スポーツ

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