「京大原子炉実験所」の7人のサムライ:救国の志士たちがいた!
なぜ警告を続けるのか〜京大原子炉実験所・”異端”の研究者たち〜
http://video.google.com/videoplay?docid=2967840354475600719#
49:50 - 2 年前
大阪府熊取町にある京都大学原子炉実験所。ここに脱原発の立場から活動を続けている”異端”の研究者たちがいる。原子力はわが国の総発電電力量の3割を供給するまでになったが、反面、去年の中越沖地震で柏崎刈羽原発が「想定」を上回る激しい揺れで被災するなど、技術的な課題を完全には克服出来ていない。番組では、国策である原子力推進に異を唱え、原子力の抱えるリスクについて長年、警告を発し続けてきた彼らの姿を追う。その言葉はエネルギーの大量消費を享受する私たち国民一人ひとりへの問いかけでもある。
大阪府熊取町にある京都大学原子炉実験所、ここに国の原子炉開発に生涯にわたって反対してきた、原子炉・原子核研究者たちがいるようである。彼らは、出世コースからはずされ、ずっと助手、助教のまま。研究費もままならず。しかし「僕たちは、原子炉を使わなくて良いようにするために研究して来ました」という。
やはり京都大学には「権威に楯突く反骨、異端の精神」が生き残っていますナア。
これに対して、東大は何だ。政府に迎合して、出世コースに乗り、おいしいところだけ吸い取る。悪魔ですナ。あげくの果てがこれだ。人類の将来、日本の将来を吹っ飛ばしてしまった。
とにかく、主従逆転させ、即刻この人たちに、福島原発の復旧計画の陣頭指揮を取らせるべきだろうヨ!
非常に悲しい情報もあった。チェルノブイリの場合、「事故後2時間以内に4万人が避難した」というのである。「事故を知らされなかった農民が1週間留まり、悲劇を生んだ」ようである。絶句。
原発周辺のみなさん、即刻お逃げください。
おまけ:
やはりビル・ゲイツは悪魔主義者のお仲間ですナ。
「ビル・ゲイツ氏と東芝が組み次世代原発開発か」、のニュースと小出裕章さん(京都大学原子炉実験所)の見解
3月 25th, 2010 in 原子力Skip to comments (0) ↓
今週、マイクロソフトコーポレーションの会長 ビル・ゲイツ氏が日本の企業 東芝と共に次世代原発開発に乗り出すかも、というニュースが一般紙などを賑わせました。
ビル・ゲイツ氏と言えばコンピューターのソフトウエア開発・提供で巨額の資産を所有する人であり、知名度も高いので、このニュースには注目が集まったように思います。
詳しいニュースの内容は 以下の報道一覧で確認してください。
http://news.fresheye.com/clip/6037315/news/?from=more_news
どれからも「話題性」しか伝わってこず、
これまで原子力やエネルギーに関心の薄い人にも
ビル・ゲイツ氏の名前があることで気に留まるところだったのではと思うと、
「夢の・・・」なんて形容詞は 騒ぎすぎ だと思いました。
というか、誰も良くわかってないのでは?
報道のどれからも抜けているのは 放射性物質を扱うこと自体について情報がないことだと、
小出先生からの見解を見て気がつきました。
報道のほとんどが 経済面ニュースです。
科学面でのニュースは今後出てくるでしょうか。
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小出裕章氏(京都大学原子炉実験所)~原子力利用に問題提起を続ける研究者~からの
今回のニュースについての見解。
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今回の報道は、まったく唐突なもので、TWRという記号が何の頭文字かすら私は知りません。
ただ、報道を見る限り、劣化ウランを燃料にする、そして東芝の4S炉と共通の技術の部分が多いとのことで、この炉は高速炉です。
東芝の4S炉は「4S=Super-Safe, Small and Simple」の頭文字をとったもので、電気出力1万~5万kWのごくごく小型のナトリウム冷却高速炉です。
しかし東芝の4S炉など、世界のどこでも動いていません
おそらくはナトリウムを冷却材に使うような原子炉は今後も動かないでしょう。
今日(こんにち)原子力発電に利用されているのはほとんどが軽水炉です。
そうなったことは技術的な必然です。
水は比熱が大きく冷却材としては最適ですし、透明です。
また、放射化に関しても、トリチウムが若干できる程度で済みます。
水を冷却水に使えない高速炉は、ナトリウムなどを冷却材にしようとしましたが、
比熱が小さく「熱しやすく冷めやすい」材料でもともと不適です。
そして不透明であるため、トラブルが起きた時に、調査に多大な困難が伴います。
また、放射化についても短寿命、長寿命の核種が生成されてしまい、施設の維持が著しく困難になります。
おまけに、化学的な活性が強く、空気と触れると発火、水と触れれば爆発します。
こんな材料を使う原子炉が実用化しないことは当然で、世界中の高速炉は皆開発が断念されました。
今回報道されているTWRは10万~100万kW とのことで、4S炉のような小型の原子炉ではありませんので、一層困難で、報道にも「長期間の利用に耐えられる材料の確保という課題はあるが、」とあるとおり、材料すらがありません。
ビル・ゲイツの名前を利用した原子力推進派の宣伝のようにも思いますが、こんなバカげた計画を大々的に取り上げるマスコミ自体が見識がないと言うべきでしょう。
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以上について更に質問をさせて頂きました。
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●「そして不透明であるため、トラブルが起きた時に、調査に多大な困難が伴います。」について
Ques./有色だと何故調査困難なのかが解りませんでした。初歩的ですみません。
Ans./たとえば、原子炉の中の点検をしようとして、軽水炉なら水が満たされているだけですので、内部まで目視もできますし、カメラを入れることもできます。ナトリウムは不透明ですから、内部を見ることは目視でもカメラでも全くできません。
●「また、放射化についても短寿命、長寿命の核種が生成されてしまい、施設の維持が著しく困難になります。」について
Ques./先生がいつも仰っている「核施設から放射能は漏れる」ということがこの施設についても当然言えると思ってよいですか。
Ans./もちろん、言えます。
燃料そのものは核分裂反応をしているので、放射化したナトリウムだけでなく、核分裂生成物だって漏れる可能性があります。
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また東芝へ 「4S炉の実用例はあるのか」「実用できていないなら 何がクリアできれば実用に至れるのか(資金?安全面?)」 を問い合わせしていますが、今日の今日なので まだ回答は頂いていません。
以下は 参考サイトです。
■京都大学原子炉実験所 小出裕章先生のサイト
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html
■TWR(Traveling Wave Reactor)を研究しているという
東京工業大原子炉工学研究所 関本氏のレポート。
http://www.nr.titech.ac.jp/~hsekimot/CANDLE050418.pdf
■TWRについての詳細は 立場が明らかなところからの情報は探せなかったので
こちらには掲載しませんが、Yahooのニュースページに紹介はありました。
http://backnumber.dailynews.yahoo.co.jp/?b=57&t=d&d=20100323&c=top
私自身も詳しいわけではないので、私たちの目線レベルになりますが・・・
エネルギーシフトのサイトでは ある事象について、専門家や施行する機関からの多様な見解を掲載するコーナーも作ろうと思います。それを見る人が判断し、また、みんなで考えるキッカケになればと思います。
(kobuchi)
by Kikidoblog | 2011-03-15 20:46 | 原子炉被災