「日本はアメリカの属領だ!」というが?:その根拠は、まったく無しだったヨ。
「日本がアメリカの属国とか属領とかなんとかブレジンスキーが言った」と仙谷由人は2年前に言っていたようだが、それはあくまでアメリカの自称エリートたち、自称NWOの人たちの話。
もう20年前になるが、拙著「3セクター分立の概念」を読めば解ることだが、アメリカには3つの社会(正確には4つの社会)が存在する。中でも大学社会、アカデミックな社会は政治の社会と独立にかなりの大きな存在として君臨するのだ。いまでは全米で5000もの大学があり、世界のトップに200の大学が君臨する。その中のごく一部の東部と西部の私立大学出身が、政治エスタブリッシュメントにすぎない。
だから、ブレジンスキーが偉そうに「日本はアメリカの属領だ」と言ったとしても、「そんなこたーねーヨ」とおっしゃる米人教授たちも星の数ほど(数千人)はいるのである。そこをお間違えになってはならない。
まあ、同じことを20年間も言い続けるのも「なんだかな〜〜」という感じなのだが、我が国民の大半は米国の大学に留学したことがないから、せいぜいあくまで1旅行者程度の経験やユニバーサルスタジオのお客様でしかないから解らなくても当然であるのだが、日本社会の現実からそれをそっくりそのまま米国社会に投影して、つまり、射影して考えると大間違いとなるのである。
日本は、江戸時代の封建社会から次の段階の、明治政府の官僚主義社会だから、そして戦後も米政府のアメリカナイズ化したとはいえ、ほとんど明治政府と米政府の折衷案でしかなかったから、米国とはまったく異なる社会システムの国なのである。そこをお間違えになっては困る。
米国には米国の事情がある。シオニストのエリートが何とかして自由の国アメリカを、米国憲法を反故にしてまでして、独裁国家に変えて行こうという勢力がある。それがオバマ政権である。ロムニーのネオコンは、もともとの弱肉強食の自由競争の礼賛者なのだが、オバマを裏から実質支配しているのはブレジンスキーであり、そのブレジンスキーは米国のソ連化がゴールなのである。(このオバマをいまだに「光の天使」だなんだと崇めている馬鹿がたくさんいるようだが、恐れ入る。)
その心は?
さもなくば、欧州、北米、中南米、アジア、アフリカの全世界の上の世界帝国を作れないからである。ソロモン帝国を作るのが連中の目標なのである。
しかし一方の我が国の場合は、欧米のNWOの目論見など知ったこっちゃねー、こっちにはこっちの歴史と伝統がある、というのが、我々の言い分なのである。
米国は勝手に属領だの属国だのおっしゃるが、国際法上も戦後協定においても日本が敗戦した証拠は実はどこにもなかったのである。日本は終戦協定を結んだだけで、明治憲法もまだ生きているし、敗戦もしなかった。終戦直後に怒濤の強奪を行ったのが旧ソ連。それにびっくり仰天して日本を負けたことにして一気に朝鮮に行きたかったのが米国だったにすぎないのである。
米国は米ソ冷戦体制に即座にもって行きたかった。そこで、突貫工事や応急処置のようにして、日本の戦後憲法を作り、朝鮮人問題も来る朝鮮戦争を予期していい加減になってしまった。日本を言いなりに情報操作のだまし討ちできればだれとでも手を結んだ。そこで日本人に見えただけの朝鮮人でも日本のエリートに仕立て上げ、手先に出来るものは誰でも使ったにすぎなかった。
こういう恩恵を戦後朝鮮流民エクザイルの在日系の人々が利用した。
とまあ、実際の現実はそういうことだったようである。
【拡散希望】「無条件降伏」という国際的な詐欺とそれに騙され続ける日本
降伏文書
だから、ブレジンスキーが「日本はアメリカの属領だ」というのは、そう信じ込ませたいということであって、どこにもその国際法上の証拠がない、ということである。
まあ、最近の陰謀暴露論の言い方をすれば「ショック・ドクトリン」の手法だったわけですナ。つまり、国民や世界の前で、「日本軍=大本営」が降伏文書にサインする姿を見せて、日本が負けたのだという大ショックを与えて、一気に自分のサイドに持ち込むという手法である。
実際、上の降伏文書を読めば解るが、重光葵は「また大本営の命により、かつ、その名において梅津美治郎参謀総長が署名した。」にすぎなかった。どこにも日本国民の名を受けてもいなければ、天皇の名も受けてサインしたわけではなかったのである。
仙谷由人もいいかげんにせーヨ、というところである。
実際、何度も東京都知事選に立候補した、元旧帝国海軍若手士官だった、
発明家のドクター中松によれば、日本帝国海軍は「本土決戦」で米海軍を100%絶滅できると信じて、手ぐすねをひいて待ち構えていたのである。しかし米軍はそれでは困るから、原爆を広島長崎に(当時2発しかなかった)を落として、あたかも何百発もまだある振りをして日本政府(大本営)を脅したのである。
ドクター中松「日本の”終戦”」を語る!!:日本は負けていない、停戦したのだ!1
ドクター中松「日本の”終戦”」を語る!!:日本は負けていない、停戦したのだ!2
(私自身は、この天才ドクター中松博士がもっとも東京都知事に向いていると思うが。昔のチンピラ石原やその家来の猪瀬よりずっとまし、よほど世界中から尊敬されていると思う。)
大本営といえば、今のイラクやエジプトやシリアやイランで言うならば,フセインやムラバクやアサドやアフマディネジャドの政府軍という意味でしかない。日本の大本営とは、あくまで東條英樹の政府軍でしかなかったわけである。(つまり、海軍はすでに東條英樹大本営の指揮下にはなくなりつつあり、独自に本土決戦体制にあったということ。)
そして大本営はそれに屈し、降伏文書にサインした。そこに日本人のサインがあるというのか?
とまあ、ちゃんと歴史をそれなりにチェックすれば、たいしたことはない。どこでもよくあるお話でしかなかったのである。米インディアン戦から始まり、米軍が敵国に対してずっとやってきた伝統的手法を日本やドイツやイタリアにもやり、そしてその後の朝鮮、ベトナム、イラク、アフガン、イラク、とずっと繰り返して来たにすぎないのである。つまり、米国の軍隊にとっては、そうだったというお話なのである。
ブレジンスキーはもともと軍人のようなものである。政治学者とは言っても
ブレジンスキーは1950年代より、ソ連の政治体制を、1) 全体主義イデオロギーの支持、2) 一党独裁、3) 秘密警察組織の浸透、4) マス・コミュニケーション手段の体制による支配、5) 武力の体制による独占、6) 中央集権的統制経済などの特徴を有する「全体主義体制」の一つであり、従来の独裁や権威主義体制とは異なるものと位置づけた。というように、旧ソ連の共産主義の研究者という触れ込みである。それが、ミイラ取りがミイラになったにすぎない。いまでは、自由の国アメリカをいかに旧ソ連のような「ア連」に変えるかに熱心なのである。
そういうわけで、日本は国際法上はまったくの独立国、しかも国際法上はまだ明治憲法の下にある(明治憲法は休止中。だれも使わないから。)ということらしいですナ。
いやはや、我々はトンデモナイ国、トンデモ国に住んでいるというわけですナ。
by KiKidoblog | 2012-11-30 11:53 | コンスピラシー