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ミッションインポッシブル「MacG4を生き返らせよ!」:それは”ハンダ不良”を意味する!?

スパイ大作戦~焼土作戦・冒頭


みなさん、こんにちは。

ここ阿南は一昨日から梅雨入りということで、昨日は雨だった。今日は一転快晴となり、例の夏目論文を集中して読むことが出来た。

そんな雨で外にでることができないから、家の中でずっとMacG4をいかにして復活させることができるかいろいろやっていたわけだ。結論から言うと、

見事完全復活した。

そこで、せっかくだからこれを一応ここにメモしておこう。


この4月1日のエイプリルフールに、私は以下のジョークをメモした。
Power Mac G4修理顛末記:ジョブズの早死もやはり韓の法則発動だった!

Steve Jobs grave in iPod stone

iGrave
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これでは、G4相手に何とかして電源回路を復活させようとしたのだったが、電源回路が生き返ったと思った瞬間に手違いでハードディスク(HDD)を粉砕してしまったというわけだ。

それで結局単なる時間の無駄に終わってしまったのである。

したがって、その後は、せっかくもらったPower Mac G4
Power Mac G4
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は、かなり重いポリタンク化し、我が家の「家庭内粗大ごみ」となっていた。しかし付属のモニターは生きているから、貧しい俺としては実に「もったいない」のである。

「もったいない」


そうは言っても、パソコン一台全部分解して内部構造を知ったわけだ。そして、分解しては組み直し、手や腕に無数の切り傷をつけながら、時には指先を切って出血大サービスで頑張ったのだった。

その恩恵というか、記憶というか、そういう体験は私の脳に刻まれている。

これが岡潔博士のいうところの、

「自作自受」

やったものだけが得る経験や糧というものである。

農家には農家ならではの自作自受。技術者には技術者ならではの自作自受。職人には職人ならではの自作自受。日本代表には日本代表ならではの自作自受がある。

西洋人は、こういうのは、自作自受とは言わないが、簡単に

「経験の差」

と言う。

やはり、何かの経験を積むということは無価値ではない。


あれから3ヶ月。

徐々に、というか、なんとなく、ひょっとしたらこのG4は生き返るのではなかろうか?

という気がしてきたわけである。


というのは、このG4はサムソン製の電源回路ユニット
電源ユニット
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が入っている。だから、すぐに故障して廃棄処分になるというのが定説だった。インターネットで調べても、たくさんの製品が同じ症状で廃棄されている。

したがって、廃棄したくない人は、電源回路を修理に出すか、あるいは、新しい電源回路に替えてもらうか、それを自分でやるかである。

それにはせっかくただで貰ったのに、2〜3万円はかかる。実に馬鹿らしい。

というわけで、すでに「家庭内粗大ごみ」から「家庭外粗大ごみ」行きがほぼ9割方決まりつつあったのである。大きな迷惑となっていた。そうでなくとも私の研究部屋は狭いからである。

そんなこんなで、私の以前の経験と自作自受から、ずっと頭のどこかにこの故障原因の
電源が点くがすぐ消える
という現象がインプットされたのである。

しかし、一回目の自作自受の時には、それが壊れたことの証明だろうと思っていたわけだ。


ところが、ふとしたことから、とういうより、ファラデーの電磁誘導の研究を博士論文にした夏目博士の博士論文を読んで、ファラデーから、トムソン、そして、マックスウェルと読み進む最中、ふとしたことから、特に、ファラデーの電気分解の研究の話の中で「力能(パワー)」の話が出てくるのだがそれを読んでいるあたりから、

ひょっとしたら、
電源が点くがすぐ消える
というのは、
単に「パワー不足」だけなんじゃないか?
と閃いたのである。というより、そんな気がしてきたのである。

なぜなら、もし回路が断線や内部のコンデンサやら抵抗やらコイルのたった一つでも問題があれば、電源は光らない。回路というのものはそんなものである。

電気回路は、ミニマルに作られているために、たった1つの小さな素子が壊れてもだめになる。そういうものである。

こういう場合は断線だから、その素子を交換しなければら治らない。


しかしながら、電源は一旦は点灯するわけだ。

何らかの理由で電力(パワー)が維持できないために、放電できない素子がある。つまり、パワー不足のために、コンデンサが放電できない。

なんとなくそう思ったというわけだ。

それで、時間があれば、やってみたいことがあったから、その時期を待っていたわけだ。


そして、夏目論文もほぼ全部読み終わりそうになった一昨日の雨の日に、出かけることもできないから、私のベンツはただで貰って修理して走っている自転車のため、もう一回、G4復活に挑戦したのである。


それが、この2日のことである。


さて、問題は私が何をしたか?

特に理由はないのだが、「コンデンサが不良」なのだから、コンデンサ周りを何かすればよろしいということであった。

ところで、コイルや抵抗は比較的強い。あまり故障はしない。過電流で焼き切れるというようなことでもなければ、問題はない。見たところ、そういう問題の箇所はない。

ところが、コンデンサ周りは、コンデンサが太っているとか、コンデンサが漏電して漏れているとか、何かがあればそれが問題の箇所だということにあろうが、テスターもない私が調べることは不可能。

持っているのは、ハンダ
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とハンダゴテ
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のみだ。

そこで、コンデンサの不良のように見せているのは、コンデンサそのものが不良というのではなく、おそらく、コンデンサをつないでいるハンダ部分だろうとみた。

どうせ、サムスンの朝鮮人か、中国人がハンダゴテでハンダ付けしたわけだ。ハンダそのものが質が悪いか、ハンダの付け方が甘いか、あるいは、ハンダそのものが劣化したのだろうと考えた。

とにかく、
劣化したハンダを生き返らせればいいのではないか?
と私は考えたのである。

そこで、その筋の修理専門家ではパソコンの「電源回路」のマザーボード(いま問題なのは電源ユニットの内部のみ)と呼ばれる基盤についているコンデンサーの裏側のハンダ部
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をハンダゴテで一旦溶かして冷却という、物理で言う、いわゆる「焼きなまし」という方法で、
ハンダを再結晶化させた
わけである。

要するに、電源回路基盤の裏側の銀色の部分のハンダをハンダゴテで触って、コツコツと1つずつ溶かしたのである。
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だいたい主要なコンデンサ部分を焼きなましして、電源をオン。

なんと「ジャ〜〜ン」とMac特有の起動音がしてパソコンが復活したのである。


というわけで、俺の仮説は見事証明されたのであった。

つまり、「電源が光るがすぐ消える」というMacG4の症状は、「電源電圧不足」を示し、その原因は「ハンダの劣化」であるということである。


要するに、修理費ゼロ円で復活出来たのである。


めでたしめでたし。


これで、3万円は浮いた。


今のところ、2日目に入っているが、もうマザーボードは全く問題なしである。

あとは、逝ってしまったHDDを最初の状態に戻せるかどうかだが、今のところ、前の
ミニタワー
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のHDDを入れ替えているので、実に快適である。


というわけで、もしハンダの腕前に自信のある方は、自分で挑戦してみたらいかがだろうか?仮に失敗したとしても自作自受。つまり、自己責任である。


いやはや、マイケル・ファラデーに感謝である。


例によってこの情報を基に君のPower Mac G4やHDDが死んだり何かが起こったとしても当局は一切関知しないからそのつもりで。




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  by Kikidoblog | 2015-06-04 20:02 | アイデア・雑多

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