「国会事故調」記者会見:グッジョブ!日本にはこんなに素晴らしい人たちがいる!

みなさん、こんにちは。

「国会事故調」が4ヶ月半の調査結果をまとめて公表したようである。実にすばらしい。日本にも、日本人にも良心的なすばらしい人々がいるという証明である。以下のものである。

東京電力福島原子力発電所事故調査委員会
国会事故調「福島は人災。地震・津波指摘されながら対策先送り。専門家慢心」 (J-CAST)
 
記者会見のUStream映像はこちら。全部で2時間ほどのようである。
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国会事故調 記者会見(原発事故調査報告書)


原発事故調査報告書レポートは、こちら。
ダウンロードサイト

委員長
黒川清(医学博士、東京大学名誉教授、元日本学術会議会長)
「事故はまだ終わっていません。この提言の実現に向けた第一歩を踏み出すことこそ、この事故によって、日本が失った世界からの信用を取り戻し、国家に対する国民の信頼を回復するための必要条件であると確信しています。」

委員
田中三彦(科学ジャーナリスト)
「1号機のSRVがどうもきちんと作動しなかった。2号、3号機との比較においてそういう問題があるように思いました。SB濾過が起きていた可能性を示唆している。」

石橋克彦(地震学者、神戸大学名誉教授)
「大津波さえなければ、あの事故は起こらなかったんだということはない。耐力、基礎体力の脆弱性があったことが明らかになったのではないかと思っている。これは福島第一だけのことではない。」

崎山比早子(医学博士、元放射線医学総合研究所主任研究官)
「残念ながら、この地震大国日本に54機も原子力発電所を作ってしまったことが、間接的な原因になった。なぜそういう結果になってしまったかについては、この事故調では手つかずに終わり、不十分なものになった。」
「国会事故調でなければ分からなかったことがあった。ICRPと原子力業界電力業界のつながりが見えて来た。放射線の過小評価の問題があった。」

横山禎徳(社会システム・デザイナー、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム企画・推進責任者)
「原子力という分野の常識は、世間の非常識ということが、全体としてまかり通ってきた。他の分野の知識とか知恵にあまり興味がない感じだ。非常電源1つこければみなこけるというのは誰にも分かる。他の分野のアイデアがなぜこの分野に入って来ないのか実に不思議な感じがした。」

蜂須賀禮子(福島県大熊町商工会会長)
「私たちが知らされていないことばかりであった。この報告書を出した今日がスタートだと思う。」

田中耕一(化学者、株式会社島津製作所フェロー)
「未来のことを言いたい。絶対安全、そういったことを主張する組織のまずさ。常に国民の目を意識し、信頼を得ているシステムもあることが分かった。」

大島賢三(独立行政法人国際協力機構顧問、元国際連合大使)
「福島原発事故は人災であるという結論を出した。我々がこの事故の背景をいろいろ調べて行くうちに、そこには、組織的な問題、制度上の問題、人的な問題、危機管理を含むガバナンスの問題など、こういったいろいろの要素が絡み合ってこの事故が起きた。この事故はおこるべくして起きた。備えをしていれば、防ぐことができた事故である。最も大事な教訓は、国民の健康、安全、環境を第一に考えてこれを守る。安全文化を根本から作り直す必要がある。」

櫻井正史(弁護士、元名古屋高等検察庁検事長、元防衛省防衛監察監)
「原子力発電に関してリスクゼロを前提でいろいろなことを考えてやっていたことが問題。ここを乗り越えて考えていかないと今後もうまくいかない。」

野村修也(中央大学大学院法務研究科教授、弁護士)
「”虜”という言葉が随所に出て来る。今回の根源的な原因の中に、”虜”という言葉で表現される構造的なものがある。安全神話、原子力村という言葉で、思考停止なるものがある。規制する側が規制される側に”虜”にされる構造がある。」

この「事故調」の記者会見の内容は実に素晴らしい。何事もはじめてという時が一番良い仕事をするものであるというが、その典型と言えるだろう。

ぜひ、この”歴史的な”記者会見は見ておく必要があるだろう。

問題は、この事故調がせっかく作製した素晴らしい報告書や提案をいったいどこまで民主党在日政権が実行するかということであるが、それはまったく期待できないだろうということである。

いずれにせよ、私のこのブログで、311以降ずっとメモして来たことがほとんど正確で、正しかったようですナ。インターネットの達人になれば、一個人であったとしても、その程度のことは”だれにでもできること”なのである。


おまけ:
この後半の質疑応答を見ると、質問に立つ日本のマスゴミは相変わらず日本のマスゴミである。この事故調のメンバーの誠実さと知的水準と比較すると、日本のマスゴミはまったくこのレポート真意を理解する気持ちがないようである。この委員会が主張していることは、ここに来ているマスゴミは、レポートで主張している「この事故は人災である」という、人災を引き起こした側に入っていますヨ、ということである。

だから、ここにいるマスゴミが、責任者の法的責任はどうなるとか、訴追はどうかということを言うことすべてが質問者の自分たちにも向っているということが分からないらしい。単なる、アホだ。こういう連中が各新聞社の一線級としたら、マスゴミはもはや終わりである。

面白いことは、「この事故調は国会に所属する」というところが面白いところなのである。これが、「第三者の立場」で調べることができるということを実現したわけである。

かつて羽仁五郎が、戦後直後に日本の国立の図書館を設置する時に、図書館を国会の下におくことが大事だといったことを思い起こさせる。これが「国会図書館」を誕生させ、第三者の立場で国民側に立つ国立図書館という形ができたわけである。

ところが、本来国会議員というものは、この国会に所属するはずであるのが、政党政治になると、各政党の政策や人間関係に縛られることになる。この政党政治の下で誕生する国会議員と政府内閣のメンバーのレベルと、今回の国会の基に誕生したこの事故調のレベルとを比較すると、これほどレベルに差が出るのかというのが、今回見事に証明されたわけである。

私の個人的見方としては、これからの日本の政治形態は、「議院内閣制」というよりは、「国会任命制」のような形にした方が、良い政治ができる可能性が高いということを見事に証明してくれたのではないかと思う。この意味では実に興味深いものである。

我々は、いちいち国会議員など選べば、本当に日本人かどうかも、裏社会の回し者かも、あるいは、他国のエージェントかもわからない、得たいの知れないものを国会議員にすることになりかねないのである。

それよりは、国会というものが、それぞれのテーマや議題にあわせて、メンバーを選出して、すべてまかせればよろしいのである。下手に国会議員がやる必要はないのである。

いずれにせよ、今回の事故調のメンバーのような人材が日本にまだ存在し、こういうレベルの知的水準や実行力や能力からすれば、現民主党内閣を見れば、およそ国民の代表というレベルにはない。朝鮮民団代表でしかないということが明らかになったと言えるだろう。

おまけ2:
それにしても、日本の大手マスゴミ記者の、何でもけんか腰の態度や口調(特に若い女性記者)というのは、何とかならんのか? 記者である前に人間的な教育が必要だろう。大和撫子という言葉を知らないのだろうか。新聞記者をまず自衛隊に入れろと言いたいところですナ。
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  by Kikidoblog | 2012-07-06 21:42 | 原子炉被災

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