「キリンの呪い」2:なでしこJのトップチーム型vsサムライJのトップ選手型、結果は明らか!?
女子サッカーワールドカップカナダ大会のベスト16最終戦、なでしこジャパンvsオランダはある意味衝撃的だっただろう。つまり、なでしこサッカーが欧米白人のスピード&パワーサッカーをまったく寄せ付けなかったからである。オランダの監督の顔をみた限り、相当なショックを受けたようですナ。
次元が違ったからである。
相手のオランダは、男のような女性たち。なでしこジャパンの選手たちは、どこにでもいそうな女の子たち。
鮫島彩選手(俊足テクニシャン)
それが、いざサッカーになると、まったく技術的にも戦術的にも見違えるような連動性と器用さと俊敏性で、相手を翻弄していく。
そして、決め手が
伝統のスライディング、スライディングタックルであった。
これは、佐々木監督の前任者の大橋浩司監督時代に仕込んだものであった。それが、「なでしこサッカー」の原型を作ったのである。
「花開くために」:女子バレーの「回転レシーブ」、なでしこの「スライディング」
日本女子サッカー なでしこの30年 第2夜 「花開くために 2002 2007」 #2
日本女子サッカー なでしこの30年 第2夜 「花開くために 2002 2007」 #3
さて、前置きが長くなったが、このなでしこジャパンと侍ジャパンを比較した場合、大きく異なる点が1つある。これをメモしておこう。
サッカーの国内代表選手を選ぶ場合には、基本的に3つのアプローチがあると私は見ている。
(1)トップチーム型:国内最強チームをベースに選ぶやり方の3つである。
(2)トップ選手型:国内外の日本人のトップ選手をベースに選ぶやり方
(3)育成型:若い世代からの育成チームをトップに選ぶやり方
なでしこジャパンは(1)と(3)であり、侍ジャパンは(2)である。
私はだいぶ前から、男子代表もなでしこジャパンスタイルにしろという意見の持ち主であった。
なでしこジャパンは、INAC神戸の優勝メンバーを中心にチームを組んでいる。そのチームが大橋監督と佐々木則夫コーチが目指した「なでしこサッカー」の核を作り出してきたからである。その理想型に対して、若い選手たちが、その伝統を受け継ぐ形で、代表を補完する。そういうやり方のようである。
それに対して、侍ジャパンの方は、いつもその時々の有名選手や海外チームでレギュラーをはっている選手を中心にしたチーム編成である。とりあえず、ここではこの方法を「キリンアディダス日本方式」と呼んでおこう。
なぜなら、カルト創価学会の信者が経営陣にいるキリンビールとアディダスジャパンが自社製品のキリンビールやアディダス製品を売りたいがために、創価学会方式で売名行為を基にしたチーム編成だからである。
南妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)
で世界制覇できるなら、世の中これほど楽なことはない。(これについては、また後でメモする予定だが)、世の中創価学会が思うほど甘くはないのだヨ。
要するに、侍ジャパンは、欧州チームのレギュラーを張ることで、日本代表入りをしたのだが、この個性派集団というものはまともに機能することはない。これを歴代の害人監督が証明したのだ。
ジーコ(2006ドイツ大会)、オシムー岡田(2010南ア大会)、ザッケローニ(2014ブラジル大会)、アギーレ(八百長で遁走)、ハリルホジッチ(初戦で躓く)
2002日韓大会のトルシエジャパンだけが例外的にワールドユース準優勝チームをベースにする、育成型をとって成功した。オシムジャパンも育成型だったが、脳梗塞発症で頓挫した。たぶん、薬を盛られたのだろう。
さて、問題は、このトップチーム型とトップ選手型では、実際の試合になった場合にかなり反応が違うのではないか?というのが、最近私が痛切に感じるところなのである。そして、それが今回のシンガポール戦にも出た。
つまり、
トップ選手型は、プレッシャーに弱いということである。
今回のシンガポール戦もそうだったが、ここ最近の香川真司、本田圭佑、長友佑都、長谷部誠、吉田麻也らの率いるチームの場合、劣勢に陥ると、とたんに小粒なチームなのにパワープレーに陥り、攻撃がワンパターン化する。こういう悪い傾向が見て取れた。ずっとそうだった。
だから、これはいつか見たことがある、という印象をいつもどの試合でも受けるのである。
先に点が入って、好調な場合は良いが、なかなか点が入らず、あるいは、先に点を入れられて劣勢になった場合、攻撃が非常に単純化するのである。
それが、どうもこのチーム特有のメンタルのせいだろうというのが、私の印象である。
要するに、各チームの顔として出ているために、
俺が点を決めるという意識やら意欲が出すぎて、サッカーではなくなるのである。もちろん、「サッカー」とここでいう意味は「サッカー=パスゲーム」であるという意味だ。つまり、パスサッカーではなくなるのである。(なんで二人が同じことをしてでしゃばる=メンタルが同じ)
連動性、チームワーク、連携プレーの妙味、
こういったものが突然なくなり、前線にフォワードも中盤もディフェンダーも全員が我先に点を取るというような感じになる。かつての、長篠の合戦の時の、武田勝頼戦法のようなものである。全員が最前線に行ってしまう。これでは、一網打尽になる。
それに対して、なでしこジャパンは、劣勢になっても冷静に対処できる。最後の最後まで、チームプレーと連携プレーの、攻守に渡る連動性で相手を崩していこうとする。セットプレー、攻守のリズムの変化、ミスを恐れずシュートまで行く。こういった積極性を生んでいる。
というわけで、この差は、おそらく、チーム編成の哲学に起因するというのが、俺の結論である。
そろそろ、侍ジャパンも海外チームにいる有名な選手のAKB48総選挙というような思想のお披露目代表チームから、実質的に良いサッカーをするチームを代表のコアに据える方式への転向を計った方がいいのではないだろうか?
この問題は、もう何十年も前から欧州や南米でもずっと言われてきたものである。
有名選手やいい選手が11人集まったとしても、良いサッカーをできるようになるには時間がかかるのだ。たまに初めて会ってサッカーしても、よそ行きのサッカーしかできない。お互いの初めてのプレーを見て、お互いにへ〜〜、そういう蹴り方するの?みたいな感じになってしまうのだ。
まあ、日本でいう「トレセン選抜制度」というやつですナ。
つまり、各チームのエースがトレセンに選ばれると、他の学校から来た選手のプレーを見て、どっちがうまいか下手かだけでものを見るという感じのことをして、すこしも良いサッカーを学ばない、というような方法のことである。
だから、ドイツ代表は国内優勝チームのバイエルン・ミュンヘンを核にする。イタリア代表はユベントスをコアにする。アルゼンチンはボカジュニアをベースにする。普通はみなこういう感じで代表チームを組むのである。なでしこジャパンも例外なく、INAC神戸をコアにする。
男子日本代表は、浦和レッズをベースにすれば、もう少しいいサッカーができるはずである。なぜなら、気心や癖の知り合った者同士でチームを組んでサッカーするからである。
いやはや、なでしこジャパンのサッカーを見ていると、特にインタビューをみるたびに思うのは、なでしこジャパンのサッカー選手たちの方が、サッカーに対する理解が深いということである。たまに出た控えの選手でも日本男子代表たちよりもずっと良いことを話す。
今回初ゴールの有吉選手も実にサッカーをよく理解していた。やはり、
サッカーに対する理解が深いものほど良いサッカーができるということであろう。
ちなみに、
有吉選手は、フットサルクラブ職員というアマチュア選手である。(サッカー協会は有吉選手にボーナスをあげろヨ!1ゴール1000万円なんてどうだ。ハングリーだよ、ハングリー)
いやはや、いっそのこと、なでしこジャパンを日本男子代表にするというのも一つの方法だろう。韓国は性同一障害の男子を女子代表に仕込んだほどだ。そんな悪さをしなくとも、女子の方が強いんだから、日本代表となでしこジャパンで決勝戦をして、勝った方がロシアに行く。それで良いんじゃなかろうか?
いまや侍ジャパンのサッカーを見ていると、ストレスにしかならない。
まさに「キリンの呪い」「創価学会の呪い」のようである。
いやはや、世も末ですナ。
おまけ:
セルジオ越後も予想外の展開「まるで高校サッカー! ハリルホジッチ監督の影響がマイナスに出たね」これは越後屋の誤解だな。高校サッカーの監督に怒られますヨ。高校サッカーの方がはるかにレベルが高い。良いサッカーをする。良い監督も多い。むしろ、長谷部、本田、香川はまったくハリルの指示に従わなかったんだがナア。マスゴミはハリルのせいにしたがるが、ハリル監督がサッカー協会やマスゴミの言うとおりにならなくなるというのは、就任前からわかっていたことだヨ。問題は選手のメンタルにある。本田香川がいる限り、今の世界ランク50位のキリン代表になるだけだと俺は思うがナ。まあ、ビールと靴が売れればいいや、そんなサッカーですナ。負けてもビールで乾杯、負けたら靴買い替えて気分転換して、今度はどうだってヨ。これを「負け犬根性」という。まあ、ホペイロ(専属用具係)さんの身になってみろってこったナ。
(サッカーをできない負け犬根性どもは去れ!)
「言われたことは一生懸命にやる。でも、それ以上のことはできない。今に始まったことじゃないけど、それが日本の選手の課題。
そういう意味で、高校サッカーの先生みたいに選手を仕切るハリルホジッチ監督の影響が今回はマイナスに出てしまった。
選手たちが常に監督の顔色を窺いながらプレーしているように見えた。せっかくの大舞台、もっと思い切ってプレーしてほしかったね。」
by Kikidoblog | 2015-06-26 12:35 | サッカー&スポーツ