「UFO仮説」:マイケル・シュラットさんの2007年講演
今回も昨日のマイケル・シュラット氏の「米軍製UFO」、すなわち「米軍製空飛ぶ円盤」の話の続きである。
昨日「米軍製「空飛ぶ円盤」計画とは?:シュラットの調査研究」を紹介した。そこに示されているように、アメリカ軍はアメリカ大統領もさしおいてはるか上部というか、はるか深部の機密保持を行っているようである。最上層部の機密は「宇宙的マジェスティックレベル」というものである。大統領はせいぜい核兵器レベルのお粗末なレベルの機密しか知ることが出来ないというのである。したがって、我が国の実にアホな科学者(もちろん私自身も含めて)やお馬鹿な政治家やアホンダラ官僚が、アメリカ大統領をあまりにありがたがるようだが、それは大きな間違いだということになる。結論から言えば、我々日本人は、この世界の現実の1%も知っていないと言えるだろう。特に軍事科学技術においてはそうである。
この国では、テレパシー、超能力、テレポート、反重力(ここでいう反重力とは、従来のロケット、ジェット、プロペラなどを使用したエンジン以外の原理のすべてを一応「反重力エンジン」と広義の定義を使っている)、タイムマシンなどと言えば、空想科学小説(SF)ネタに過ぎないと思っているものがほとんどだろう。しかし、それらは今ではすべて現実化しているのである。この一端をシュラットさんはとらえている。
彼が調べて来たのは、「米軍製(地球製)のUFO」のことである。この世界では、たいていの日本人のような素人さんを除き、UFOとは「未確認飛行物体」の意味ではなく、「空飛ぶ乗り物(フライングビークル)」の意味で使う。「未確認飛行物体」というと、隕石とか、星とか、流星とか、プラズマとか他の天体現象や物理現象も含めるかなり広い概念になってしまうが、我々がUFOと言うときは、そんなものは最初から分かっているから、すべて除外し、「物理的に空飛ぶ乗り物」のことだけに焦点を絞っているわけである。それがエイリアン製か地球製か、そういうことを知りたいからである。
さて、最初の話題に戻ると、プロジェクト・キャメロットのマイケル・シュラット・インタビューの中に
28分58秒目:ケリーさんがこういうことを既に本に出版しているかと聞く。シュラット氏はいろんな場所で講演は行って来たが本にはしていないと答える。前金で2万5千ドル必要だというので本にはしていないとのこと。
という部分があるが、そこでシュラットさんがすでに何度か講演したと答えた。そこで、私はマイケル・シュラットさんの講演がインターネット上のどこかにないかと調べたところ、英語圏に存在した。これを聞いた限りでは、今回のシュラットさんがケリー・キャシデーさんに見せたものは、その講演の時に使った資料がベースになっているようである。(ケリーさんはどうやらこのインタビューではあまりリサーチできていなかったようで、この講演のことはご存じなかったようである。まあ、かなり「やっつけ仕事」的なインタビューだったということになる。こんな仕事をしていたらいずれケリーさんはファンに見捨てられるのかもしれないですナ。)
以下の講演である。これは南アリゾナのMUFON(日本のムーのようなものか?)というグループの会合における2007年9月の講演のようである。
UFO Hypotheses - Michael Schratt Volume One (01 of 24)
(これは、アメリカ人の老婦人がシュラットさんを紹介している部分。)
UFO Hypotheses - Michael Schratt Volume One (02 of 24)
(この2分目あたりから講演が始まる。これから17までが実質的講演。それ以降が、そのメンバーの1人とシュラットさんの個人的質疑応答部分である。これが24まで続く。)
さて、小説を書いた人なら分かるだろうが、何もモデルのないことを自分の頭脳を捻くりまして書くことほど難しいことはないのである。たいていは何かのモデル(実際に起こったこと)を基にして空想や妄想をたくましくして「何かの意図を組み込んで」書くものである。ハリウッドのSFがこれほどまでに頻繁に連続して作られるからにはそれ相当の裏ネタがなくてはならないはずである。日本のマスゴミは政治家のスキャンダルを連日かき立てるにはそれ相当の裏ネタを持っていなくてはできないのとまったく同じことである。
アメリカのハリウッドの場合、その裏ネタはどこから来るか?、というと、それが米軍の「ブラック・プロジェクト」からである。ここから退役軍人や現役の軍人からリークされたり、武勇伝のような形で伝わるもののようである。時には、軍関係社が直接映画のアドバイザーとして入って上からの思惑にあわせて作ることもあるようである。この一番有名なものが、故アラン・ハイネック博士(自称UFO研究家)がアドバイスした「未知との遭遇(第三種接近遭遇)」である。この作品で実質上の監督デヴューをしたのがスティーヴン・スピルバーグ監督である。当時は無名の若者であった。
このように、米軍のブラック・プロジェクトのメンバーがまだ無名だが才能を持ち自分たちの言いなりになる若者を発掘してハリウッドの次世代の監督に仕立て上げて行くというものなのである。したがって、ハリウッドで成功するものはすべてアメリカの「裏社会(ブラック・プロジェクト)」の仲間に入ると宣誓(どうやら何かの儀式をするらしい)したものだけなのである。それ以外は鳴かず飛ばずか、大借金に終わる。
ところで、日本人(だけではないが)には、ある人が個人で永年に渡って地道に自己犠牲の上に獲得した情報や経験を、特に文章や映像などを通じて、見た時、よく「この人はバランサーだ」とか、「その人もお仲間だ」とか、あまりよく調べたこともなく、言ったり書いたりする人を見かける。例えば、「デービッド・アイクはバランサー(敵と味方、あっちとこっちの繋ぎ役)だ」というようなことをいう人をしばしば見かける。しかし、これは間違いである。
確かに情報を得るためには、その情報源に接触しなくてはならないわけだから、相手(敵の場合もある)と接触しなくてはならない。当然内部情報に詳しい人物に接触しなくてはより深い真実を得ることは出来ない。そうやって情報を集める他ない。これは誰でも同じだろう。やくざのことを知りたければやくざと接触しなくてはならない。学者のことを知りたければ学者と接触しなくてはならない。戦争でもそうだ。相手を打ち負かしたければ、相手と接触しよく相手のことを調べなくてはならない。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の孫子の兵法そのものである。
しかしながら、相手と接触したからといって、それがイコール、相手のお仲間だということにはならない。有名な言葉に「イギリス外交の基本とは、打ち倒そうとしている相手とも握手することだ」というものがある。つまり、仲良くなって相手から情報を得ることとその相手の一味に加わることは必ずしも一致していないということなのである。
それゆえ、相手のことをよく知っているからといって、それが相手の一味だということにもならないし、相手と手を結んだから情報を得ているということにもならない。これは、例えば、デーブ・スペクターさんがいくら日本人の妻をもらい、日本や日本人や日本語を知っているからといって彼が日本人の仲間とは限らないというのと同じことである。
それにも関わらず、なぜ「デービッド・アイクはバランサーだ」と言うのか?、そういう言い方がなされるのか?、と言えば、要するに、デービッド・アイクの文章を読んだもの(やビデオを見たもの)が「自分の願望を表現している」というわけである。その人にとってアイクにそうあって欲しい。そう願いたいということなのである。これが、「日本人特有のメンタリティー」の1つなのである。自分の気持ちを相手に被せて自分に都合良く理解してしまうという、日本人の民族的人種的習性である(これがワールドカップサッカーに出るから日本人はなかなか結果が出せないのである)。
しかしこれほどその当事者にとって困ること、迷惑千万なことはないだろう。もしそういう認識の仕方が正しいと許されるのであれば、例えば、だれかに殺された被害者の家族が、その殺害者のことを調べて行ったら、今度は自分たちがその加害者のお仲間だと見られてしまうということになってしまい、論理的に支離滅裂、なんでも糞味噌のことになってしまうだろうからである。
ぜひこのことはこの世界の真実を求める人々(真実ハンター)は心に留めて欲しいと思う。
by Kikidoblog | 2010-09-10 11:42 | 反重力・UFO