「バック・トゥ・ザ・フューチャー」:「バック・トゥ・ザ・19センチュリー(19世紀に戻れ)!」



みなさん、こんにちは。

台風一過、また夏日がやってきたが、台風が太平洋上にあるが日本上陸しない時というのがサーファーにはもっとも魅力的な時であり、ビッグウェーブが海岸に訪れる。昨日は、この辺りにもサーファーが来ていましたナ。外人女性も海を眺めていましたネ。

さて、俺は、そんな海を見ながら、
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いまはマイケル・ファラデーの研究を例の夏目博士の博士論文から学んでいる最中である。これである。
マイケル・ファラデーの伝説ここに始まる!?:バルサン焚く中で読んだ謎の風景

夏目賢一博士
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の博士論文
ファラデーの電磁気学研究における力・力能・粒子
(この博士論文は実に素晴らしいので、著者の夏目先生にはぜひ書籍にして出版されることをお勧めしたい。若者たちはこういう本で勉強しなくてはいけない。)

2012年度(第7回)日本科学史学会賞の受賞者の写真
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(右から二人目)

マックスウェルについては、すでに自分でも原論文を読んで翻訳本
マックスウェルの電磁気学
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を出したから、比較的良く理解している。

しかしながら、そもそもその数理学者のマックウェルは、ファラデーが現存の頃、どうやってファラデーの物理的イメージを数式に乗せることに成功できたのか?これが長年の私の謎だったからである。

そういうことが、夏目博士の研究で詳細に分析されていたのである。

まさに保江邦夫博士が、若い駆け出しの頃、伊藤清博士や湯川秀樹博士や高林武彦博士など当代一流の学者さん達に、直に質問したというように、当時駆け出しのマックスウェルはファラデーに直接手紙で自分の理解が正しいかどうか逐一聞いたのである。

そういったことが書かれている。

マックスウェルに関しては、やはりもう一人の先達がいた。それが、ケルビン卿こと、ウィリアム・トムソン博士であった。

夏目博士の論文を読むと、実は、我々が現代物理学と呼ぶところの物事の捉え方、この自然界を認識する仕方のルーツ、すなわち、「物理学(Physics)」と呼ぶ科学分野を創始した人物こそ、このトムソン博士だったのである。

電磁場はエーテル振動とみなそうという発想こそ、このケルビン卿が生み出したものだったのである。

ところが、一方のファラデーは、かならずしもエーテルにはくみしなかったらしい。むしろ、ファラデーが固執したものは、「力を伝達する何かの”粒子”」という「粒子」という概念であった。

驚き、桃の木、山椒の木

つまり、マイケル・ファラデーこそ、20世紀に量子力学が誕生し、その後、場の量子論が生まれ、「素粒子」という概念が生まれ、さらにそこから「力を伝達する素粒子」という考え方が生まれたが、その一番最初だったのである。

それをマイケル・ファラデーは「粒子」と読んだ。

当時はまだ原子分子も仮説の段階。原子分子の内部構造も分からない時代に、電磁気を伝達するための「何かの粒子」の存在を生涯にわたって信じていたというのである。

驚くべきはそればかりではない。

このマイケル・ファラデーは、「力=粒子伝達」なのだから、「力は保存する」と考えたのだ。

したがって、さまざまな力の和集合が一定である場合、ある力は別の力に変換できるはずだと考えたのだ。
マイケル・ファラデー
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"哲学者は、あらゆる示唆に耳を傾けるが、自分自身のために判断することを心に決めた人であるべきだ。見かけに偏見を持つべきでも、好みの仮説を持つべきでも、学派に属するべきでも、そして教義において師を持つべきでもない。"


つまり、電気力から重力が生まれ、重力から電気力が生まれる。とまあ、こういう考え方をしていたらしい。

まさにマイケル・ファラデーこそ、20世紀型の現代素粒子論者の走りだったのだ。エーテルはむしろケルビン卿の思想圏であった。

マックスウェルは、ファラデーとケルビンとの間を行ったり来たりしながら電磁気学の方程式化に成功したのだった。

そのマイケル・ファラデーは、電気力については、電気力を生み出す何かの粒子を仮定してうまく説明できたが、そしてそれは後に「電子」というものであることがわかったわけだ。が、磁気力だけは理解不能だった。しかしながら、ファラデーは生涯に渡り、磁気力の謎を謎としておいておいた。

まあ、当然といえば当然で、磁気力はスピンというものから生まれ、電子のような電荷に対応する磁荷はいまだに見つかっていないからである。つまり、単極磁荷(モノポール)は実空間ではいまだ発見されていないのである。スピンも量子力学が誕生してやっと理解できるようになったわけである。

だからファラデーの時代ではスピンやモノポールを見つけるのはまず不可能だった。にも関わらず、マイケル・ファラデーはそういうものの存在を察知していたらしい。

驚くべき直感力である。

さらには、磁力から重力が生まれるはずだと考えていくつかの実験を行った。その一つが、早坂教授のような落下実験である。コイルの内部に磁性体を詰めて、コイルを電流計につけて、高いところから落下させるのである。内部にはいろんな磁性体や物質を入れてさまざまに実験する。

しかし!

何も検知できなかった。

当たり前である。

重力効果は、光の速度の4乗分の一[(v/c)^4]の効果だから、当時の実験装置の能力では検知できるはずがないからである。

というわけで、マイケル・ファラデーの昔の研究こそ、我々が本当に追試しなければならない研究だった、ということが分かったのである。

というのも、私個人の理解では、今我々が石油燃料から脱却するには、やはりそもそもその石油燃料文明を導くきっかけになったもともとの発電システムを理解しなければならないからである。

そういう発電システムは、ファラデーの電磁誘導則に端を発し、テスラの交流発電につながり、電線による電力輸送となって、石炭によるガスタービン発電から、石油によるタービン発電、そして、原子力によるタービン発電へと変わっただけで、その根本である電磁誘導はファラデー時代からまったく変わっていないからである。もしファラデーが直感したように、電磁気から直接重力を生み出せるとか、重力から電気が生み出せるのであれば、石油発電による方法は必要なくなるのである。

こういう観点から、私は「バック・トゥ・ザ・19C(19世紀)」と言っているわけである。

ちなみに、ケルビン卿の時代、科学といえば、力学と化学しかなかった。ニュートン力学と錬金術からきた化学だけだった。それ以外は未知未踏の分野と考えられ、そういう分野を「物理学」と呼んだのである。(この意味では今の物理学は「物理学」ではない。)

いまこそ、この物理学の本来の精神に舞い戻るべき時である。

もう一度19世紀のような物理学がしたい。

そう思わないか?



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  by Kikidoblog | 2015-05-20 09:49 | アイデア・雑多

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