イオン化傾向の詩:受験生諸君へのプレゼント!?
イオン化傾向の詩(井口和基作)
金銀銅 水ナマズに鉄人あり マグカップなかった
Au Ag Cu H Pb Sn Ni Fe Zn Al Mg Na Ca K
みなさん、こんにちは。
今回はもう直き受験となる高校生たちのために1つプレゼントしておこう。
「いかにしてイオン化傾向の序列を記憶するか?」
というものである。
この初夏、私はある覚え方を発見したのである。
イオン化傾向とはこんなものである。
イオン化傾向
いまのところ、日本の化学界では、これを”覚えろ”とは言わない。なぜなら特殊な記憶力のある人間しか、これを覚えられないからである。そこで普通はこの表の一部が問題文に加えられることになる。
しかし、私はこの実に簡単な覚え方を発見したのである。ヒントは、こうである。
イオン化傾向の序列は左から右に弱くなるため、普通左から右に覚えようとする。私も最初はそうやった。しかし、発想を変えて”右から左へ”イオン化傾向の弱い方から覚えて行くことができないか?と考えたのである。
すると、この方向はさびにくい序列であることから、我々の日常的な常識と重なる部分が出て来て、非常に簡単になったというわけだ。
その結果がこれ。
金銀銅 水ナマズに鉄人あり マグカップなかった
この3行文にイオン化傾向すべてが見事に入るのである。これならだれでも覚えられるに違いない。ちょっと意味不明の部分があるが、それでもこれは記憶できる。
さて、どうしてこれで正しく覚えたことになるか?
(あ)まず「金銀銅」の部分は、これままさにオリンピックのメダルの順番。だれでも知ってる。だから覚える必要がない。この間に「金(白金)銀(水銀)銅」と簡単に挿入すれば良い。金の次は白金。銀の次は水銀。当然である。
(い)次の「水ナマズに」の部分は、「水」は水素を表す。この「水」が水や水素のイオン化傾向の基準になる部分を表す。その次の「ナマズ」は、もちろん、「鉛」と「スズ」を「鉛スズ」を「ナマズ」と覚える。最後の「に」はもちろん「ニッケル」である。
(う)次の「鉄人あり」の部分は、「鉄」はもちろん「鉄=Fe」、「人」は「ジンク」=「亜鉛」=「Zn」、「あり」は「アルミニウム」=「Al」である。
(え)最後の「マグカップなかった」の部分は、「マグカップ」=「Mg」とすれば、「マグカップ」=「マグネシウム」である。「なかった」の部分は「な」が「ナトリウム」、「か」が「カルシウム」、「った」が「カリウム」=「K」である。「た」の形と「K」の形が似ていることで、ここは我慢する。あるいは、最後は「K」はだれでも覚えられる。
というわけで、両方を並べてみると、こんな感じになる。
金(白金)銀(水銀)銅 水ナマズに鉄人あり マグカップなかった
Au (Pt) Ag (Hg) Cu H Pb Sn Ni Fe Zn Al Mg Na Ca K
これは厳密にイオン化傾向の”小さい順”に並んでいるだろ!
これで我々普通の記憶力の持ち主でもイオン化傾向の序列が覚えられるというわけですナ。
受験生諸君、俺に足向けて寝るなヨ。
おまけ:
最後に「リチウム」=「Li」を付け加えると、「なかったり」となる。つまり
金(白金)銀(水銀)銅 水ナマズに鉄人あり マグカップなかったりとすれば良い。
Au (Pt) Ag (Hg) Cu H Pb Sn Ni Fe Zn Al Mg Na Ca K Li
これで電池もばっちりだナ。
おまけ2:
こんなやつもありましたヨ。
ベストアンサーに選ばれた回答
rosie20rosie01rosieさん
「かそうかな、まああてにすな、ひどすぎしゃっきん」って高校の時習いました
か(カリウム)そうか(カルシウム)な(ナトリウム)ま(マグネシウム)あ(アルミニウム)あ(亜鉛)て(鉄)に(ニッケル)す(すず)な(鉛)ひ(H→水素)ど(銅)す(水銀)ぎ(銀)しゃっ(白→白金)きん(金)
あっ?リチウム??
リチウムは一番イオン化傾向が大きいので最初です
by Kikidoblog | 2012-11-09 23:13 | アイデア・雑多