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保江博士の「16日間世界一周旅行」:幸運は「戦闘機乗りジイさん」譲りか!?

みなさん、こんにちは。

読気開眼」でこのところの寒い冬を乗り切りつつあるが、おどろくべきことに、昨日、一昨年の9月にナス科を止めて以来のジョギングの高記録が生まれ、ついに1時間ジャストで戻ってこれたのである。この10数年でもっとも速いタイムだった。やはりナス科(トマト、ナス、ピーマン、唐辛子、じゃがいも類)を食べないでいると、若返るのかもしれないですナ。

さて、保江邦夫博士の
戦闘機乗りジイさんの世界一周―やってはいけない大冒険!!
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をやっと読み終わった。

こういった個人の家族の回顧的著作に対しては、他人がとやかく言う筋合いのものではないだろう。しかし、2、3やはりメモしておきたいものがあったので、それだけメモしておこう。

この本は、保江博士が長くいた欧州、特にスイス近郊の旅行と、後半の新大陸のアメリカの旅行の2つに別れる。やはり、著者が長く住んだヨーロッパ編が非常に詳細かつ自己回顧録との交流があって実に興味深い。それと比べると、アメリカ編はかなり駆け足だったように見える。たぶん日程的にも相当な強行軍であったようである。

(あ)やはり保江博士は運がいい。
やはり、この旅行記全体を読んでも解ることは、保江博士は非常に運がいいということだろう。この強運はなかなか真似ができない。いわゆる「持っている人」の部類に入る。

しかしながら、この「持っている人」と「持っていない人」の違いがどこから生まれるのかはよくわからない。が、やはり物事を察知する能力が稀有なものを持っている感じがする。

この意味で、保江博士に一番似た感じがするのは、ほとんどはいないのだが、おそらくかのリチャード・ファインマン博士ではなかったかという気がする。

ファインマンも「ご冗談でしょう、ファインマンさん」にある雰囲気を見ると、アタリマエではないことがごくアタリマエであるかのように書かれている。

実際にはファインマンがアタリマエだと思うことは普通の人にはかなり難しい芸当であるという場合がほとんどだ。金庫破りのジョークにせよ、金庫の鍵を後ろで見破るというようなことは普通の人には出きっこない相談である。

保江博士の旅行記の幾多の幸運も紙一重で災難になるというようなものだが、そういう災いを巧妙に避けている。これは尋常の能力ではないに違いない。

個人的印象では、やはりその能力は旧日本軍の首都防衛の隼隊のパイロットだった父君由来のものである感じがする。この親にしてこの子ありという感じである。

(い)おそらく、もうこういう世界一周の旅はできない!
この旅行は20世紀の世紀末の1997年か1998年頃のものであるらしい。ちょうど私がここ阿南に来て1年目頃のことである。そして、本が書かれたのが1999年ごろで、本になったのが2000年頃。

ご存知のように、2001年の9月11日にニューヨークの同時多発テロなる大事件が起こされた。ジョージ・子・ブッシュ政権時代のこの偽旗作戦テロのせいで、これ以後、飛行機にのるためには数多くの関門が設けられるようになってしまった。出入国検査、手荷物検査、身体検査、液体物持ち込み制限などなど、さまざまな条件が課されるようになった。

そんなわけで、この本にある世界旅行はまさに一世代前の古き良き世界のお伽話となってしまったのである。

昨今でこのような世界一周旅行をすれば、どこで飛行機が撃ち落とされないとも限らないのではないか。さらには、いちいち出入国検査で時間を潰し、およそ16日間世界一周は不可能だろう。

この意味では、保江博士のこの貴重な世界一周旅行はまさに文字通りの意味の貴重なものとなった感じがする。

(う)ウィスキーは夜寝る前の酒だった!
欧州編の中で、一箇所ウイスキーの話があった。これは、欧州に日本人旅行者が行った場合によくレストランで問題を起こしたというものである。

その問題とは、日本人はウィスキーを食事と一緒に飲むものと思っている。が、ヨーロッパ人はウィスキーは寝酒に飲むものであって食事時にはワインかビールだと思っている。だから、日本人旅行者がレストランで食事の時にウィスキーを持ってこいと言っても、レストラン側はウィスキーは出さない。それで衝突することがしばしばあるというジョークのようなお話である。

どうやらこの風習を生み出したのが今犬エッチKでやっている「マッサン」であるということになる。夕食時に洋食のビフテキと一緒にウィスキーを出す。この誤解を広く日本に広めたのがマッサンだったのだろう。とにかくなんでもいいからウィスキーを日本人に飲ませて売れるようにしたい。だから、夕食時に飲む酒だと嘘偽りを広めた。

その結果、日本人が欧州を旅行する時にたびたび問題を起こす原因になった。

どうやら、そういうことらしい。

夕食時はワインかビール。寝酒にウィスキー。これがヨーロッパ人式だとこの本に出ていた。

(え)怒りをぐっと飲み込む能力
保江博士のこの本の中の場面で、たびたび保江博士が父親の言動に対して、「心のなかではこう思っても実際にはぐっと噛みしめる」という場面が頻繁に出てくる。おやじののんきな言動に怒ったとしても、それを行動でぶつけるのではなく、心のなかでは怒ってもそれをお首にも出さずに持ちこたえる。

一度口から出てしまった言葉は「覆水盆に返らず」であって取り返しの出来ない結果を生む。そこで、口から出そうになる言葉をぐっと噛み締めなければいけないところだが、これはなかなか出来る芸当ではない。私には無理だ。

というわけで、これまたなかなか普通の人にはできない能力といえるだろう。

とまあ、こんな感じで、非常に示唆にとむ旅行記であると思う。いずれにせよ、こういう旅行は保江博士と父君だからできたのであって、決して我々が真似しようと思ってできるものではない。真似したら、おそらくどこかで事故死か破産だろう。

なにせ、旅行の最初の旅券を買う段階から幸運に恵まれているわけである。その今はなきアメリカンエクスプレスの旅券発券部門に巡りあったことから、格安料金で世界一周旅行が実現し、なおかつ、スイスで起こった偶然によって、これまた今はなき超音速旅客機コンコルドをただで乗れるという幸運に恵まれたわけである。

この旅行記は保江博士はその後ガンに罹って臨死体験し、それから無事に生還し、スピリチュアルに目覚めていくはるか前のものであるが、しかしながら、そこにはその後のスピリチュアルな世界を彷彿させるだけの幸運の数々がある。この幸運は、いまでは「マリア様」によるご加護だったということになるだろうが、本人がそれに気づくずっと前からやはりそういう幸運がまとわりついてきたのだろう。

(お)幸運は父親譲りか?
しかるに、この幸運の源は、やはりいっしょに旅行した父君から来ていると私は感じた。東京の防空軍の
隼隊
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中島 一式戦闘機「隼」
の一員として当時の無敵航空機
B29
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に真下から体当たりするように射撃して追い越してからUターンして自由落下しながら再びB29に射撃して戻るという戦法をしていたというのに、無事に生きて終戦を迎えたということ自体、父君もまた幸運に恵まれた人だったといえるからである。普通は、B29の砲撃兵に撃ち落とされていたはずである。

この本のアメリカ編に、当時B29の護衛をした
ムスタング
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の隊員と父君との出会いの場面がある。そのアメリカ人は航空機博物館を管理していたが、そこにはマッカーサーが厚木に降り立った時のB29
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が展示してあった。保江博士の父君がB29と戦った時のパイロットだったと知ったその米人が、そのB29を案内して、父君と保江博士がそのB29に乗ったという話である。


いずれにせよ、やはり

昔は良かった

のである。



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  by Kikidoblog | 2015-02-10 15:23 | 保江邦夫博士

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