クロップサークルJ192は「NVIDIAのGPUコア192基搭載パーソナルスパコン「Tegra K1」だった!
今年正月に現れたカリフォルニアのクロップサークル
みなさん、こんにちは。
次はこの話題をメモしておこう。今年の正月にアメリカで「謎のクロップ・サークル」が現れて話題となった。これである。
宇宙からの謹賀新年:謎のメッセージ「J192」→「日本の井口」ですナ!
Mysterious Chualar crop circle plowed under
この謎のクロップサークルに関してさまざまな説が登場した。これである。
CAクロップサークル「J192」の解釈:「日本の井口」から「光のイベント」まで
偶然インターネットで私はこの謎が解明されているのを発見した。今回はそれをメモしておこう。
結論からいうと、あのクロップサークルに描かれた図は、新しいスーパーコンピュータのアーキテクチャーだったのである。つまり、最新の超格安パーソナルスパコンのCPUの設計図だった。
スピリチュアルでもエイリアンのメッセージでも何でもなかった。
あくまで、商用パーソナルスーパーコンピュータの宣伝用のキャンペーンとして作られた人工クロップサークルにすぎなかったのである。マンメイドクロップサークル。
ところで、パーソナルコンピュータを「パソコン」と呼ぶが、パーソナルスーパーコンピュータは何と呼ぶべきか?「パソスパコン」と呼ぶべきか?「スパパソコン」?
実はそのスパパソコンとはこれである。
NVIDIAがGPUコア192基搭載の次世代モバイルSoC「Tegra K1」を発表
このTegra K1を作るのがどれだけすごいことなのかを表現するために、NVIDIAは「Project 192」と銘打って、カリフォルニア州サリナスにTegra K1型のミステリーサークルを製作しました。
2万円以下で購入できる世界最小スーパーコンピューターをNVIDIAが発表
NVIDIA、Tegra K1ベースの開発キットJetson TK1を国内出荷。「世界初の組み込みスーパーコンピュータ」
Nvidia が、「世界初の組み込みスーパーコンピュータ」を謳うJetson TK1 開発キットを国内で出荷しました。Jetson TK1 は、Nvidia が今年1月に発表したモバイルプロセッサTegra K1 ベースの組み込み用アプリケーション開発キット。
Tegra K1 はモバイル製品で知られる Tegraシリーズながら、最新のPC 用GPU と同じKepler アーキテクチャベースの192 CUDA コアGPU を搭載するプロセッサ。300ギガフロップス以上の処理能力で、さまざまなコンピューティングに応用できることを売りとしています。
TK1 はNvidia の統合開発環境CUDA やVisionWorks ツールキットのほかOpenGL 4.4 もサポート。「コンピュータビジョン、ロボット工学、薬品、医学用の数値計算システムを素早く開発、展開することが可能」としています。
主な仕様は、Nvidia Tegra K1 プロセッサ(NVIDIA 4-Plus-1 クアッドコア ARM Cortex-A15 CPU + 192 CUDA コア Nvidia Kepler GPU)、2GB RAM、16GB eMMC。
ほかギガビットイーサネット、HDMI 1.4、USB3.0、SATA、mini-PCIE、ライン出力端子、マイク入力端子、RS232 シリアルポート、追加ディスプレイ用拡張ポート、広帯域のカメラインターフェース、GPIO など。
Jetson TK1 は国内では菱洋エレクトロが販売します。価格はオープン。
なおTegra K1 プロセッサ搭載製品では、今月中旬に中国のXiaomi (小米科技)が、iPad mini Retina 対抗モデルのMi Pad を発表しています。
つまり、あのクロップサークルに込められた「J192」実際には「K1-192」の意味とは、
Kepler アーキテクチャベースの192 CUDA コアGPUのことだった。
このスーパーコンピュータのボードの値段はなんと2万円程度。物理計算演算素子=GPUを192個搭載のスパコンである。だから、パーソナルスパコンなのである。
これを普通のパソコンに搭載すると、これまた、なんと一人でジブリのアニメが制作できるようになる。もはや敵なし。
ところで、スパコン=スーパーコンピュータにGPUを使うという天才的発想を持ち込んだのは日本人のこの方。浜田博士。
日本の科学技術にも「政権交代」が必要!しかし、日本の政治家はバカだった。あっという間に中国やアメリカに出し抜かれた。せっかくの新しいニッチを理解できなかった。
スパコンで"世界一"になるとはどういうことか? ── 現行の「京速計算機」開発事業は見直して当然
”「自分、乃至は、自分の属する組織が、税金を無駄に使い、世界の第2位から瞬く間に第6位などという体たらくな状況に転落させてしまっておきながら、この転落の原因には目をつぶって、次世代スパコンの見直しは『我が国の科学技術の進歩を阻害し、国益を大きく損なう』などというのは、それこそ『臍で茶が沸く』ほど可笑しないいがかりなのである。いいかえると、そもそも既に『あなた方』によって『我が国の科学技術の進歩は阻害され、国益を大きく損ねてしまっている』のである」”
●頭を使えば3800万円で世界一になれるという例
<スパコン>長崎大の浜田助教、3800万円で日本一の速度達成 安くても作れ、事業仕分けにも一石?
”浜田助教らは「スパコンは高額をかけて構築するのが主流。全く逆の発想で挑戦しよう」と、ゲーム機などに使われ、秋葉原の電気街でも売られている、コンピューターグラフィックス向け中央演算処理装置(GPU)を組み合わせたスパコン製作に挑戦した。
「何度もあきらめかけた」というが、3年かけてGPU380基を並列に作動させることに成功。メーカーからの購入分だけでは足りず、実際に秋葉原でGPUを調達した。開発費は約3800万円。一般的には10億~100億円ほどかかるというから、破格の安さだ。そしてこのスパコンで、毎秒158兆回の計算ができる「演算速度日本一」を達成した。
26日の記者会見で事業仕分けについて問われた浜田助教は「計算機資源は科学技術の生命線。スパコンをたくさん持っているかどうかは国力にもつながる」と指摘。一方「高額をかける現在のやり方がいいとは言えない。このスパコンなら、同じ金額で10~100倍の計算機資源を得られる」と胸を張った。”
私はこの頃から、理研の野依理事長のような化学者では理研はだめになると言っていたのである。理化学研究所は、もともと物理学者のために作られたのものだ。だから理論物理学者や実験物理学者が理事長になっていた。それが何を思ったのか、実験化学者や生物学者が大手を振るようになった。そうしたら、このザマである。軍事研究のために出来た研究所なのだから、物理学が主流でなければ、欧米と戦争で負ける。だから、理化学研究所が誕生したのである。
とまあ、こんなわけで、J192のクロップサークルは「日本の井口」ではなかった。NVIDEAの192GPUのことだった。
なかなかのキャンペーンである。
いずれにしても、せっかくの浜田博士の大発明も政府の孤立無援で、NVIDIAに先を行かれてしまったわけですナ。やっぱり、バカを上にしてはいけませんナ。
かつての勝海舟のことばが蘇る。
亜米利加は上にいくほど怜悧でござる
残念ながら、いまもってこれは真実のようですナ。
いや〜〜、見事にだまされましたナ〜〜。お見事。
by kikidoblog | 2014-08-06 17:39 | マスゴミ