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「東京電力OL殺人事件」:"殺人事件の真犯人は決して捕まらない"!? なぜか?

みなさん、こんにちは。

すでに報道されているように、ゴビンダ・マイナリさんの再審が決まったという。
マイナリ元被告釈放…入管施設移送、強制送還へ

 東京電力女性社員殺害事件で無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告(45)に対し、東京高裁(小川正持しょうじ裁判長)が再審開始と刑の執行停止を決定したことを受け、法務・検察当局は7日午後、元被告を釈放し、入国管理施設に移した。近く同国へ強制送還される。
 東京高検は再審開始決定に異議を申し立てたが、審理は元被告不在で進むことになる。
 高検は異議申し立てと同時に、職権で元被告の釈放手続きを停止するよう高裁に求めたが、認められなかった。このため、高検は元被告が服役していた横浜刑務所に釈放を指示。元被告は入管難民法違反(不法残留)で有罪が確定しているため、同日午後、横浜市内の法務省入国管理局の施設に移送された。
 再審開始の確定前に、服役中の受刑者が釈放された例は、検察側が再審公判で無罪論告した「足利事件」(2010年無罪確定)がある。しかし、今回の様に、検察側が有罪立証の姿勢を崩してないのに釈放されるのは、極めて異例だ。
 この日の決定は、再審請求審で新たに実施されたDNA鑑定の結果を重視。元被告とは別の第三者(X)の存在が浮上したとして、「Xが女性を殺害した疑いが生じた」と結論付けた。
 これに対し、高検は異議申し立ての中で「新証拠からは、Xと女性が接触した場所や時間は特定できない。鑑定結果は確定判決を揺るがす明白な新証拠とは言えない」と主張。異議審での物証の再鑑定を求めた。
 高裁の別の裁判部で行われる異議審では、改めて再審を開始すべきかどうか審理されるが、検察が今回の決定を覆すには、元被告の有罪を裏付ける新たな証拠を提出する必要がある。
 また、再審が正式に始まっても、被告に出廷義務がない控訴審(東京高裁)で審理されるため、ネパールに帰国する元被告が公判の度に来日する必要はない。仮に再審で有罪判決が出たり、異議審などで再審開始決定が取り消されたりしても、元被告が収監されることは事実上なくなった。
(2012年6月7日21時06分 読売新聞)

私はこの事件に関してはまったく記憶がない。1997年頃の事件らしいが、ここ徳島に来て1年目。自分の研究に極度の集中をして、ある問題を解いていた頃だから、まったく気にもとめていなかったにちがいない。しかしながら、今から眺めると、この事件をきちんと処理できていれば、2011年の311、314の福島第一原発爆発事故はなかったかもしれないという気がするのである。おそらく、タイムラインが違ったものになったはずである。結局、この事件をえん罪という形で、安易に扱ったことが、福島原発崩壊に導いたと見えるのである。「因果応報」である。

さて、この「東電OL殺人事件」とは何だったのか? 

そこで、いろいろインターネットで調べたところ、結構前からこのテーマはいろいろの人が関心を持って考察していたようである。そういうものをいくつかここにもメモしておこう。

(あ)まず、今から10年前の2002年に書かれた以下のもの。これは、まだ日本では、今のようなブログシステムがメジャーになる前のものである。
2002/01/19 東電OL殺人事件の背景
これはかなり興味深い。

(い)その次は、同じ著者によるもの。
2002/01/27 東電OL・泰子|アラーキーの「課外授業」
この中に、殺害された東電OLがどのような知性の人物だったのかを物語る、その彼女の書いた解説がある。以下のものである。
昭和55(1980)年5月5日、朝日新聞「声」欄掲載
渡邉泰子
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理性を失った米国民の判断

 アメリカの無謀な人質救出作戦に、全世界があぜんとする中、当のアメリカ国民の中には、この強攻策を是認している人が多いという。そこには、国際法上から、また、成功の可能性から、作戦自体は愚挙とはみなさないという考え方があるともいわれる。

 だが、行為の原因の正当性を主張することは、今回のように、その影響が極めて重要な場合、妥当であるとは考えられない。少なくとも、今世紀のプラグマティズム(pragmatism:事象に即して具体的に考える立場。観念の意味と真理性は、それを行動に移した結果の有効性いかんによって明らかにされるとする。主としてアメリカで唱えられ、パース・ジェームズ・デューイがその代表者。実用主義=広辞苑)の母体であるアメリカで、こうした議論がなされているということは、判断が、いまや感情的なものになっていることを示すものではないだろうか。

  効果の有用性のみをもって、真理の価値を判断するという、プラグマティズムの思想的基礎が、正しいか否かは議論の余地がある。だが、抽象的論議をする場合は別としても、効果の有用性が価値として評価されるなら、それは、アメリカが最もよく理解しているはずである。

  それにもかかわらず、各国に対して、今回の作戦を批判する資格はないというアメリカ国民は、もはや、いらだちから理性的判断を失っている、としかいえないのではないか。

  日本や西欧諸国が、これを戦争行為と決めつけるのは避けるとしても、軽々しく、「人道的見地から、心情的には理解できる」という態度をとってよいかどうかは疑問である。

これは、彼女が東電に入社してまだ間もない頃に、「1980年4月に起こったアメリカ海兵隊によるイランのアメリカ大使館人質救出作戦についての私見」というものらしい。彼女の人となりが垣間見える。実に聡明な女性であった。

それが、東電に勤務して行くうちに、人格が変わり、最終的には、裏表のある、売春婦へと転落する。そして、事件に遭遇したということのようである。

(う)この事件が起こった時の東京電力社内の人間関係については、これである。
東電OL殺人事件
被害者・渡邉泰子
企画部調査課・副長
当時の直属の上司が 取締役企画部長・勝俣恒久(現東電会長)
企画部管理課長には藤原万喜夫(現副社長)
よって、「東電女性管理職殺人事件」も正しい。
OLという言葉には明らかに「平社員」「お茶汲み」というイメージが暗に込めら れており、極めて不愉快。
彼女は、工務部副部長だった父親の遺志を受け継ぎ、「原発の危険性を指摘」する 報告書を作成。
経済リポートも賞を得るほど高い評価を得ていた。
そんな反原発の旗手の彼女が、
プルサーマル計画が本格始動した1997年の3月に
誠に都合良く「殺され」
売春婦をやっていたという報告で、人間としての尊厳を「消され」
彼女の実績・功績は闇に「葬られ」た。
上司の勝俣部長は、翌年「常務取締役」に出世する。

ここにある、勝俣と藤原というのが、昨年の311、314の時に白髪の紳士面して登場した、2人だったのである。きっと見覚えがある顔である。
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(一番右が武藤栄、その左が勝俣、その左が藤本孝。藤原万喜夫の姿は見えない?)


(え)そして同じ職場にもう一人、キーマンがいたらしい。それが、大平明

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であるという。大平総理の息子だという。この話題については、以下のもの。
誠天調書
断食芸人
大平明と東京電力

同じく佐野眞一『東電OL殺人事件』(新潮文庫)を読んでのメモランダム。

【大平明】
その聞きなれない苗字が暗示するように、元首相・大平正芳の子息。「東電OL」と同じ職場で働いていたことのあるこの三男は、現在、大正製薬の代表取締役副社長の責にあるとか。東京電力から大正製薬へ移籍した経緯はわからないが、意外なところで意外な名前を目にしたもんである。

ここで気になることが一点。佐野氏によれば、「東電OL」の父親が東京電力の重役を務めている最中、志半ばで命を亡くしたことを契機として「東電OL」本人が東京電力に仕事を求めたらしいのだが、彼女の妹も東京電力に勤めている事実と合わせ、創業者一族でも大株主でもない親子三人がひとつの大企業に(同時期ではないが)在籍することに違和感を感じないわけにはいかない。しかもそこに、元首相の三男という名を添えてみれば。

「東電OL」、彼女自身は優秀な人物であったようであるし、大平正芳も元大蔵官僚上がりの政治家だからその子供もおそらく才に恵まれているのだろう。けれども、親子三人というのは、はっきりいって異常であるとしか云えない。

※訂正
私の誤読で「東電OL」の妹も東京電力に勤めていると書いてしまったが、違った。大手電器メーカーに勤務しているらしい。

ということで、「親子三人」という指摘は完全な間違い。失礼しました。


(お)では、なぜこの女性と同じ東電社員だった父親を持つ、この女性が特別だったのか? これについては、以下のものがヒントになるだろう。

大平明と東京電力

渡邊女史の父は東電公務部統括する幹部だったが
当時「明るい未来のエネルギー」として期待されていた原発事業にも関わる立ち場にいた。

しかし高圧の地中送電線を東京都内に引く責任者を務めてからは反原発に転じ、
社内で原発の危険性を説くようになり、副部長という役職からたった1年で降格

翌年ガンで急死・・。

その2年後に予測されたかのようにスリーマイル事故が起る。

その父の死の当時 泰子は慶応2年生。
東電に引き入れたのはあの勝俣だったともいう話もある。
そして泰子は勝俣が当時企画部長を務めた企画部経済室へ。
そこには現在副社長を務める企画管理課長藤原氏もいる花形部署だった。
しかし勝俣、藤原の思いとは裏腹に泰子は父の意思を継ぎ、反原発へ。
そのリポートは賞を取る程すぐれたものだったという。

そして・・
渡邊親子が警告を発し続けたプルサーマルが本格稼働した1997年、
泰子は売春婦として殺され闇に葬られた。
泰子の死の翌年、勝俣は常務取締役になり、原発推進事業が加速し、今に至るという。

泰子を殺した犯人は売春客だったネパール人(実刑確定済み)とされているが、冤罪の可能性が高く
捨てられた泰子の定期など矛盾点も多い。
東電の圧力で報道規制をかける事も可能だったろうこの事件。
OLではなく管理職だったにも関わらず「売春婦」として報道が垂れ流された、
その理由は何なのだろうか。

(か)そして、比較的最近のものは、ハタ次男氏の以下のものが詳しい。
原子力業界の不思議な事件・福島便槽内変死事件

これによれば、東京電力にまつわる数々の不審死があるらしい。さもありなん、東電社長だった清水は、「悪魔主義者」だったわけだからナ。黒魔術の儀式を実際に行っているという話である。メーソンですナ。ちなみに、メーソンやら洗脳が深くなると、「目が飛ぶ」(目はロンパリになる)と言われている。

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まあ、こういう案配の事件であった。どこにネパール人の入り込む隙があるのかいな? たまたますぐ近くに住んでいただけじゃねーの? なんて馬鹿なんだ、警察は? というより、最初から警察は分かっていて指令通りに動いただけのようですナ。

ストーリーはこうだろう。まあ、私の妄想だから何の根拠もないから、スルーして欲しい。

東電内の反原発のインテリ親子は気に入らなかった。おやじは癌にして葬り去った。しかし、娘がまた反原発エリートになりそうだった。そこで、東電に入社させ、同じ釜の飯を食わせる。ついでに女にしてやる。そうこうしているうちに、邪魔になり、原発作業員探しで世話になっている裏組織に娘を回す。そして売春婦にする。ところが、事件になってしまい、大慌て。とりあえず、近くにいたまったく無知で無力の外人作業員のせいにする。

とまあ、こんな感じだったのだろう。

私が言う意味の、もしこの事件をきちんと捜査していれば、福島第一原発事故は起こらなかっただろうというのは、そこにある。つまり、事件の親子は「反原発」だったのだ。どんな組織にも、その組織の路線に反対する勢力は必要である。相互チェックができるからである。イエスマンばかりの組織は危ない。だから、この渡邊親子のように、東電の中にも反原子力発電組がいれば、何がしかの対処が必ず行われたはずなのである。ところが、闇に葬り去ってしまった。結果として、原子炉のメンテナンスもいい加減、地震対策も津波対策もいい加減。おまけに、放射能対策もいい加減、という大企業に育ってしまったというわけである。

もし、渡邊康子さんが、東京電力の原子炉のお目付役の女性重役になっておれば、おそらく、福島第一原発の原子炉は、仮に原子力が推進されてきたにせよ、今よりもっと安全重視の立場が貫かれたはずである。私はそう結論する。とまあ、そんな理由からである。

迷宮入り、お蔵入りする事件やえん罪の数々についての鋭い分析は以下のものにある。これは2003年の阿修羅のものである。
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悪魔組織の犯罪01
 さて、本書で筆者が取り上げるのは、もっと重大なやらせである。それは、殺人事件である。筆者がここで殺人事件がやらせであると言う意味は、殺人の真犯人は決して捕まらないということなのである。すると逮捕されて自白して有罪を宣告された人達は、殺人事件の犯人ではなかったことになる。彼らは虚偽の自白を行ったのだ。すなわちこれ、やらせである。しかしこのやらせが前述のものと異なる点は、彼らが決してやらせの積極的な加担者ではなかったということにある。彼らはいやいやながらこのやらせの共犯者にならざるを得なかったのである。何故か。それは本書をじっくりと読み進めればお分かりになるだろう。


ところで、話は飛ぶが、インテリ女性が身を崩すという典型的な事例は他にもある。以下のものである。
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この本の最初に、まさに東電の渡邊康子さんのようなインテリ美人と同じような目にあった女性の話がある。それが、何と「警察」の話だった。

これらの本で主張している「悪魔組織」というのは、実は警察や検察や東京電力やNHKや電通などのように、一般には権威と見られている大組織のことなんですナ。

いやー、驚くばかりである。

いずれにせよ、この国に生まれ、大企業や大組織にもみくちゃにされ、殺されたり、死刑にされたりした罪もない人々のご冥福を心からお祈り致します。R. I. P.^n

  by Kikidoblog | 2012-06-07 23:18 | コンスピラシー

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