ありがとう、スティーブ・ジョブズさん!:ご苦労様でした!
スティーブ・ジョブズ
と言えば、マッキントッシュ。マッキントッシュと言えばジョブズ。
1970年代後半にガレージからマッキントッシュを創業し、世界にパーソナルコンピュータの時代を築きあげた。80年代に一時マッキントッシュから追放され、新たなNext社に活動拠点を移した。その間、アニメのCG世界に革命を起すピクシー社をルーカスと創業。今やその技術が3DCGに進化し、現在の3D映像の世界の基礎を築いた。そして、その間に落ち目になったマッキントッシュを救うための救世主として、1996年にマッキントッシュに復帰。いきなり5色カラーのiMacで全世界に衝撃を与えた。このiMacのiこそITのiつまりインターネット時代の幕開けを象徴するパソコンの1つになったわけである。それからのマッキントッシュの躍進ぶりはここで述べるまでもないことだろう。iPod, iPad, MacBook, MacAir, iPhoneなどなど、革命に次ぐ革命の連続であった。もはや昔のウォークマンのソニーをしのぐ、時代の革命児となったわけである。
このミスターマキントッシュが今日CEOを退いたというニュースが飛んできた。以下のものである。
「残念ですがその日が」 ジョブズ氏辞任の手紙全文
2011年8月24日
スティーブ・ジョブズからの手紙
アップル取締役会とアップル・コミュニティーへ:
アップルのCEOとして、私自身がその職務と期待に応えることができなくなったときには、みなさまに最初にお伝えするということは、これまで常にお伝えしてきました。残念ですがその日がやってきました。
私はここにアップルのCEOを辞任します。取締役会が適切と判断した場合、私は取締役会長、取締役およびアップルの従業員として従事したいと思います。
私の後継については、我々の事業継承の計画を実行し、ティム・クックをCEOとすることを強く薦めます。
私はアップルが最も輝き革新的である日々がこの先にも待ち受けていると信じています。(私は)新たな役割において、その成功を目にし、貢献することを楽しみにしています。
私はアップルで人生における何人もの最良の友人をつくり、すべての皆さんと共に働けた年月に感謝しています。
スティーブ
(アップルのホームページに掲載されたLetter From Steve Jobsの翻訳)
これまでのジョブズ氏の歴史を振り返る番組があったのでそれもここにメモしておこう。以下のものである。
スティーブ・ジョブズ氏とアップルの歴史を振り返る
私は1986年にアメリカに留学して以来マックを使っている。マックしか使えないのだが、私が留学した時代は、大学のコンピュータルームに入れば、マックの四角い箱のパソコン
が所狭しと置いてあった。マックII
はジョブズのいなかった頃のマックの代表的なものだったが、当時の教授たちはこぞってこれを買って使っていたものである。私がFUJITSUにいた頃も、私の部署の大半の社員はマックをデスクの上に置いていた。それほど使い勝手が良かったのである。
しかしその頃から、マイクロソフトのOSが進歩し、MacOS並に近づいて来たため、事業規模に勝るIBMの系列の反撃を受け、マッキントッシュはすこし落ち目になった。潰れるのではないかという噂すら流れ始めた頃に、ジョブズがマッキントッシュを追い出されて作っていたネクスト社の株をマッキントッシュに売る形でマッキントッシュに復帰し、いきなりインターネット時代の幕を開けた、iMacの登場であった。
その頃我が家はここ阿南に移り住んで間もない頃だったが、運良く三菱財団の助成金を得ることが出来て、それで買えたのが、グリーンのiMac
とミニタワー
であった。これは今も我が家にある。一応今も使えるが、さすがにその後のインテルCPUマック
の性能と比べると格段の違いがあるからもはや使えない。
まあ、いずれにせよ、この世界で「企業とはこうあるべきだ」とすれば、このスティーブ・ジョブズのマッキントッシュ以外にはないだろうと私は思うほど、マッキントッシュにはお世話になって来た。
ありがとう、スティーブ・ジョブズさん!
こころからご苦労様でしたと言いたいところですナ。
by kikidoblog | 2011-08-25 18:46 | 人物