カテゴリ:フラー( 6 )

 

レストラン・ダイヤモンド:私の父がかつて残した建築

みなさん、こんにちは。

フラー建築に関連して、5年ほど前に昔のKikidoblogに書いていたものをついでにここにもメモしておこう。以下のものである。

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  by Kikidoblog | 2011-04-19 21:53 | フラー

東日本大震災後の日本:いまこそバックミンスター・フラー建築で蘇れ!

みなさん、こんにちは。

福島第一原発の放射能漏れに関して、いかにいわゆる秀才、東大型のエリートの脳みそが通用しないかよくわかったことだろう。このまま行けば、東大秀才と共に、東京時代は終焉することは間違いないだろう。目先の効く在日朝鮮人は大阪へ、在日韓国人は母国へすでに引っ越したという噂は絶えない。今では母国から相変わらずの電通CIA指令を行っているのだろうヨ。

さて、そんな東大秀才の吹きだまりの東電が出したアイデアがこれまたひどかった。「建屋を巨大な箱で覆う
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(こういうのを「机上の空論」、「荒唐無稽」、「絵に書いた餅」。現実無視の大本営の絵に描いた建屋ですナ。)
というものである。私はこれを聞いて、あまりの馬鹿さ加減に恐れ入った。なぜなら、それは物理法則のスケーリング概念を全く知らないということが明白だからである。

このスケーリング概念は物理学の、常識中の常識。基本中の基本である。物体をその見かけの形を保ったまま、スケール(倍率)を変えると、例えば、建物の大きさをL倍すると。その表面積はL×L=L^2。体積はL×L×L=L^3倍に増えるという考え方である。

つまり、もともとの建屋を覆うために、その2、3倍の建屋を作るとなると、物資が8、27倍に跳ね上がる。それにより、時間も経費もそれ以上にかかるようになるということである。だから、巨大建築の場合は、こういうふうにしてはならない、というのが、建築学者の常識である。

建築の場合には、厚いコンクリートの天井や壁を作るよりは、「トラス構造」
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木造立体トラス
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で天井や壁を作る方が軽くかつ強度の強いものを作ることができるのである。

しかしながら、これではまだ問題がある。それは、この構造をつくるためには、パーツの種類が多すぎるのである。柱のパーツ。屋根のパーツ。天井のパーツ。梁のパーツなどに分かれ、さらにそのそれぞれが内部パーツに分かれてしまうからである。緊急時にこんなにたくさんのパーツを作ったり、集めることは不可能である。

言い換えれば、この場合は、最大の効果を上げるのに最多数のパーツを要してしまうということである。

かつてこういう問題を見事に解決した20世紀の天才がいた。そしてこの人物の真の後継者は日本にいる。それがアメリカの建築学者のバックミンスター・フラー(http://www.bfi.org/)
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であり、後者が「犬のしっぽ」で有名な建築家の梶川泰司氏
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(かなりのハンサムガイですナ。)
である。

バックミンスター・フラーの「私が知ることのすべて」
バックミンスター・フラー

このリチャード・バックミンスター・フラーの思想は「Do more with Less」(最小で最大の効果を引き出す)というものである。

その結果考え出されたものが、「フラーのメガストラクチャー」
Architecture on Film
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A Community Dwelling Machine
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(メガストラクチャーで覆えば、放射性物質が来ても中には入らない。)
というものであった。

この1つに有名な「フラードーム(ジオデシックドーム)」
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や「フラーテント」
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がある。こんなやつもある。これもオリジナルはフラーのもの。
Chuck Hoberman 01


これを傘に転用したのが、私のこれ。
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ジュネーブ国際発明展開幕

このフラードーム構造は、同一(たった1種類か数種類)のパーツの繰り返しだけで出来上がるのである。だから、1、2日あれば、それなりの巨大建築が出来上がる。仮設住宅作りにおいてもすぐにできるのである。被災者たちが数人で協力すれば
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すぐにこんなハウスができあがる。
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(神山のコットンフィールドにて。前にいるのが、10年前の私である。)

地震の多い場所には、そもそも始めから地震の揺れに強い、日本の「五重塔」のような建物が適している。日本のビルが地震に強いのもそれと同じ1軸構造(大黒柱構造)を真似たからだが、フラーも同じことを1920年代に考えていた。それが「ダイマキシオン・ハウス」であった。

バックミンスター・フラーの「ダイマキシオンハウス」



東電の人、東大の人、もっと博識になってもっと頭を使わないと、ほんと東京は滅ぶぞ! 
まあ、俺にはどうでもいいはなしだがナ。


おまけ:
ついでに加えておくと、1970年の大阪万博
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の時、まだこのバックミンスター・フラーが現役であった。世界はこの偉大な現代建築学者の思想圏にあり、世界中がフラー建築を目指したのである。これこそ「21世紀の建築」だと当時の世界人類は考えたのである。だから、大阪万博で初めて「パビリオン」という名前の巨大建築、フラー建築のオンパレードとなったわけである。
EXPO '70を懐かしむ・「1970年大阪万博の軌跡」展
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(私はこれをそっくりそのまま残しておいて欲しかったナア。まあ、「もうかりまっか」の大阪人にはフラーの偉大さは理解できなかったのだろうヨ。)

私は当時小6で、その巨大な建築物に21世紀への思いを馳せたものである。今こそこの時代精神に戻るときである。私はそう思う。

おまけ2:
ちなみに、フラー建築の思想的弟子たちは、日本国内にも数多く存在する。
日大建築学部
武蔵野美術大学
出よ、フラーの弟子たち! 今こそ君たちの時代だ!
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  by Kikidoblog | 2011-04-19 10:57 | フラー

バックミンスター・フラーの「シナジェティクス」

「我々は4次元的に生きている」
––バックミンスター・フラー

みなさん、こんにちは。

今日はバックミンスター・フラーのもっとも深い哲学的アイデアに関する対談を紹介しよう。彼が亡くなる10年ほど前の、1974年、73歳の頃に行われた1時間ほどのプログラムである。この対談で実際にフラーと話したのはハロルド・ハドソン・チャンナー (Harold Hudson Channer)博士だが、このチャンナー 博士自身が2年ほど前にYouTubeに投稿したものである。

バックミンスター・フラーの世界ゲーム、シナジー、予測


チャンナー博士の最初の解説によれば、タイトルにある"anticapatory"は"anticipatory"のミスタイプのようである。35年前の講演だから、フラーもチャンナー博士もともに若い。

さらに最近YouTubeでみた講演の中では傑出している、知的で教育的な講演を見つけたのでそれも紹介しておこう。

バックミンスター・フラーの地質学的図形


マイケル・ヘイズ教授の講演(Michael K. Hayes talk)2008年10月29日。約1時間。
この講演のマイケル・ヘイズ教授は、ハーバード大学建築学部の建築学理論のEliot Noyes Professor である。「バックミンスター・フラー建築の神髄」について現代建築学理論の立場から歴史的に解説している。非常にすばらしい講演である。

ヘイズ教授は、最初にフラーの「テンセグリティー構造」、「ジオデシックドーム」、「ジオスコープ」などを紹介する。彼はこういったフラー建築のすべての模型を”現代技術で再現”したようである。3次元プリンターで作ったというものもある。

次に、彼はフラーの「4D」、「ダイマキシオン」を詳細に議論している。ここに、私が先に紹介した「ダイマキシオンハウス(Buckminster Fuller's Dymaxion House)」や「ダイマキシオンカー(Dymaxion Automobile - Buckminster Fuller)」も紹介されている。ヘイズ博士によれば、フラーの英語は「ニューイングランドなまり」のためにかなり分かりにくいという話である。

最後に、彼はフラーの「テンセグリティー」、「ダイマキシオンハウス」などを説明する。この中に非常に昔の興味深い映像が出てくる。

いずれにせよ、現代のアメリカの建築学者たちが「バックミンスター・フラー哲学」の神髄、すなわち「シナジェティクス」を本気で研究し、再評価している姿は実にすばらしいと思う。20世紀最大のアメリカの建築家であったバックミンスター・フラーの仕事をその学生であった人々、弟子、同僚などがみんなで絶やすことなく勉強するというのはすばらしい「アメリカの伝統」と言えるだろう。
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  by Kikidoblog | 2009-04-22 18:51 | フラー

バックミンスター・フラーの「私が知ることのすべて」

「ローカルに活動し、グローバルに考えよ」
––バックミンスター・フラー

みなさん、こんにちは。

今日は、バックミンスター・フラーの考え方や哲学について紹介しよう。「私が知ることのすべて(Everything I know)」というタイトルで1975年に行われた、計42時間に及んだと言われるバックミンスター・フラーの一般講演である。以下のものである。残念ながらこれらもすべて米語である。また中には非常に映像や音声の悪いものもある。

「私が知ることのすべて」

(参考:Welcome to "Conversations with Bucky"!

特に、「統合性(Integrity)」、「愛」、「死」、「うぬぼれ」などについては以下のものである。

「統合性(Integrity)」について
Buckminster Fuller on "Integrity"


「死」について
Buckminster Fuller on "Death"


「愛」について
"Love" Buckminster Fuller


「うぬぼれ(Vanity)」について
Buckminster Fuller on "Vanity"


「主の祈り」について
Rethinking "The Lord's Prayer" by Buckminster Fuller


「人生の風変わりなこと」について
Eccentricity of Life, Buckminster Fuller


「自分で考えること」について
"Do your own thinking" Buckminster Fuller



これらから「フラー精神」の神髄を知ることが出来るだろう。現代社会、それも20世紀のアメリカから、これほどまでにスピリチュアルで宇宙的な人物が誕生したというのは奇跡以外の何物でもないだろう。あらゆる観点が俗にいう「欧米人」や「英米人」とは正反対(というより、直交している)であるからである。

「ダイマキシオン」、「プリセッション」、「インテグリティー」、「シナジー」、「シナジェティクス」、「テンスグリティー」、「アクセラレーション」、「エフェメラリゼーション」、「ドーム建築」、「オクテットトラス」、「ジオスコープ」、「act local, think global」などなど、数え上げればきりがないが、これらは皆バックミンスター・フラーのオリジナルである。

ところで、最近私が読んだビリー・マイアーの「プレアデスとのコンタクト」(302ページ)によれば、プレアデス人の居住生活が「フラーの描いた理想的な居住生活」とほとんど一致しているので私は非常に驚いた。そこには、

「プレアデス人の都市は地上交通をもたないから(もちろん、「空飛ぶ円盤」が交通手段だから)、地上道路網がない。プレアデス人の家族は基本的には自給自足生活、食料は自家菜園でまかなう。自給自足のライフライン(水とエネルギー)を完備した、直径21mの球状ないしは半球状の家に住む」

のような趣旨のことが書かれている。

これはまさに「フラードーム建築」以外の何物でもないだろう。「我々は球体の世界に住んでいる」と看破したフラーの洞察力から得られた数々の発想は、銀河をも超え、プレアデス人の世界にも通用する発想であったということだろう(というより、宇宙からの啓示を受けて見いだしたアイデアだから、実に「宇宙的な発想」になったのだろう)。
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  by Kikidoblog | 2009-04-21 11:06 | フラー

バックミンスター・フラーの「ダイマキシオンハウス」

「我々は球体の宇宙に生きている」
––バックミンスター・フラー

みなさん、こんにちは。

今日は、バックミンスター・フラーのかなり若い頃のYouTubeを見つけたので、これを紹介しておこう。以下のものである。

バックミンスター・フラーの「ダイマキシオンハウス」


これは、鳴門大橋のような吊り橋の原理と同じで、巨大な支柱からストリングで家そのものをつり上げておくという発想の住宅建築物である。後にフラーが「テンスグリティー」と名付ける概念を発達させるが、そのすべてが初期のこの「ダイマキシオンハウス」に含まれている。「工業的に自己再生産的で、火災、洪水、竜巻、地震、電気嵐などあらゆる災害に強く、贅沢にも抗し、安価で素早く建設できる」という利点を述べている。

ところで、人間の進歩あるいは成長というものを見る時、しばしば言われることだが、そして私自身にも言えることだが、「その人物が一番最初に成功したことがその人のその後のすべてを決めている」というように見えることがある。

バックミンスター・フラーの場合には、やはり彼がこの「ダイマキシオンハウス」を考案する時に考えたことや考案するまでに考えたことが「人生の種」や「人生の道しるべ」となり、その後の人生に絶大な影響を与えたのだろうと考えることが出来る。

今現在見てもフラーのこの「ダイマキシオンハウス」の革命性や革新性はずば抜けている。このことからも、ここから派生してくるさまざまな概念を後々成熟させ、さらに豊かな思考世界を構築できたのだろうと考えられる。この意味で、「ダイマキシオンハウス」はフラーの出世作であると同時に「真のブレイクスルー」であったと考えることが出来る。

この映像の最後にある

「我々は球体の宇宙に生きている。球状の岩盤が機能するのであり、立方体の砂糖のような岩盤は人間には適さない」

というフラーの言葉がこの問題のすべてを象徴している。
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  by Kikidoblog | 2009-04-17 18:24 | フラー

バックミンスター・フラーの「ダイマキシオンカー」

「デザインから言えば、今の自動車は後ろ向きに走らせた方が速い」
––バックミンスター・フラー

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みなさん、こんにちは。

日本には「国際派」とか「ワールドクラス」というような言い方がある。これは”日本という一国を超えて”活躍することが出来るような人のことである。しかしこれではあくまでこの”地球上”でのお話、この世に人間のいる場所が地球しかないと仮定した上でのお話にすぎない。

これを拡張すれば「銀河系派」とか「ギャラキシークラス」とでも呼ぶべき言い方もあろう。もちろん、これは人が住む場所が銀河系全体にたくさん存在すると考えた場合のことである。さらに、1つの銀河にこだわることなく宇宙全体に拡張すれば、「宇宙派」とか「コスモスクラス」と言うことも出来るだろう。さらには「双子宇宙」まで拡張すれば、「多宇宙派」とか「マルチコスモスクラス」と言うことも出来よう。

さて今日からしばらく話題を変えて、そうした「ギャラキシークラス」の地球人であったバックミンスター・フラーのことを紹介して行きたい。

"RBF"こと、リチャード・バックミンスター・フラーは、20世紀最大のアメリカの建築家の1人であった。彼は”建築家”と言っても単なる建築家ではなかった。なぜなら彼は建築にとらわれることなく、自動車、飛行機、飛行体から始まり都市、政治、教育、果ては数学や科学までありとあらゆる分野に実に独創的な貢献を行った人物だからである。こういうテーマをフラーは「デザインサイエンス」と呼んだ。

私がかつてフラーの本を書いた頃は、まだYouTubeはなく、1983年に亡くなったバックミンスター・フラーの生前の姿や声を知ることはできなかった。しかし、2008年になりどんどん昔の映像を公開し始める人が現れてきた。それゆえ、私はそういう人々やYouTubeの制作者に心から感謝したい。

まずは以下のものがあった。

ダイマキシオン自動車(ダイマキシオンカー)


The Dymaxion


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Buckminster Fuller's Dymaxion Car


これは1933年のシカゴ万博に出展した時の映像のようである。映像をみればかなりショッキングなことに、今現在の大半の自動車よりフラーの「ダイマキシオンカー」の方が性能が良さそうに見えることである。操縦性、経済性、安全性などあらゆる点で当時のフォード車などに勝っていたばかりか現在の車にも勝っている感じがする。しかしシカゴ万博の最中、悲劇的な事故でダイマキシオンカーは破壊され、歴史から抹殺されてしまったのである。

ところで現代にもフラーのダイマキシオン精神は生きていた。以下のものは日産の最新デザインカーである。明らかにフラーのダイマキシオンカーのリバイバルであろう。
The Whalemobile Concept Car


いずれにせよ、現代の科学技術を使えば、バックミンスター・フラーの「ダイマキシオンカー」も実現できることは間違いないだろう。

「デザインから言えば、今の自動車は後ろ向きに走らせた方が速い」

といったフラーの洞察力はすばらしい。
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  by Kikidoblog | 2009-04-14 11:50 | フラー

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