福島原発1号機の100シーベルト/hは、計測器の故障だった???
昨夜の福島原発1号機の100シーベルト/hに関して、東電は、「地震による計器の故障」ということにしたようである。この公表に関する記録は以下のものにある。
1号機格納容器内「放射線量が急上昇」は計器の故障だった?
東京電力記者会見(4月8日18時30分)
※時刻は、会見中継のニコニコ生放送の録画版上の経過時間。
●37分25秒( http://live.nicovideo.jp/watch/lv45957884#37:25 )
記者:1号機の放射線量の数値が100シーベルト/時間となっており、かなり上がっている。これはなぜか。
東電:1号機のいわゆるCAMS(編註: 格納容器内の様子を知るための計測器類)の線量計につきましては、このところずっと値の変動をみています。多少ふらついているということがわかっておりますので、今回100シーベルト/時間と検知、指示値がでておりますけれども、なんらかの計器の故障がおこったのではないかと判断しております。
記者:この数字、100というキリのいい数字なんですけれども、100以上まで計測できるのでしょうか。
東電:ちょっと調べてみます。
(しばらくして)
●47分20秒( http://live.nicovideo.jp/watch/lv45957884#47:20 )
東電:さきほどの質問にお答えさせていただきますけれども、まずそのCAMSの放射線モニターがどこまではかれるかというご質問ですけれども、10の5乗ですので…10万シーベルトまではかれる計測器でございます。
※記者質問は要約。東電回答はできるだけ忠実にテキスト化しました。
保安院記者会見(4月8日18時30分)
※時刻は、会見中継のニコニコ生放送の録画版上の経過時間。
保安院会見についても、同様に、関連部分をテキスト化した。
●18分50秒( http://live.nicovideo.jp/watch/lv45946309#18:50 )
記者:1号機の給水ノズルの温度、引き続き調査中とのことですけれども、この原因は。
保安院:不連続な、ピンとはねあがった感じなもんですから、地震による誤差的なものではないかという風に推測しております。、それ以上はまだわかっておりません。落ち着いて、どうなってくるかを見て、考えたいと思います。
(中略)
記者:関連して、1号機のCAMS(編註: 格納容器内の様子を知るための計測器類)に関してなんですけれども、これについてのご見解をいただきたい。
保安院:CAMSのデータも、ピンとやはりはねあがった状態になっていて、場合によってはCAMS自体も壊れてしまったのかもしれませんし、データとしては考えにくいものなので、もう少し様子を見ないといけないと思います。
※記者質問は要約。
Fukushima Dai-ichi Nuclear Plant Parameters
1号機 CAMS(Containment Atmospheric Monitoring System)データ

都合の悪いデータ、よくわからないデータはすべて機械の故障。そうやって時間稼ぎすればするほど状況は悪化し、より深刻なものになる。
311の大震災直後の1日2日に電源を繋げば、何とかなったかもしれないが、もうすぐ震災後1ヶ月になる。こうなると、原子炉を閉鎖して、コンクリート詰めにするにせよ、何をするにせよ、今後何十年もの作業を要することになる。物事には、その時を逃すともはやどうしようもなくなるということがあるのである。そこが、単なる人間社会の政治とは違うところである。この辺の感覚が、政治家には理解できないようですナ。
by Kikidoblog | 2011-04-09 22:25 | ガイガーモニタ