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ファインマンさんがガンになった時、ポーリングが言った:「ビタミンCを飲め!」

みなさん、こんにちは。

かつてロシアの物理の超天才,
レフ・ダビドビッチ・ランダウ
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が交通事故で瀕死の重傷を負ったとき、世界中の脳外科医がかけつけ、ランダウの脳手術を繰り返し、なんとか一命はとりとめたという。その後、ランダウの脳損傷は、普通の人であれば、もう二度ともとには戻らないだろうというほどのとてつもないものだったのだが、その後努力して高校生の物理程度は理解できるように復活したという。

さて、一方アメリカの物理の超天才、リチャード・ファインマンは晩年にはかなり重症のガンになった。そんな時、やはり世紀の天才の一人には世界中から救いの手が差し伸べられたようである。そんな状況が
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には出ている。

この本は大分前に買って持ってはいたのだが、一度も中を読んでいなかった。そこで最近中をちょっと見ているうちに、何カ所か実に興味深い場面に出くわしたというわけである。

どうもリチャード・ファインマンは、同じくアメリカ人だがノルウェーの超天才である
ラルス・オンサーガー
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とソ連のランダウに対しては特別の親近感を抱いていたふしがある。物理のスケール、物理の幅の広さ、単純明快さ、こういったところでお互いに引かれていたものと思われる。

そんな話がところどころにあるのである。

さて、今回は、そんなファインマンがガンになった時のことをメモしておこう。

彼がガンになった時、真っ先にある人物からガンをなくすための処方箋が送られて来た。その手紙を書いたのは、ノーベル賞を2回取った、
ライナス・ポーリング博士
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だった。ポーリングは、ファインマンに「ビタミンCをたくさん飲め」と言ったのである。

その主旨は、腹部の悪性腫瘍は深刻だから、5年の生存率より低い。化学療法は効果ないから、英国ではこの種のガンにはほとんど使われていない。最良なのはただちにビタミンC摂取量を増やすことだ。少なくとも1日に20g以上飲め。自分の知っている男は1日60g以上飲んでいるが、大分良くなって今では1日35gまで下がって来た。とにかくビタミンCをとれ、そして継続しろ、というようなものであった。

さすがに「ビタミンC」で2度目のノーベル賞を取った人である。

ところで、上の写真の模型は「タンパク質のαへリックス構造模型」というものであるが、ポーリングはこのαへリックスの構造解析によって一度目のノーベル化学賞を受けたのである。そして、ワトソンークリックとDNAの構造解析で競争をしたが残念だったという歴史が残る。

さて、何年か前、私はフラーのシネジェティクスの分子化学への一つの応用例として、正四面体ー正八面体だけでできる構造物を研究したことがある。これを使って、タンパク質やDNAの構造が作れないかと探ったのである。

ところが、予想通り、「四面体ー四面体ー正八面体の繰り返し」、「四面体ー八面体の繰り返し」により、αへリックスの構造を導くことに成功したのであった。それがこれだった。
Octet Truss Spirals
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ポーリングの写真の構造が、上の右側の上から見ると5回対称のものに対応する。実は、もっと複雑なDNA構造も四面体のユニットをたくさん使うとできたのだが、ある時これを壊して以来二度と同じものが作れていない。真夏の世の夢であった。しかし、上から見ると8回対称のDNAができたのである。

一度私の師ビル・サザーランド博士が我が家を訪れた際、この模型を見せたのだが、ポーリングの時代からすれば、「It's too late!」、遅すぎた、というお言葉を頂いたものである。

ついでにもう一つの面白い話をメモしておこう。

日本にも日本の超天才の一人である、
鈴木増雄博士
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という物理学者がいる。彼は、物理学会会長もしたことがある。東大の
久保亮五博士
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のお弟子であった。

鈴木博士が、ブラジルに行った時、海水浴をしたら、あっという間に海の沖合に流されてしまったという。このままでは岸に戻れず溺れ死ぬ。自分は物理学者だからここで溺れたら物理学者の名に恥じる。そんな場合にどうしたか?という話がこれにでていた。以下のものである。
「自然はゆらぎを好むが無駄を嫌う~熱エネルギー・エントロピーの魔力~」
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海でおぼれて死ぬ事故の大部分はこの離岸流が原因で す。今日帰ってこの話をご家族に伝えるだけで、命が助かることが将来あるかもしれません。私 は数十年前に命がけの実体験をしました。ブラジルで泳いでいるときに、あっという間に数百メ ートル沖に流され、岸に戻ろうとしてもとても私の力では戻れないことが流速を計算してすぐに 分かりました。流速は秒速2m近くあり、私の泳ぐ速度では到底戻れない。

しかしここで死ぬわけにはいかないし、この現象は自然現象であり物理学の基本に従って起こっている現象なのだから、解決法を見つけられずに死んだら私の物理学は本物ではないだろう。 そう思い2、3分真剣に考えたところ、もしこの流れが海岸全体に起きているのであれば、海岸の水はすぐなくなってしまうはずだ、どこかに寺田寅彦の言うような自然界の縞模様的な構造が できているに違いない。

こう考え横に数十メートル泳いだところで、波が沖から来ているのに気が付き、ここは逆に流れていると悟って岸に泳ぎ着きました。ホテルに戻ってボーイにこの話をしたら、「あそこの海岸では毎年死ぬんですよね」とさりげなく言われたのが印象に残っています。


さて、仮に私が病気で死の淵にさまよった時、はたしてだれかが手助けしてくれるだろうか?まあ、そんなことはまずないはずである。むしろ、「早く死ね」と言われかねないかもしれない。

そんなわけで、私がガンを宣告された時、私のこれまでのリサーチで最も有効だと考えていることを行うことにしているのである。

何か? 

この際だから、メモしておこう。

それは、断食である。すると、断食によって、身体の中で兵糧攻めになった普通の細胞たちが、余分なガン細胞を餌と間違えて全部食い尽くすのである。この現象をオートファジー(自食)という。

断食せずにすむことを祈るのみですナ。

  by KiKidoblog | 2013-03-13 18:03 | 真の歴史

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