「ワクチンというものの本質を知る」:「ポリオ騒動」転載記事より 2
ポリオ騒動(3)
2010.3.27.
おサルさんの細胞を使うのは、
ポリオワクチンに限りません。
サル、ネズミ、トリ、などの細胞が
よく、ワクチン製造とか、ウイルスを用いる
実験に使われます。
研究段階、弱毒株を選別する段階、
種株として確立する段階、ある程度、
数を増やす段階、量産する段階、、、
それぞれのステップで、異なる種の
細胞を使うこともあります。
その中でも御三家といえば、
アフリカミドリザルの腎臓細胞
チャイニーズハムスターの卵巣細胞
ニワトリの胚(要するに受精した卵を少し育てたもの)
流石に最近では人間様の細胞は、
「製造」目的には、使いません。
ジェンナーの時代は、ワクチンをつくるのも、
保管するのも、輸出するのも、生きた子供を
使いました。 日本でも江戸時代に、ウイルスを
投与された人間の子供を輸入し、その子供からリンパを
取って、ワクチンをつくっています。
こういうことは平気な人達がつくりあげてきた
「業界」なのです。
さて、アカゲザルから高頻度で最強発がんウイルスSV40が
検出され、ポリオワクチンの種株ウイルスに、SV40が混入しているぞ、
という騒動の中で、アカゲザル→アフリカミドリザルへと主役の交代が
進んだのですが、アカゲザルを使わなくなった本当の理由は、
「獲れなくなってきたから」ということです。
アカゲザルは、東南アジアのジャングルに、唸るほどいましたが、
生息地域の減少と共に、姿を消していきました。
「体にいい」、「地球に優しい」、「とってもエコな」、「植物性の」製品を
つくるため、徹底したジャングルの伐採が行われ、パームヤシの林へと
変わっていったのです。 ブラックタイガーの養殖池や、タピオカ澱粉を
つくる芋畑なども増えていきました。 この辺りは、日本の大手商社の
お家芸で、圧倒的な供給力を背景に、世界の「食」や、雑貨品までも
変えていきます。 その話はともかく、結果的に、医療産業やワクチン業界が
必要とする「おサルさん」が獲れなくなってしまいます。
そこで選ばれたのが、アフリカミドリザル
学生の頃は、なぜ、「ミドリ」なのか、疑問に思っていました。
大体、アカゲとか、ミドリとか、ニホンサル、キツネサル、メガネサル、、、
中には、チンパンジーやゴリラ、ヒヒという名前もありますが、トラ、ライオン、
チータ、ピューマ、パンサー、クーガー、ボブ、、、、、
ちゃんと独立した名前を次々とつけられているネコ科たちに
比べ、おサルさんの名前の付け方は、如何にも、テキトー です。
タンザニアのサバンナへ行って、一発で分かりました。
辺り一面、「ミドリ」のサルがウジャウジャいるのです。
どこにでもいます。 追いかけても逃げません。
ウン? と、いう感じで、反応しないのです。
中には、勝負を挑んでくるボスらしきのもいます。
どうせ、お前ら、実験台か、ワクチン製造原料にされるぞ、、、
と、ブツブツ念じていたら、キーキー、大声で騒ぎ出しました。
ほんとにミドリ色なんだ、、、、
なぜ、アフリカのミドリ、なのか、と、どんな偉い先生に聞いても、
ううん、まあ、それは、、、 と、テキトーな返事はくるのですが、
納得いく答えはありませんでした。
行ってみて、すぐ分かりました。
どこにでも転がっているのです。
簡単に捕まります。
木にも登ってましたが、基本的に地面に密集していて、
お尻を地面にベタッと着け、即座に動けるというには
程遠い様子で、ただ、モグモグ食っています。
弱肉強食といいますが、それは西洋人がつくったイメージ。
子供の頃、「野生の王国」という番組を見るのが楽しみで、
大人になってからでも、アッテンボローとか、BBC系の
野生物は、かなりマイナーな映画小屋であっても
観にいきましたが、ああいうスクリーンに描かれる世界と
現実のサバンナはまるで違います。
なんで、こんなんが、生き残れる訳? というのが
ゴロゴロいるのです。 むしろ、肉食動物の現実は厳しい、、、、
ま、それはともかく、アフリカミドリザルは小さくて、
メスや子供なら、尻をつけて座ると、膝の高さの半分にも
なりませんし、動きがどんくさいので、扱い易そうです。
さて、長くなってしまいましたが、「安全」である、ということで
選ばれたアフリカミドリザル
ウイルスを増殖させる細胞として、
あるいは、ヒトの遺伝子を導入して、目的とする物質を
つくらせる、など、頻繁に用いられる代表的な細胞となりました。
ところが。
アフリカミドリザルも、アカゲザルほど多くはありませんが、
SV40に感染しているものがいます。
ポリオ騒動(4)常識は疑った方が身のため
2010.3.30.
なぜ、アフリカミドリザルの腎臓細胞なのか、、、
おそらく、このブログの読者の方々には、
そんなことは、どうでもいいことでしょう。
申し上げたいのは、「常識」の恐ろしさです。
一旦、「常識化」すると、なぜそうなのか、考えなくなるのです。
日本で常識的に生きれば、2分の1の確率で
がんと診断されます。
そして、常識的に大きな病院へ行って、
常識的な治療法を選択した場合。
活発に遠隔転移を起こす進行性のがんであれば、
生き残れる確率は、ほぼゼロに近く、
しかも、「常識的」な治療の副作用の末路は
凄まじいものがあります。
ANK免疫細胞療法の説明を聞いて、
こんな素晴らしい治療法がなぜ、普及しないのですか?
と、目を輝かせながら、「とっても不思議ねえ」と、
素朴に疑問をもたれる方も多いのです。
「、、、、 なんて答えようか、、、、」
いつも、悶々とします。
とってもいい治療法だから、普及しないのである、
だって、世の中、ろくでもないものが、「標準ナントカ」と
して、「常識化」してるじゃないですか、、、
という「正解」は、「人がいい」方には通用しない、、、、
さて、なぜ、これほどまでに多くの人が、がんになってしまうのか
その原因にも、日本人が常識としてきた行動が関係しています。
今日は、そこまで、具体的に踏み込みませんが、このブログで一貫して
申し上げてきたことは、「常識は疑った方が身のため」ということです。
これほど、怖いものはない、と。
日本人の二人に一人が、がんになるんですから、
常識的に生きたら、半分の確率で、がんになるんですよ。
しかも、常識的には治らないんですよ、進行性だったら。
科学の世界の偉い先生方も同じです。
常識化すると、考えなくなります。
「アフリカミドリザルの腎臓細胞」を使うことは、
ある種、常識ですので、なぜそうするのかは、
考えないのです。 なので、偉い先生方に聞いても、
なんで、アフリカミドリ、、、??? となります。
ましてや、なんで以前は、アカゲザルが使われたか、
もう考える人は、いないでしょう。
沢山、捕まるから使っていたのですが、
どうやったかというと、密林に火を放つのです。
それも、方々から。
自然界にも山火事はつきものですが、
人間様が起こした火事は、風下へ逃げても
かえって、火の手が激しいのです。
必死の形相で、大騒ぎしながら逃げ道を
探す、おサルさん達。
そして、少し広場のような空間をつくっておくなり、
元々、そういう地形のところに、ネットを張っておくのです。
小屋をつくっておき、小屋の入り口から壁をV字に開くように
つなげて、小屋に追い込む構造にする方法もあります。
あるいは、地面に大きなネットを敷いておき、
火が廻っていない広場に殺到したサルの
集団がネットに集まると四隅のロープを
一瞬にして引っ張り上げるのです。
隙間から逃げないように、ネットの外周付近を
ぐりると廻しておいた別のロープを引っ張って
口を絞ると、おサルさん達は高いところから
ぶら下がったネットの中に閉じ込められます。
サルを捕まえるのに、敢えて、森に火を放つのか?
熱帯雨林を焼き尽くしてプランテーション事業を
展開していたのです。 その時、次手に、おサルさんも
捕まえたのです。 確かに、アカゲザルの生息地域は
思いっきり狭くなりましたが、絶滅したわけではありません。
アカゲザルは、今でも、東南アジアのそこここで
生きています。 ところが、こういう楽勝の捕まえ方を
できる機会が減ってきたので、「捕まえにくくなった」のです。
アカゲザルは大きくて、賢く、扱い難い、
その点、アフリカミドリザルは、小さくて、頭がよろしくない、
そういう実験者にとって好都合な一面も、「全面採用」の
理由の一つです。
数多いるおサルさん達の仲間の中から、
どれが一番いいのか、十分、科学的に検証して、
というより、「先生方、これ、安いし、なんぼでも取れるけど」
という程度の「業者の話」が大きく物を言ったわけです。
そして、安全という触れ込みで、普及していった
アフリカのミドリのサルから、次々に人間にとって
危険なウイルスがみつかっていくのです。
(つづく)
by Kikidoblog | 2010-09-30 12:28 | ワクチンコンスピラシー