謎の遺跡「ウィングメーカー」とは何か?6:ネルダ博士インタビュー
ウィングメーカーの3冊目の無料公開部分もメモしておこう。以下のものである。
http://www.voice-inc.co.jp/documents/wm/book3free.html
第1章 ネルダ・インタビュー
インタビュー4で、ネルダ博士は、
第二十四室の壁画の反対の壁に描かれている
七つの象形文字の集合体に言及している。
この象形文字は、ウイングメーカーの言語の解読に
関連しており、一種の手引書と言えるだろう。
上の画像は、実際のその象形文字の写真である。
色彩は霞んではいるが、象形文字の大半は
各室の壁画に見出すことができる
ネルダ博士のインタビュー3
これは、一九九七年の十二月三十日にネルダ博士とのセッションを私が記録したものです。ネルダ博士は、私との質疑応答を記録することを許可してくれました。これはそのセッションの記録です。この章は、私たちの対話をテープに録音することができた五回のインタビューの内のひとつです。私はインタビューが行われた通りに、正確にその記録を保存しました。編集は一切行っておりませんし、ネルダ博士が使用した単語や語法を正確に用いることに最善を尽くしました。
(これを読む前に、十二月二十七日と二十八日に行われたインタビューをお読みになることをおすすめします。)
訳注:インタビューが初めて公開された一九九八年当時は、科学者とジャーナリストの名前が現在のものとは異なっている。本文中の前の二つのインタビューとは、書籍「ウイングメーカー」の第二章に収録されているものが対応している。
サラ 今晩は、ネルダ博士。準備はよろしいでしょうか?
博士 ええ、あなたさえよければ始めましょう。
サラ この問題全体で受け容れがたいことのひとつは、タイムトラベルという概念が、極めて容易に開発できるテクノロジーのように常に見なされていることです。まあ『スタートレック』や、ほかの映画やテレビをいろいろ見てこのような印象を受けたのだと思いますが、それでも、博士が描写されるテクノロジーは非常に開発困難で、絶対成功しないように思えます。実際、本当にそんなに開発するのが難しいのでしょうか?
博士 映画に描かれているタイムトラベルの方法は、複雑なテクノロジーを簡略化したものです。フィフティーンが定義するBSTという相互作用型のタイムトラベルは、すべてのテクノロジーの中で最も洗練されたものです。BSTは事実上、他のすべてのテクノロジーを生み出すことができる、テクノロジーの頂点です。つまり、BSTを創るということは、他のテクノロジーをすべて獲得できる近道、あるいは加速道路を創造していることになります。だからこそBSTの開発は、非常に困難なのです。
SFはタイムトラベルの理解に関連する科学的前提の大半を破っています。とりわけBSTは、科学原則を極限まで洗練して応用したもので、単にSFには描写されていないだけです。その主たる原因は、読者が背後にある科学原則を理解したいと思うより、タイムトラベルの効果や物語<プロット>の方に気持ちがいってしまうからです。だから作家たちは、特にテレビや映画では、この究極のテクノロジーを取り巻く複雑な部分をとるに足りないもののように描いたんです
サラ しかし博士、「開発は可能か?」という私の質問には答えていただいていません。
博士 私の中には、ラビリンス・グループがBST開発を成功させるだろうということに、微塵も疑いはありません。問題は、それが人類にとって最高の長期的利益をもたらすのかどうかということです。
私が離脱する直前の状況では、ラビリンス・グループはBSTの大規模なテストのための最初の実験を数週間前に始めたところでした。BSTのテストが成功するまで、あと四ヶ月から六ヶ月の問題であるという見通しが、長官レベルに広がっていました。
サラ では、成功への最大の障害は何でしょうか?
博士 簡単に申しますと、フィフティーンが規定した、例の水平時間のイベントに最も影響を与えない介入ポイントというのがありましたね。簡単に言えば、そのポイントをラビリンス・グループが定義できるのか、しかもそこにアクセスできるかどうかということです。これは、このテクノロジーの鎖全体にとって最も微妙な、しかし最も重要な要素です。
サラ もっと素人でも理解できる言葉で説明していただけないでしょうか?
博士 このテクノロジーを開発するのは至難の業なのです。最良の介入点を定義し、そのポイントにアクセスし、しかもそれを探知されずにそこから戻るのですから。要するに、最小限の混乱で済むように、原因レベルで時間のつぎはぎをするということです。わずかなさざなみも立てないように、巨岩を池に投げ込むのと同じようなチャレンジです。
サラ なぜ、最小限の混乱に最大の関心があるのでしょうか? つまり、アニムスの場合、人類を全滅させようとしているのではないのですか? なぜそんなにも、アニムスの生活に気をつけなければならないのでしょう?
博士 まず第一に、アニムスは人類を全滅させるために来るのではありません。彼らは、地球という遺伝子図書館をコントロールするためにやって来るのです。完全に理解されてはいませんが、彼らの意図は動物や人類を殺すことではありません。目的は遺伝子操作の方にあり、遺伝子をどう修正すれば彼らの種族の肉体が霊的な意識の住処<すみか>になれるのかということに関係します。彼らは実験のために、人類のDNAに自由にアクセスしたいと思っているのです。それ以上に、私たちの知らない究極の目的がなければの話ですが、地球の植民地化を望んでいます。
質問にお答えするなら、BST介入による最小限の影響についての懸念は、他者の利益と同様、我々自身の利益にも大いに向けられているのですよ。イベントが修正されるか変更される時、意図しない、全く予想できない結果が引き起こされる場合があるのです。たとえば、アニムスを私たちの銀河から首尾よくそらせたとします。しかしその過程で、彼らを無意識に別の惑星に送ってしまったとしましょう。この行為は、私たちの惑星に予想もしなかった結果をおよぼすかもしれないのです。
サラ 博士はカルマについて話されているのでしょうか?
博士 いえ。物理学と複雑系に内在する性質が関係しています。原因<コーザル>になるエネルギーは永久に消えることはありません。ただイベントからイベントへジャンプするだけです。場合によっては、イベントの形を決め、その一方ではイベント自身を創造します。原因のエネルギーは、宇宙で最も強力な力です。それが地球的規模で方向修正された時、予期できない無数の方向に跳ね返るのです。
サラ では、それがBSTの欠点なのでしょうか? つまり、イベントを変更した結果が分からないということが? 博士は、アニムスを私たちの惑星からそらすことに成功したとしても、その何年か後に、私たちの惑星を壊滅させる別種のカタストロフィーの火の粉が降りかかってくるということですか?
博士 いえ。決してそのようなことは起こりません。方向修正されたエネルギー・システムは、方向修正された時点に跳ね返ってくるだけです。跳ね返り方が非常に複雑なので、反応の質を予測することは不可能でしょう。ある種の大変動を招くかもしれませんが、人類が罰せられるということではありません。あなたのおっしゃる意味がそういうことだとしたらですが。
サラ ええ、そういう意味で申し上げたんです。でも本当にカルマは存在するのでしょうか? 私たちがBSTを使ってアニムスを別の惑星に差し向けた場合、私たち自身がネガティブな反応に身をさらすことにはなりませんか?
博士 いえ、私たちが反応を受けることを意味します。その反応の本質が、原因のエネルギーとあまりにもかけ離れているために、誰もそれが方向修正に対する反応だと分からないのです。これが原因エネルギーの性質です。エネルギーは自身の力<フォース>と知性で跳ね返ります。ひとつのアクション——作用に対する単純なリアクション——反作用ではありません。
サラ 私は、カルマや物理学でさえ、すべての作用に対して同等で正反対の反作用があるものと思っていました。この原理はどうなってしまったのでしょう?
博士 それは健在ですよ。単に原因エネルギー・システムと垂直時間<ヴァーティカルタイム>の次元には適応できないだけです。
サラ わかりました。博士がBSTが成功すると考えていらっしゃる理由を探そうとさらに議論を重ねるのは、ご遠慮したいと思います。もうこの数分間の議論で十分ですから。
博士 それが私が離脱した大きな理由のひとつです。
サラ どういう意味でしょうか?
博士 原因のエネルギー・システムに関する不確定さの問題は、常にBSTの限界であり続けました。少なくとも理論上は。フィフティーンは、自分がこの問題を解決処理する方法を知っていると信じています。そもそも処理などできるのか、私には確信がありませんが。特にウイングメーカーを知り、彼らのアニムスに対する解決策を少し理解し始めた今となっては…。
サラ それについてすでに少しお話しされていたと思いますが、記憶を新たにしたいと思います。彼らの解決策とは一体何でしょう?
博士 私も断片的な情報しか知りません。だから、あまり確かなことはお話しできないと思うのです。
サラ では、情報のソースは?
博士 ある洞察が得られたRVセッションがありました。さらに、光ディスクから解読されたテキストの導入部でそれについて読みました。
サラ 文字通り消えてしまったテキストですか?
博士 ええ。しかし、私の記憶には完全なテキストが保存されています。
サラ 他には?
博士 ウイングメーカーの代表者と思える存在と、直接的なコミュニケーションがありました。
サラ どのように? いつですか?
博士 複雑な話になります。しかし、サマンサが…、彼女は私たちのプロジェクトのRV担当者だったのですが—— 彼女はウイングメーカーと徐々に強い結びつきを持つようになりました。不幸にも繁がりは非常に強かったので、フィフティーンには彼女にMRPを受けさせるしか選択肢はありませんでした。私はMRPの処置の直前に彼女と会いました。その時、突然彼女がセントラルレイスと思える存在をチャネリングし始めたのです。
サラ そして博士はその三つのソースから、ウイングメーカーが自分たちの遺伝子図書館を守る方法についての、とびっきりのアイディアを得たと?
博士 そうです。
サラ そして、そのチャネリングされた存在は何と言ったのでしょう?
博士 彼らが最も強調したのは、私たちのテクノロジーが、私たちを裏切るだろうということでした。
サラ テクノロジーというのはBSTのことですか?
博士 そういう印象を受けましたね。
サラ 博士はサマンサを信じていらっしゃるのですね?
博士 全く疑っていません。彼女は本当に私たちの最高のRVであり、そしておそらく、ACIOが持ちえた最高の直感だったと思います。
サラ 博士がちょっと前におっしゃったことに戻りましょう。BSTとウイングメーカーの防衛上の解決策について、フィフティーンと意見が合わなかったからACIOを脱走したと考えてよろしいのでしょうか?
博士 ええ。それが主な要因でした。
いやー、面白い。いずれにしても、この「ウィングメーカー文明」は、非常にスピリチュアルな文明のようで、なんとなく女性受けしそうな感じの文明のように思える。絵柄からして、かつてのバシャールの「エササギ宇宙人」とどことなく相通じるものを感じるのである。
ところで、例のDNAの螺旋構造状に並んだ24のチェンバー(部屋)の問題だが、この24という数字は実に興味深いものがある。ネルダ博士は、古代シュメール語の23のアルファベットを基調に考えたが、その古代シュメール文明の鉄人ゼカリア・シッチン博士の言説では、古代シュメールの神々、つまり、ニビル星人は、人間のDNAを基にしてアルファベットを作ったと言っている。
そのことからすると、DNAから類推するという手もあるのかもしれない。そうすると、24という数字は、人間の染色体の数ということもあり得るだろう。人間の染色体には、基本に22本あり、性染色体のXとYの2本が加わると、ちょうど24本あることになるからである。(実際には、性染色体を例外として、それぞれ同じものが2本ずつ組みになっているから、2×22+2=46、計46本の染色体がある。つまり、最後の2本の性染色体は男がXY、女がXX。)
この24の染色体をテーマにそれぞれの染色体に乗っている遺伝子の特徴から、それぞれの染色体の基調となる主張を各章にして、人間の遺伝子を1つの本に例えた人がいた。それが、マット・リドレー博士である。この博士の「ゲノムが語る23の物語」
(ついでに付け加えておくと、「血液型で性格が決まる」というのは(遺伝学的に)本当だという根拠が書いているヨ。)
というものである。
不思議なことに、全部で24本あるのに、章としては23章になる理由は、性染色体を結局ひとかたまりにしてみるようになるからである。
どうやら、例の24のチャンバーにもなぜか同じようなことが起こっているようである。全部で24あるのに、結局最終的には23が重要だということになったようだからである。
はたして、24は染色体の数なのかどうか? 面白いところだろう。
さて、そこで、もしそのようなことがあったと仮定して(つまり妄想すると)、マット・リドレー博士の主張である、各染色体の色、というか特徴というか、その物語をここにメモしておこう。以下のものである。各染色体には特有の物語が込められているのである。
第01染色体 生命
第02染色体 種
第03染色体 歴史
第04染色体 運命
第05染色体 環境
第06染色体 知能
第07染色体 本能
第08染色体 利己心
第09染色体 病気
第10染色体 ストレス
第11染色体 性格
第12染色体 自己組織
第13染色体 先史時代
第14染色体 不滅
第15染色体 性
第16染色体 記憶
第17染色体 死
第18染色体 治療
第19染色体 予防
第20染色体 政治
第21染色体 優生学
第22染色体 自由意志
第23染色体(X染色体とY染色体) 闘争
(注:実際の本には、7と8の間に性染色体の章がきているが、ここでは最後にまわした。)
これと、各チャンバーにあったという壁画を見比べてみよう。
なんとなく、そのそれぞれに固有のテーマが潜んでいるように見えるのではないだろうか? これと上の染色体の問題と関係があるかどうかは分からないが、そういった未知の対応などが発見されると実に面白いだろう。
西暦八百年に北アメリカに存在したという、今から750年先の未来人(つまり、彼らは2046年から2050年ほど過去に舞い戻ってしまったということらしいが)の謎の文明の「翼を創る人」たちのメッセージが解明される(実はもう解明されてしまったのだろうが)のかも知れないですナ。
こういうことを解明してくれる若者が登場することを期待しよう。君たちの時代だヨ。
by kikidoblog | 2011-09-26 12:50 | ウィングメーカー