高校サッカー選手権決勝富山第一vs星稜:「試合はホイッスルが鳴るまで終わらない」

みなさん、こんにちは。

いや〜〜、いまでは2,3日パソコンを使えないと、インターネット界では「過去の人」にすらなりかねない。このところ、私のパソコンが不調でなかなかインターネットにつながらなくて、四苦八苦の毎日だった。

おかげで、今回の高校サッカー選手権決勝、富山第一vs星稜戦のことをメモすることができなかった。

今回の決勝はまれに見る激戦の大逆転劇であった。しかしながらこれが監督の采配のせいであることは明白だった。かたや新人監督(富山第一)、かたや本田圭佑を育成した名将監督(星稜)。だれもが有名監督を擁した石川の星稜が勝つだろうと予想した。そして試合展開もまったくその通りの展開になり、後半最後のあと5分まで2−0でほぼ勝利を収めかけていた。そこから大逆転劇が始まったのである。

そこで、これを遅ればせながら、メモしておこう。

(あ)試合の結果
まず試合のダイジェストはこれ。




(い)全国区の私立校の星稜vs普通の私立校の富山第一
石川の星稜高校は、関西、特に大阪からサッカーエリートが推薦入学する高校である。この典型が大阪出身の
本田圭佑
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である。野球で言えば、青森山田や駒大苫小牧高のような私立高校である。大学では山梨学院大の陸上駅伝部のようなものである。

一方、富山第一高校もまた同じく私立高校である。が、このサッカー部は富山県内出身選手を中心にした、どの都道府県にもあるような高校である。ここ出身の有名選手が
柳澤選手
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である。

(う)サッカー推薦留学生方式(星稜)vsフランチャイズ方式(富山第一)
サッカー選手の集め方として、今回テレビのインタビューなどで知ったことだが、富山第一はサッカーでいう「フランチャイズ方式」=「地元選手中心に育成」に特化したサッカー部であるらしい。一方、星稜高校は全国区で日本全国津々浦々から優秀選手をかき集める。そういうスタイルである。だから、地元石川出身のサッカー選手はなかなか入ることが出来ないようである。鳥栖にいる
豊田選手
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(本田圭佑選手の一つ上の学年。)
がそういう1人である。

今回のテレビ報道を見ていたところ、富山第一の
大塚一郎監督
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は、高校サッカー部が全国から親元を離れてまでして寮に入ってサッカーをするということには否定的であるという話であった。つまり、大塚監督は、むしろ地元の選手を育成し、成長させることが大事。特に、親子関係や地域連携が大事だという思想の持ち主であった。

とまあ、何から何まで対照的な高校による決勝であった。

(え)京都サンガセレクションvsセレッソ大阪スタイル
ところで、ついでにメモしておくと、今回の星稜には、J1のセレッソ大阪のユースで育成された選手たちがかなり進学しているということである。そこで、思い出すのが、我が家の経験である。

いまから6年ほど前、我が家の次男が高校進学する時、京都パープルサンガと立命館宇治高校が協力して、サッカーエリートを発掘するというプロジェクトが行われていた。
スカラーアスリートプロジェクト

京都サンガF.C.U-18所属選手は全員、選手寮「RYOUMA」に入寮
寮費・食費は京都サンガF.C.が全額負担
立命館宇治高等学校へ通学
(入学金・学費は立命館が奨学金として全額負担)
京都サンガF.C.育成専用グラウンドで練習
海外チームへの練習参加が可能
というものである。それが始まってまだ2回めくらいの頃であった。

奨学金全額保証でサッカーと勉強の両建てができる。すなわち、「文武両道」を支援するという珍しいやり方だった。勉強は進学校の名門立命館宇治、サッカーは京都パープルサンガで練習できる。我が家の息子は勉強は自信があったから、あとサッカーはやってみないとわからない。というわけで、我が家も試しに参加してみたらと、このセレクションに参加したのである。

参加したのは、非常に大人数で200人ほど。これを2日間の午前午後にぞれぞれいくつかのセッションに分けれてセレクションを行う。1セッションでは、1チーム9人の8チームに分かれてミニゲームを行う。1時間ほど総当り戦をやってみる。京都のスタッフはそれをメモしていく。そんな感じのセレクションであった。(その時のメモが旧ブログの最後のおまけである。)

このミニゲームは非常にレベルが高かった。プロ予備軍のセレクションということもあるから、技術的にもさることながら、人間的にもしっかりしてコーチング(声掛け)もできる非常に興味深いものだった。もちろん身体も大柄のしっかりした子どもたちであった。

さて、当時、息子がいろんな選手と話した様子では、この「京都セレクションをセレッソ大阪セレクションの予行演習にしている」という選手が非常に多かったというのである。つまり、セレクションはJ1のチームごとに別々の日に行う。だから、京都セレクションはサッカーだけでは入れない。これに合格して尚、立命館宇治校の入学試験にも合格できなければならない。というわけで、彼らは最初から京都に入るつもりはなく、その後のセレッソ大阪に入るつもりできていたというわけである。そのための度胸試し、模擬演習がこの京都セレクションだったのである。

とまあ、そういうわけで、私はセレッソ大阪のJジュニアユースの選手がかなり来ていたと知っていたのだが、こういう連中がセレッソ大阪Jユースに入ったり、星稜や青森山田に入ったわけである。

(お)支配率は富山第一が勝った!
そんなわけだから、たしかに今回の星稜高校の選手たちの技量は非常に高かった。ワンタッチでトラップ・ターン、いなしてパスを出す。そういう意味では、星稜高校のサッカーはJユースのようなサッカーだった。それに対して、富山第一のサッカー部もけっして負けていなかった。試合全体の支配率では星稜高校を大きく上回ったのである。この意味では、点差が2−0でビハインドであった時期でも本当に優勝すべきチームは富山第一というような試合展開であった。シュート数にあわられている。

(か)最後の最後で監督の差が出た!?
しかしながら、後半あと5分の段階で2−0で星稜リード。普通なら、ボールキープで時間を潰せば、簡単に勝利出来たはずである。ところが、富山第一の大塚監督が選手をどんどん交代して攻撃的になったのに対して、星稜の
河崎監督
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河崎監督「私一人では荷が重かった」高校選手権決勝戦後 星稜監督会見

 皆さん、ありがとうございます。今日は、やはり富山第一さんの攻撃力や守備での集中力の高さを感じ、今までに味わったことのないようなプレッシャーを感じて、前半はサッカーをしていました。こっちが想像していた以上に出足も良く、そして一人ひとりがしっかりしていた印象です。運良く前半に(PKで)点をもらい、後半にも一瞬の隙を突いて2点目が入り、そこまではプラン通りでした。

 2−0というのは、勝ち切るために重要なもう1点があるということをいつも言ってきました。ただ、チャンスも多くはなかったので、あとはしっかり(相手の攻撃を)跳ね返していこうと思いました。しかし、選手の疲労度があって2人の選手を交代しました。ちょっとそのタイミングで(点を取られてしまい)流れが変わったかなと反省しています。
もつられて選手交代してしまった。が、その時に変えた選手が、ラッキーボーイとチームの主将。そして変えた選手がだめで同じ選手をまた変えたという、大失敗をしてしまったのである。守備的に行くか、さらに攻撃的に行くかの判断を誤り、経験を積ませる作戦に出たのである。

勝つと思うな、思えば負けよ

の勝負事の世界で、2−0で勝利を感じ、最後に手を緩めてしまったのである。


星稜高校がこれまで本田圭佑など日本代表クラスになる逸材を擁してもなかなか優勝できず、いつもベストフォー止まりだったという原因は、なんとなく判明したようである。それは監督が一流ではなかったということに尽きる。それに対して、就任二年目で全国優勝に導いた富山第一の大塚監督は「持っていた」のである。プレミアリーグの監督もできるというUEFAのコーチ資格(S級ライセンス)を持っているらしい。やはりその差が最後の最後に出たように見えた。

ここ徳島でも高校野球でいつもいいところまで行くが、甲子園行を決める一番大事な試合で采配ミスをして負けるというチームがあるが、見ていると、いつも同じようにして負けるのである。監督が大事なところで弱気になって後手後手の手を打つのである。ピッチャーの替えどきを間違える。スクイズの失敗をする。こういう致命的なことをするのである。系統的にいつも同じようにして負ける。むしろ、何もしなければ、選手が勝手にやって勝っていく。だから、大事な試合までは大差で勝ちあがる。

なぜか、今回の星稜にもそういう感じがしたのである。おそらく、監督が選手を信じてなにもしない方が、選手が勝手に勝っていたに違いない。サッカーの勝負は結局監督采配で決まるのである。選手の育成ももちろんだが、同様に監督の育成も大事である。

そんなことを考えさせてくれるまたとない好ゲームであったナア。

まあ、俺個人の個人的異見だけどナ。




おまけ:
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  by kikidoblog | 2014-01-16 08:56 | サッカー&スポーツ

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