憲法記念日に思う:やはりそろそろ世界最古の国家をしらしめす新憲法が必要ですナ!
昨日は憲法記念日の祝日だったが、この「昭和憲法」の最大の弱点についてはもう何年か前にここにメモしておいたので、それを再びここにメモするだけにしておこう。以下のものである。
岡潔「人間の建設」にみる憲法前文の解釈:憲法は人を甘く見ているヨ!
8月15日「終戦か、敗戦か、停戦か」:やはり「新憲法」を作るべきですナ!
自虐史観計画の崩壊!?:あ〜〜、長崎は今日も雨だった!本当は小倉のはずだった。
1965年まだ戦後20年ばかりの頃、当時の論客として代表的な小林秀雄と岡潔博士との対談である。それが「人間の建設」
人間の建設 (新潮文庫)というタイトルの本として出版されたのである。
この中で二人はさまざまなテーマを議論し、対決したのだが、中でも「昭和憲法」の最大の思想上の問題点を岡潔が指摘した。
一言で言うと、昭和憲法の「前文」は、ボクシングで負けた選手の敗戦の弁にすぎない。それに対して、明治憲法の「前文」は、天皇陛下と日本国臣民との「シラス国」宣言なのである。
先日のボクシングで言えば、昭和憲法の「前文」は、ボクサーの意に反してセコンドがタオルを投げ入れて試合に負けた試合で、どうして負けたのか分からず困惑しているそのボクサーに対して、タオルを入れたセコンドから「まあまだ次があるから、ここは我慢して頑張れ」と言われて、ボクサーが「ジムのみんなと一丸になってまたやり直し、再び世界戦に臨みたいです」と宣言したというような仮初の宣言文にすぎない、ということである。
それに対して、明治憲法の「前文」は、次のような趣旨のものである。
これまで天皇家と日本国の臣民との間には特に言葉による約束事はなかった。そういう不文律の形式で3000年を生きてきた。ところが西洋列強の侵略行為の最中にあって、明治維新を成し遂げ、西洋時代風の憲法を制定し、野蛮な西洋の帝国主義時代に備えなければならなくなった。そういう時代に天皇が臣民の前にその御姿を現し、臣民と天皇との間の約束事を決める必要に迫られた。そこで、西洋型の「日本国」を作るにあたり、天皇が臣民に対して思う期待や希望や義務や心意気を明文化し、天皇の自分の意思表明を書き連ねたのが、「明治憲法前文」であった。
要するに、過去3000年に渡る天皇と日本国臣民との関係を一応西洋人にも分かる形で明文化し、西洋人にも分かるように人間宣言したものが明治憲法前文であって、その趣旨に即して、天皇自らが臣民に対して希望することがらや守るべきことがらを成文化したものが明治憲法である。
これに対して、昭和憲法は、一般社会にも東洋史にも日本史にもまったく無知な大学院生レベル以下の、シロタという米軍の22歳の女性兵士が約1週間で「作文」した、即席ラーメンのような憲法だったのである。だから、すべて当たり障りなく適当に作成されたのである。
まあ、一言で言えば、当時の米国人は日本人をなめていたのである。たった200年の歴史しかない国が、3000年の歴史を持つ偉大な国の憲法を作ってやったという気になった。それが、終戦直後であった。
しかしながら、戦後70年の先日の安部晋三首相の米議会の特別講演で見るように、米ソ冷戦に勝ち、米国の借金の肩代わりをしてきたのが、我が国日本であった。
また、いま西洋のEUのリーダーとなったドイツが、第一次世界大戦後にドツボの経済状況でどこの戦勝国もろくに金を援助しなかった時代に、正当に資金援助してドイツを再建復興させたのもまた我が国だった。だが、この事実もまた第二次大戦戦後に隠蔽されたのである。米国では、ナチスに裏金を送ったのが、ジョージ・ブッシュの祖父のプレスコット・ブッシュだったが、日本はそういう形ではなく正当なドイツ科学アカデミーやドイツ政府に表から資金援助したのである。結果的にはそれをナチス党が手にしたのである。
いずれにせよ、どういうわけか、我が国の与えた恩を仇で返す国家は後々崩壊しているのである。
古代アッシリアもそうだった。古代イスラエルの失われた10支族を捉え、その恩恵を被ったにもかかわらず恩を仇で返した結果、10支族がそこを去って東進するやいなや崩壊滅亡したのである。この10支族の最終地点が日本であったが、それが天皇家の始まりである3000年前である。ガド族がミカドになった。
やはり日本国憲法にはこの歴史の重みを醸し出す必要がある。明治憲法にはそれがあったが、200年の歴史しかない、ましてやアメリカ人になって半世紀の歴史もないユダヤ系の米人の頭にはそういう思考は皆無なのである。だから、前文にその思想上の軽さが見えるわけである。
我が国は、米国のようなせいぜいニ百数十年の歴史の国家ではない。だから、憲法前文には、神代の時代、神代文字の時代から続く、世界最古の国家なのだという認識をしらす部分が必須なのである。
というわけで、「戦争に負けましたから、今度はみんなと仲良くうまくやります」というようなレベルの左巻き朝鮮人の言いそうな、軽い前文ではなく、もっと真面目な憲法前文が必要なのである。明治憲法は、あくまで日本が西洋型の国家に初めて近代化しての天皇の心意気を記しただけだから、この辺りで、もっと本格的な世界のどこの国々も模範としたくなるような、真の憲法を作成し、世界最古の国家であることを明記するまったく新しい憲法前文を持つ新憲法が必要なのである。
まあ、だれが考えてもそういうことになるわけですナ。
by Kikidoblog | 2015-05-04 14:11 | 真の歴史