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「字は体を表す」:政治家の「書」にみる人となり!?「お前が言うな」だナ?

鉄舟屏風
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みなさん、こんにちは。

インターネットもスマホ時代に入ると、あまりに多くの人が情報を流すので、どれが重要でどれが重要でないか、どれが本物でどれが偽物か、なかなか判別できなくなりつつある。

「目は口ほどに物を言う」という言葉のように、これまた「文は人なり、書は人なり」という言葉や「字は体を表す」という言葉のとおり、書にはその書いている人の心持ちや教養の程度、そういうものが現れ出る。

さて、そこで、偶然インターネットの中で見つかった宝物のような写真をここにもメモしておこう。

まずは、安倍晋三首相の「書」
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次は、何かと話題の麻生太郎さんの「書」
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次は、在日疑惑や整形疑惑と何かの疑惑のつきまとう、福島瑞穂さんの「書」
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ちなみに、書の達人でもあった「無刀流」のサムライ、
山岡鉄舟先生
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の書となると、こんな感じ。
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せっかく山岡鉄舟先生の書の話が出たついでに、昔の拙掲示板や拙ブログでメモした話をここにも再掲しておこう。こんな話である。これは、故柘植俊一さんの「反秀才論」にある話である。
”借金取りもうぐいすの声”の山岡鉄舟先生の”書”発見のニュース

しばらく前に私が紹介した、柘植俊一氏の「反秀才論」の話に、明治維新の「反秀才」、山岡鉄舟先生の”書”の話があった。
「【232】 人間の本物:山岡鉄舟のバカ話、借金とりも鴬の声 2004/03/22(Mon) 16:56」
http://bbsi1.otd.co.jp/essayKI/bbs_plain?base=232&range=1

柘植先生が、鉄舟先生の馬鹿話のエピソードの一つとしてあげたものである。つまり、当時借金に苦しむ鉄舟先生が、『借金取りもうぐいすの声』と借金の肩代わりのために書いたとされている”書”のことである。ちと再録すれば、以下のようなエピソードである。

「その間の話で鉄舟は金貸村松某から千円を借金した。貸してから数日後、金貸しは証文なしで貸したのが心細くなったのであろう。改めてこれを請求した。鉄舟はウンといって、得意の達筆で、

なくて七癖、わたしのくせは、借りりゃ返すがいやになる

と書きその横に、

右の癖之有り候間、証文にての借用金は一切出来申さず候。貰の事は少々出来申す可く存候

と書き、これが証文なり、といって渡した。
 村松某は愕然としたが、どうにもならずそれを貰って帰ったところ、ある人がその文句といい、書といい素晴らしいどころではない。是非千円で譲ってくれ、といったので急に惜しくなり、これを表装して床の間に掛けておいた。その後、鉄舟が千円を返そうとしたところ、この証文を返すのが惜しさにどうしても受取らなかったので、鉄舟はさらに何枚か揮嚢して手渡したそうである。」

今日の読売新聞記事:「鳥取の旧家で山岡鉄舟の直筆発見」
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040427i501.htm
によると、上の柘植の話に出て来た、鉄舟先生の”書”の一部が発見された、というのである。私もさすがに実際には鉄舟先生の直筆は一切見たことがなかったので、これは実に素晴らしい大発見であると私は思う。実際に写真を見てみると、本当に素晴らしい!の一語である。ぜひ皆さんにも見て欲しい筆である。(とはいうものの、なんて書いてあるのか、まだ読めないそうである。)

鉄舟先生のところに借金取りに行けば、こんな”書”を”ただ”でくれたのである。これでは、”借金取りもうぐいすにならざるを得ない”であろう、というものである。酒の肴にと沢庵をもっていった、という話も頷ける。

これほどの人物であればこそ、西郷隆盛も認め、勝海舟が生涯に渡って嫉妬しつづけ、鉄舟の功績を一人占めしようと目論んだ、というのも頷けるというものである。

山岡鉄舟、実に面白い人物である。今後の鉄舟研究を待とう。

要するに、当時鉄舟先生は、幕末の維新の志士のひとりとして明治政府からそれなりの年金をもらって生活していたのだが、維新直後の幕臣たちの老後や将来のために自分の金は全部つぎ込んでいた。あんぱんもこの努力から生まれた。静岡にお茶栽培を促したのも鉄舟先生だった。職を失った江戸幕府の武士たちを静岡に移住させて、そこで今で言えば年金生活のような形で過ごすようにした。その結果、静岡移住武士たちはただでお金をもらうだけでは申し訳ないと思って、お茶栽培を考えだし、農業に従事することになったのである。これが静岡のお茶のルーツだという。

そういう感じで、鉄舟先生にはまったく金がなかった。貧乏であった。そこへ借金取りがやってきた。たいていは鉄舟先生といっしょになって酒盛りしていい話を聞いたと大喜びして帰る。帰るとふと何しに来たか思い出して、また次の日に取り立てに行く。こうして、じゃ、これでどうだと鉄舟先生が書を書く。それも「借金取りの歌」を書にして渡す。すると、それが高く売れる。こうして借金取りは満足して帰ったという話である。

ところで、上の鉄舟の書の発見のニュースは、私の「柘植の「反秀才論」を読み解く」のどこかにある。
風吹鳥桕樹 樹下即門前
桕=ぶな

この「ブナ、桕」ではなく「かしわ、柏」だろうという解釈である。

さて、最近も時々、鉄舟先生の書が発見されるようである。例えば、以下のもの。
鉄舟の書を温泉で発見

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山岡鉄舟の法要がありました。
今も売れている鉄舟先生の書

翻って、我々物理学者の字はというと、「エイリアンの文字」のようなものですナ。たいていは、「小学生の字のようなもの」である。中には「鶏の足あと」のようなものもある。私のような理論物理学者になるともっとひどい。もはや字の体をなしていない。

「だれも瑞穂を責めることはできない」

というやつですナ。

やはり、「字は体を表す」は本当のようですナ。

  by kikidoblog | 2013-08-02 17:07 | 人物

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