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ハリル侍ジャパンは「風林火山」を目指す!?:ハリル監督のテクった足技も冴えた!

石原詢子 詩吟 「川中島」 (武田節)
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風林火山
疾如風(疾(と)きこと風の如く)
徐如林(徐(しず)かなること林の如し)
侵掠如火(侵掠(しんりゃく:おかしかすめる)すること火の如く)
不動如山(動かざること山の如し)

Speediness is as quick as a strong wind,
Quietness is as quiet as a forest,
Attacking is as fast as a fire,
No movement is as firm as a mountain.



みなさん、こんにちは。

昨夜のハリルホジッチ・ジャパンvsヤング・イラク戦は、4−0で日本の圧勝だった。一応ここにもメモしておこう。以下のものである。
ゴールハイライト 日本代表VSイラク Japan Iraq Goals 6月11日 日本vsイラク

ハリル監督「美しい勝利に満足」2人目初陣3連勝
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<国際親善試合:日本4-0イラク>◇11日◇日産ス

 バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が就任から3連勝を飾った。日本代表監督として史上2人目。手応えは開始15分で明らかになった。開始からずっと立っていた指揮官は前半15分で1度ベンチに戻り、腰掛けた。試合のたび、選手には「(開始)10分で相手を把握しろ」と指示。その10分間で選手たちは2-0と一気に畳みかけた。指揮官は余分に5分かけ、明らかな相手との力関係から勝負アリとみたのだろう。「美しい勝利に満足している。フットボールとして素晴らしいものを提供できた」と口にした。

 後半は5日後のW杯アジア2次予選初戦シンガポール戦(16日、埼玉)を見すえ本田ら主力を計画的に交代させた。この試合は同予選に向けたテストマッチ。それでも前日10日に「W杯は明日から始まると思っている」と“開幕”を宣言。ピッチには「今日はかなりテクニックのある選手を選んだ」と本田やMF香川、宇佐美を並べたベスト布陣を送り出した。

 今回の活動を見すえ4月末から欧州視察に出掛けた。試合を見て、夜には選手を集めてともに食事をとり“ハリルの晩さん”で相互理解を深めた。その場でシーズン佳境を迎えていた欧州組の選手に、いつから代表に合流できるか、まるで“圧迫面接”ともいえる勢いで聞いて回った。

 自ら動いて熱望する海外組の段階的早期招集への道筋をつけ、この日の快勝につなげた。満足げに「予選に向け素晴らしい門出だ。選手にブラボーと、全国のみなさんにありがとうと言いたい」と結んだ。【八反誠】

 ◆就任初戦から国際Aマッチ3連勝 ハリルホジッチ監督が就任初戦となった3月27日のチュニジア戦から3戦全勝。初采配からAマッチ3連勝は、Jリーグ創設時に監督だったオフト体制以降初めて。それ以前には長沼健監督が、63年の第1次体制時に初戦から3連勝、72年の第2次体制でも3連勝を記録しており、ハリルホジッチ監督が史上2人目。


だいたいこの3戦でハリルホジッチ監督の方向性が明らかになったのではなかろうか?

要するに、「堅守速攻」のサッカー。

俺の言葉では、かつての1970年代の韮崎高校水戸商業のような「風林火山サッカー」である。

中国サッカーが「少林サッカー」、韓国サッカーが「テコンサッカー」、日本サッカーが「風林火山サッカー」という住み分けができつつあるようですナ。

ザッケローニ時代は、本田と長友のいうところの
僕達のサッカー
という幻想に基いていた。

スペインの真似をしてパスサッカーに特化したわけだが、ボール支配率を高めるために、バックパスばかりになった。冒険するより、取られそうになったら、後ろへ下げる。

そんなバックパスの精度があるなら、どうして敵ゴールにバックパスしないんだ!

というようなサッカーとなった。


これに対して、ハリルホジッチのサッカーは、前に前にというサッカーである。Def Techのマイ・ウェイの哲学である。
My Way from Def Tech OKINAWA LIVE


ハリル監督が選ばれる前から、ブラジル大会のアルジェリアサッカーの改革劇から、前に前にという堅守速攻型になることは予想されていた。

しかしながら、実際に見る限り、全盛期のバイエルン・ミュンヘンやバルセロナなどのサッカーと同じような、速攻であるにもかかわらず美しいパスワークで崩すという哲学のようである。

まあ、今回は相手のイラクがランク下で、しかも若い選手のサブチームだったということもあるが、方向性は充分に見ることが出来たといえるだろう。


私はかつて
サムライサッカーを目指せ
というもので、日本サッカー(つまり、日本人にあったサッカー)は、高校サッカーのような堅守速攻のサッカーだという分析をした。

実際、日本サッカーが世界ランク15位まで行ったのは、中田英寿とトルシエチルドレンの堅守速攻サッカーの時代のみであった。

日本人はもともと器用で、パスサッカーには向いているが、ともすれば消極的になり、あまりシュートを打たないというサッカーになりがちであった。

だから、そういう精神風土の下に、スピードサッカーは非常に合っているといえるだろう。


我々はブラジル人にはなれない。ずっとサンバを踊るようにボール回しして、踊るようにプレーすることは不可能である。

それよりは、攻守の切り替えとか、相手より早く走るとか、こういうのは、選手にとって分かりやすい。


その意味では、かなり期待できるのではないかと思う。


問題は、選手の理解度である。

なぜなら、昨日の試合でも、途中で今までのようにザックジャパンのサッカーに戻そうとした選手がいた。もちろん、香川真司と長谷部である。バックパスで休むというちんたらサッカーになった時間帯があった。

休む時間帯は必要だろうが、それはわざわざ攻撃に入った後で途中で攻撃を止めるというような休み方は論外である。

まあ、徐々にハリルサッカーの哲学が浸透してくるのではなかろうか?


いずれにせよ、選手たちがコーチの指導を受けて練習している間、自分自身はずっと走ってトレーニングしているというハリルホジッチ監督の姿は、練習中の選手たちには「監督のサッカー好きの本気度」を示すという意味では非常に理にかなったやり方なのである。

この私自身、阿南高専でサッカー部の指導を1年ちょっとした時、選手たちといっしょに走ったり、選手たちがウォームアップしている間にボールリフティングしたりしている姿を見せるということをしていたものである。

こういう姿が、選手たちに無言のいい意味のプレッシャーを与えるのである。これにより、選手たちが本気で練習に打ち込むようになるのである。まあ、実際には自分もサッカーが好きだからやっているに過ぎないのだがナ。

私が特に目を留めたのは、ハリル監督のところにボールが行ったら、テクった足技でイラクの選手にボールを返した場面である。あれは、50代後半の人間では、日頃から相当に練習していないとできない技である。たとえば、こんなやつ。
ハリルホジッチ監督の珍プレー!?試合中に見せたテクニックがカッコイイ!

昨夜のイラク戦では、これとは違う技で返球したのである。

なでしこジャパンの佐々木則夫監督は、ヘッドでボールを返球した。この監督はホンモノだという感じ。これが大事なんですナ。

こういうのが、日本代表の選手たちに、無言のいい意味の圧力をかけるのである。


期待したいところですナ。


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  by Kikidoblog | 2015-06-12 20:54 | サッカー&スポーツ

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