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もし自分や子供が水没したらどうする?:「酸素を人体に注射する技術」

みなさん、こんにちは。

台風18号が雨台風だということはメモしておいたのだが、さすがに災害は防げなかった。お亡くなりになった方々のご冥福を祈ります。

最近は、竜巻や豪雨や熱波など何か起これば、誰かが刈られる。そんな感じのする時がある。何やら昔のナポリターノ長官の「これからは間引きが始まるのよ」というお言葉を思い起こさせるからである。
「無駄飯食いの大間引きを始めるわよ」:ナポリターノの禍い!?

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東日本大震災の大津波の時、今回の豪雨による濁流の場合。もし大波に流されてしまったら、どうしたらいいのか? もし津波で水没してしまったら、どうすればいいのか? 土左衛門を待つばかりなのだろうか?

ひょっとすれば、もしこんな技術があれば、多少は何とかなるかもしれないと思わせるものがある。これは、しばらく前に見つけたものだが、ここにはすぐにはメモしなかった。それは真偽のほどが確かではなく、まだ時期尚早と考えていたからである。

しかしながら、水没した車に取り残されたり、泳げない子供がいたという場合、何とかして命は助けたい。そういう感じにはなるはずである。

それが、どうやらこんな科学技術である。人工血液ではなく、人工肺でもなく、「酸素含有剤注射」というものである。以下のものである。
酸素を注射で体内に取り入れる技術により30分間無呼吸でも生存可能に
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人間は呼吸をして酸素を取り込み、その酸素を血中の赤血球が全身に運搬、そして体中の細胞たちが酸素と養分から生命活動に必要なエネルギーを発生させることで生命を維持しています。しかし、ボストン小児科病院の研究者たちが開発した酸素を含んだ微粒子を血液中に注射することで、15分から30分のあいだ無呼吸で生命活動を維持することが可能になるようです。この注射可能な微粒子とは一体どのようなものなのでしょうか。

Injecting life-saving oxygen into a vein
http://childrenshospital.org/newsroom/Site1339/mainpageS1339P892.html

TechandFacts » INJECTABLE OXYGEN KEEPS PEOPLE ALIVE WITHOUT BREATHING
http://techandfacts.com/injectable-oxygen

画期的な微粒子注射技術を開発したチームのリーダーであるJohn Kheir博士は、肺炎と呼吸不全を患った生後9か月の少女を患者に受け持っていました。ある日少女の病状が急転、ナースコールを聞きつけたKheir博士と彼のチームのメンバーが病室に駆けつけたときには少女は大量の血をはき出して肺の中が血で一杯になっていたそうです。肺から血をくみ出すのに約30分もの時間がかかり、その間呼吸ができない少女は心停止状態になり、肺を人工心肺に取り換える前に帰らぬ人となってしまいました。この出来事からKheir博士は、静脈内に酸素を注入することで少女のような呼吸不全の患者の命を助けることができるのではと考えるようになり、「酸素を人体に注射する技術」の開発プロジェクトが始まります。

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By Waldo Jaquith

これらの経緯で開発された酸素を含む微粒子は、呼吸不全になった患者に注射することで、呼吸無しでも患者が生存可能に。微粒子の生成には超音波処理器を使用し、これで酸素と脂肪を混合することで柔軟かつ毛細血管の中でもスムーズに流れることが可能な平均2~4マイクロメートルの微粒子を生成可能になります。

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さらに人間の体内を流れて全身に酸素を運ぶ赤血球の、約3~4倍の酸素を含むことも可能になっています。しかし、多量の微粒子を1度に注射するのは体に大きな負荷がかかってしまうので、15~30分間呼吸無しでも生存可能になる程度の微粒子を体内に注入するようになるだろう、とのこと。

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By Wellcome Images

「安全に酸素ガスを注入できるこの方法は、患者が呼吸不全などで危険な状態に陥った際の助けになる。また、呼吸困難な患者のために、病院や救急車、輸送用ヘリなどに注射器に貯蓄可能な酸素を配置しておくことができるようになるかもしれない」とKheir博士。加えて専門家たちは、この技術があれば呼吸をせずに水中で約30分間活動できるという点から、軍事や油田掘削作業などにも大きな影響を及ぼすかもしれない、と今後さまざまな分野でこの技術が利用されるかもしれないことを示唆しています。この技術を使って水中に潜ったまま長時間過ごすというのはどういった感覚なのか、とても気になるところです……。

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ここで誤解してはならないのは、「普通に気体の酸素や空気を血管に注射すれば、毛細血管がやられて即死」である。しかしここで言っているのは、「酸素吸着能力の非常に高い物質を注射する」というものである。

酸素を含んだ特殊な物質を緊急に注射することで、30分程度はアクアラングを使わなくても、人魚のように水中で生存できるかもしれないというものである。

水没した車からの脱出の際、007のように、こんな注射をして、水の中から脱出を遂げる。

はたしてこんな科学技術がすぐそこまできているらしい。

問題は、その副作用や弊害だが、子供への悪影響ということもある。せっかく助かったのはいいが脳をやられていたり、重大な病気になっていたとか、こういうことでは意味がない。

アクアラングも免許がないと使えないし、かなりの訓練を要する。咳き込む人は無理である。人魚のような人工エラもいいかもしれないが、体内に酸素供給剤を打ち込むというのは、なかなか目の付け所は悪くはない。

さらなる研究を待ちたい。

  by kikidoblog | 2013-09-17 21:18 | アイデア・雑多

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