HAARPのリオメーターも巨大地震のVHF電波をキャッチか?
ここのところ最近は”休む暇なく”いろんなことが起こる。おかげで、2、3日YouTube見てはブログ更新というペースが、連日に更新というペースに早まってしまった。
昨日のHAARP磁力計の”かなり異常な揺れ”についてさまざまな人々が気づいたようだ。HAARPウォッチャーの人々ばかりでなく、普通の人々も固唾をのんで見守っているようである。「黄金の金玉」のふぐり玉蔵さんのブログにも非常に興味深い記事がある。ここ最近は、ここも何度かそこで取り上げられたせいか、昨日は1日1万人を超えるアクセスを記録し、約6万あるexblogのランキング20位という異常事態にまで進んだようである。
さて、今回は、その玉蔵さんの記事に紹介されていた「HAARP VHF Riometer」


の見方についてここで紹介しておこう。こういうことは残念ながら「定職」を持っている、お固い科学者のみなさんは、”仕事が忙しいせいか”、あるいは最初から“ある種の人間的欠陥を持っているために”、なかなか我々一般人に説明するという気にはならないからである。
このRiometer(リオメーター)という観測装置の詳細は以下のものにある。
「イメージングリオメータ」

ここにある写真を見る限り、HAARPと瓜2つである。そっくりだ(ガコナのものには八木アンテナとある)。ただし、どうやらアンテナの大きさだけが違うようである。このアンテナの2次元配列を使って、全天からやってくる電波、特に30MHz(30メガヘルツ=30×10^6ヘルツ、波長10m)から300MHz(300メガヘルツ=300×10^6ヘルツ、波長1m)の、「超短波(VHF波)」を受信するという装置である。つまり、「電離層から来る電波を見る」装置。この周波数域は、ちょうどテレビ放送やFM放送の周波数にあたる。したがって、この周波数域で地震源が原因の電波異常が出れば、テレビやFMラジオの受信に雑音が入り、何らかの放送障害が生じる。アラスカ・ガコナのHAARP VHF Riometerでは、30MHz(30メガヘルツ=30×10^6ヘルツ、波長10m)だけを見ているようである。
上のHAARPのリオメーターを見て欲しい。上に「サイン-コサイン型の青と緑の曲線」がある。この緑のデータが何も起こっていない時、つまり、平常時の基準の波形(それゆえ、「仮想的な波形」)である。一方、青のデータが「現実の時々刻々の波形」である。この2つの差が一番下の赤のデータである。したがって、赤の部分が大きい時に、「何かが起こっている」ことになる。
まず、どうしてサイン-コサイン型に振動するか?
というと、それは地球の自転による昼夜の周期のせいである。そもそも電離層は太陽の電磁波、エックス線や紫外線で大気中の分子がプラズマになったものである。だから、電離層は、昼間に活発となって厚くなり、夜間に不活発となって薄くなる。電離層が厚いと電波は吸収されやすくなるために、昼間は電波が遠くへ届かず、夜には電波を受信しやすい。そういうわけで、夜ピークを迎え昼下がる。アラスカ・ガコナのHAARP VHF Riometerではその吸収量を計っているため、日昼カーブが上昇し、夜カーブが下降を繰り返す、というわけである。
では、どうしてその何かが起こるのか?
というと、この「VHF波」というものは、電離層から来る電波を見ているために、上空の電離層に何かの異常、つまり、「擾乱(じょうらん)=みだれ」が生じると、そこから「電波雑音(ノイズ)」がやってくる。それを見ているということになる。言い換えると、「電離層のイオン濃度の変化を見ている」。地球にはあらゆる所から放射されたVHF電波に満ち満ちている。それが電離層で何度も何度も反射されて地球を駆け巡る。その一部は東京へもアラスカへも届く。そのVHF電波をHAARPのリオメーターが受信しているというわけである。そこに何らかの原因によるノイズが入ればそれを検出できる。
以前、「「地球電磁場観察衛星(ELMOS)」と「石田理論」」に
『異常電磁波がどのように発生するか?
(1)地震発生に先立って、震源域で”何らかの理由による地殻変動よって”岩石がひずみ岩石の微小破壊が起こる。
(2)すると、岩石内に含まれている石英などの強誘電体が圧電効果により電気的に分極し電気(電荷)が生じる。
(3)生じた電気が動くことにより、電荷と電磁場の相互作用から電磁波が生じる。
(4)震源地以外の広範囲でも同様のことが起き、電磁波が生じる。
(5)同時に地殻変動にともなって地中ガスのラドンイオンが生じる。
(6)このラドンイオンが急激に震源地上空に溜まり、大気の電離や荷電粒子を放出し、電離層のイオン濃度が低下する(電離層の擾乱)。
(7)そして雷を引き起こす。
(8)この雷は強烈な電磁場を生み出し、このうち電離層を突き抜けた電磁波は地球磁場の磁力線に沿って地球の反対側(南半球の反対の緯度の場所)の上空に到達する(ホイッスラー現象)。
(9)このとき電離層に存在する「エリート電子」と呼ばれる高エネルギー電子が同じ磁力線に沿って逆に震源地上空に引きつけられて電離層を変化させる(電離層の擾乱)。
(10)震源地上空の電離層が下降する。それにより大気も下降する。
(11)雷によって落ちた地電流がさらに岩盤を破壊して地震を誘発する。
(12)震源域の大地から強烈な電磁波が出る度に上空に「地震雲」を発生させる。同時に、動植物、電気機器に異常を引き起こす。』
と紹介したように、地震が起こる前兆として、その地域の上空の電離層のイオン濃度が変化し、かなり強い擾乱が起きる。ここから普段やってくる電波とは違う異常(ノイズ)が検出されるというわけだ。
しかしながら、ノイズの原因として、HAARPの説明にあるように、宇宙現象、太陽フレアからの電磁波などの場合もある。あるいは、地震電波の場合もある。どこからやってきた電波をリオメーターがとらえているかはリオメーターだけでは分からない。同時に磁力計のデータと見比べることが必要である。
まあ、そんなわけで、今回ガコナHAARPの「インダクション磁力計」、「フラックス磁力計」そして「リオメーター」の全部を総合して考えると、どうやらこれら全部がかなりの「巨大地震」を予兆しているように見える。もちろん、それは、これらのデータがダミーや作られたやらせでなかったという場合のことだが。それゆえ、地震に備えておいたほうがいいことだけは確かである。備えあれば憂いなし。
Fluxgate Magnetometer


Induction Magnetometer


VHF Riometer


弘原海博士のe-PISCOの神奈川・厚木のデータにも「イオン濃度の急上昇」が計測された!
神奈川・厚木

by Kikidoblog | 2009-10-23 11:05 | HAARPモニター