「銀河鉄道999」のメーテルのモデルが実在!:おらんだおイネの娘高子だった!?
メーテル
「自分の力に自信のある人間は、礼儀正しく振る舞うわ。」
(メーテルの言葉より)
みなさん、こんにちは。
現実は小説より奇なり。いやー、これは実に面白い話である。
松本零士氏の代表的作品の1つの「銀河鉄道999」と言えば、星野鉄郎とメーテルである。
このメーテルにだれか実際のモデルがいたのかどうかというのは、おそらくだれもの長らくの疑問だっただろう。
どうやら、この疑問に対して、作者の松本氏自らがそのモデルを発見したというニュースである。以下ものである。
メーテルにモデルの女性いた! 松本零士が語る不思議な〝出会い〟
2011.12.23 12:00 (1/4ページ)
メーテルやスターシアのモデルとなった楠本高子。切れ長の目が印象的だ(大洲市立大洲博物館提供)
漫画やテレビアニメで人気を博した「銀河鉄道999」に登場するメーテルや「宇宙戦艦ヤマト」のスターシアには、実はモデルとなった女性がいた! それも大阪になじみの…。彼女の名前は「楠本高子」。日本人女性初の産科医で「オランダおいね」として知られる楠本イネの娘だ。祖父は蘭学の父といわれるフォン・シーボルト。作者の漫画家、松本零士さん(73)は、自身の漫画家人生に大きな影響を与えた高子との不思議な“出会い”について語ってくれた。
この話をまとめると、だいたいこんなことらしい。
フィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト
という27歳のドイツ人がオランダ人医師に成り済まして、1823年に長崎の出島へやって来る。そこで日本に住み着き、蘭学の医師となる。そして1830年のシーボルト事件で国外追放されるまでの7年の間に日本人に西洋医学の基礎を教育する。
その間に、
楠本滝
という芸者と仲良くなり、娘を生ませる。それが楠本イネ
一番左。一番右がイネにオランダ語を教えたといわれる村田蔵六(後の大村益次郎)。真ん中左が高子の夫の三瀬諸淵(みせもろぶち)。
であったという。このイネが後の「おらんだおイネ」となり、日本初の女医となったのである。
愛媛の宇和島でシーボルト門下生の石井宗謙の指導を受けている間に、一人の娘を私生児として生んだ。それが楠本高子であったという。
一方の松本氏は、祖先が愛媛県の大洲出身(「血筋は南予(愛媛県南部)・大洲」)だという。このことから、自分の家系の先祖たちのだれかから、愛媛の宇和島で有名だった女医親子の話として、自分の記憶のどこかにこの楠本高子のイメージがすり込まれていたのではないかというのである。
東京都内の自宅で取材に応じた松本さんは、書斎の机の上に高子の写真とスターシアのイラストを並べ「そそとした切れ長の目と細いあごが同じだろう」と指さし、「この写真を初めて見たとき『私が描き続けてきたのは、まさにこの女性だ』と思い、ギョッとしましたよ」と話す。
以来、高子について調べたという松本さんは「私の父も大洲市出身で、家に伝わる古い写真や言い伝えなどから、高子とも縁のある家だったようだ」と話し、「私が先祖から受け継いだ“記憶”が、スターシアやメーテルの姿を通して高子を描かせたのかもしれません」と感慨深げに語る。
西洋人の「血は濃い」。すなわち、西洋人の遺伝は強い。母親がどんな顔の日本人でも、父親が西洋白人であれば、その子はハーフとなり、その孫はクォーターになる。その特長はそれ以後二度と消えることはない。大きな目、高い鼻、長身、色白、毛深さ、体臭などの特長は末代まで生き残るのである。
こうして見ると、切手になった若い頃のシーボルトのすっとした鼻と小さな口と細い顎と面長の特長は、娘イネにも、孫の高子の顔にも見事に現れている。実に興味深いものである。
そして、その特長が確かに松本氏のメーテルにも現れている。
メーテルの記憶とは、その昔に愛媛県宇和島に生きた、シーボルトの孫娘、楠本高子の記憶であった。実に面白い話である。
おまけ:
追記(2013年10月11日)
オランダの医学博士シーボルトの血を引く人は現在にもいますかね?
seikochansedai2さん
オランダの医学博士シーボルトの血を引く人は現在にもいますかね?
?
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質問日時:2011/12/30 00:18:11
解決日時:2012/1/13 08:14:08ベストアンサーに選ばれた回答
jasonkodai2199さん
現在でもいます。
シーボルトの次男・ハインリッヒの末裔がシーボルト研究家・関口忠志氏です。
シーボルトと楠本たきには楠本いねという娘がおり、いねは石井宗謙との間に「たか」(1852~1938)がいます。
たかは山脇泰助と結婚するも、結婚7年後泰助は死亡。たかは片桐重明にレイプされ、息子・周三を産みます。この系統でシーボルト6代目の子孫が歯科医を開業している楠本貞夫氏。
またシーボルトは日本を追放され、オランダに居を構えてからヘレーネと結婚。長男・アレクサンダー、次男・ハインリッヒ、その他にも2女1男をもうけます。
長男のアレクサンダーにはエリカ(1890~1965)という娘が、次男・ハインリッヒは日本人の岩本はなと結婚、1男1女をもうけます。このハインリッヒの末裔がシーボルト研究家の関口忠志氏です。
シーボルトの次女(ヘレーネとの間の子?)が、ブランデン・シュタイン家に嫁ぎ、その息子がアレクサンダー。この系統の子孫がコンスタンチン・ブランデンシュタイン・ツェッペリン氏
またシーボルト5代目の子孫・米山彰氏が2004年3月27日に亡くなり、長女のサンチェス聖子さんが務めたといいます。
現代でもシーボルトの子孫は結構いるみたいです。
回答日時:2011/12/30 01:58:30
by kikidoblog | 2011-12-23 14:50 | 人物