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無念のなでしこジャパン準優勝!:アングロサクソン・トリックにやられたナ!



芝の上のなでしこ

まことに小さなサッカーチームが、開化期を迎えようとしている。
小さなといえば、平成初年の日本のなでしこほど小さなサッカーチームはなかったであろう。

身長といえば160cmしかなく、サッカーチームといえば戦後70年の間、代名詞であった男子サッカーしかなかった。Jリーグ維新によって、日本人ははじめて近代的な「女子サッカー」というものをもった。誰もが「サッカー選手」になった。不慣れながら「サッカー選手」になった日本女性たちは、日本史上の最初の体験者としてその新鮮さに昂揚した。この痛々しいばかりの昂揚がわからなければ、この段階の歴史はわからない。

社会のどういう階層のどういう家の子でも、サッカー選手になるために必要な技術と根気さえあれば、MFにもDFにもFWにもGKにもなりえた。この時代の明るさは、こういう楽天主義から来ている。

今から思えば実に滑稽なことに、小中高チームとアマチュアチームの他に主要チームのないこの女子サッカーの連中がヨーロッパ先進国と同じプロ女子サッカーチームを持とうとした。女子クラブも同様である。財政が成り立つはずは無い。

が、ともかくも近代女子サッカーを創り上げようというのは、もともとJリーグ設立の大目的であったし、設立後の新サッカー少女達の「少年のような希望」であった。

この物語は、その小さな女子サッカーチームが女子サッカー界における最も古い大国の一つアメリカと対決し、どのように振る舞ったかという物語である。


みなさん、こんにちは。

いやはや、残念無念。なでしこジャパンの善戦むなしく、王者USAの前にあえなく5-2で敗退。以下のものである。
ゴールハイライト なでしこジャパンVSアメリカ 2015決勝戦


さて、このなでしこジャパンの歴史的敗戦をメモしておこう。まあ、結論から言うと、やはりアングロサクソン北米連合軍にうまく罠にかけられたナ、というのが正直なところである。アングロサクソンは相手を罠にはめて来る。これである。まあ、実によく知られたことだが、その伝統的手法を今回使って来たわけである。

(あ)罠(トラップ)1:人工芝の罠
サッカーはイングランドで始まったスポーツである。そのイングランドと言えば、「芝の王国」である。つまり、「天然芝」の上で貴族のスポーツは始まった。

だから、クリケット、ラグビー、サッカー、テニス、全部「天然芝」の上で行われる。ウィンブルドンしかり。

それが欧州のフランスドイツに伝来して、サッカーは芝の上のスポーツとなった。

ところが、大会直前になって「突然に、全試合人工芝でプレー」ということになった。

もちろん、日本にも人工芝グランドはたくさんあるが、日本の人工芝とはまったく異なるタイプの人工芝(深い人工芝で足に来るやつ)で張り替えられた。

だから、日本は現地に行って「カナダの人工芝」に試合ごとになれる他無かったのである。

ところが、カナダは独立国と言っても旧大英帝国の植民地連合、現在はアメリカの51番目の州のようなものである。それゆえ、アメリカにもそういう情報は伝達されていたはずで、USAはカナダの人工芝に非常に慣れていた。

これがなでしこジャパンにおいては、二重三重の意味で不利になった。
(1)まず、パスサッカーのなでしこジャパンにおいては、パススピードが遅くなってパスカットの危険性が高まった。
(2)葉の長い人工芝のために、足腰への負担が大きく、肉体的に胴長短足で足の小さいアジア人には不利となった。
(3)したがって、空中戦有利となった。

これが、ボディーブローのようになり、7連戦する内に日本選手の足腰に相当なダメージを残した感じがする。だから、準決勝、決勝では動きがほとんど限界という状態であったように見えた。


(い)ルール変更、条件変更は国際スポーツでは常套手段
実は、こういうことは、国際スポーツ界では我々日本人はこれまで何度も煮え湯を飲まされて来たわけだ。

一番有名なのは、スキージャンプ複合である。日本がジャンプで高得点でマラソンで逃げ切りの必勝パターンを生み出すと、次の大会ではその得点比率の国際ルールを変えて来た。

スキージャンプ団体で日本が優勝すると、次大会ではスキーの長さの比率が長身有利となるように国際ルールを変えて来た。

こうやって常に白人有利となる国際ルールに変えたのである。

フィギュアスケートの浅田真央選手の時もそうだったというのは記憶に久しい。

(う)日本サッカーには最大の「厄病神」がいる→こやつが会場にいた!
だから、こういうことは事前に研究して注意して対策を練らなければならないはずだが、なにせ我が国の日本サッカー協会会長は、「厄病神」で「何もしない人」というニックネームのある大仁邦弥さん
日本サッカー会長の大仁邦弥さん
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「何もしない人」はやはり何もしなかった!:日本サッカー協会のバッドマンたち!?
である。おそらく、俺の見た所では、カナダの人工芝対策も情報提供等何も協力しなかったようである。

決勝戦後の表彰式の壇上にこの御仁の姿があったから、俺は「これか〜」「この厄病神がいたから驚くべき敗戦になったんだな〜〜!」と思ったヨ。会場のどこかでこの厄病神が見ていたんですナ。

まあ、こいつが日本サッカー協会会長として君臨している間は、日本サッカーは土つぼにはまるだけ。良いことは何も無い。

(え)戦犯は大野選手背番号11の選手であった→ポジショニングの誤り
さて、この試合の直接の敗戦原因はどこにあったのか?

スポーツでは一瞬一瞬の動きが速いために、試合中にその修正をするのは、自分自身であったり、仲間であったり、監督コーチであったりとさまざまだが、スポーツは物理学や力学の現象であるから、かならず失点にはその理由というものが存在する。

この試合の最初のセットプレーでどうして日本が失点したのか?

とういうと、録画映像を見た限りでは、「11番大野選手の立ち位置が非常に悪かった」という一言である。言い換えれば、「壁になっていなかった」ということである。

だから、大野選手が基本通りの立ち位置に立っておれば、難無く全部クリアーできたのである。

その証拠がこれ。

まず1失点目を見てみると、
1失点目→大野がクリアせず米10番ロイドに渡って失点
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要するに、大野選手は中央のアメリカの選手群とキッカーの直線上の下の白丸の位置

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で壁にならなければならなかった。あるいは、だれかがもう一人下がって、壁になるべきであったということになる。

逆にこういうポジションになることをアメリカは計算していたわけである。ロイドはこの中を後ろから走り込んだ。
ロイドが「くの字」に基本通り走り込む
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次に立て続けに失点した2失点目も同じである。
2失点目→大野が壁にならず中央にボールが行って失点
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まあ、ロイドをフリーにしたこと、大野が壁にならなかったこと、この2つでもうご臨終ですナ。

実に初歩的なミスで敗戦したのであった。

(お)罠(トラップ)2:キックオフの罠
3、4失点目は、キックオフの時に会場がちょうど前半の間だけ、太陽がキーパーやディフェンダーの目に入るという陣地を選ばされたことが原因である。
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(このまぶしい状況で試合開始とは普通はあり得ない。事実、昨日のドイツーイングランド戦は、太陽は真上だったからである。)

これで海堀選手の目に太陽が入ってまぶしい状況でずっと前半を戦わなければならなかった。

が、そういう時間帯に決勝戦を合わせて来たところが、さすがにアングロサクソンであった。

この陣地では、なでしこジャパンはずっと太陽を目に入れながらの攻撃とディフェンスだったために、非常に戦いにくかったはずである。

これをみて、「俺は嵌められたな〜〜」と思ったネ。

巌流島の宮本武蔵の戦法ですナ。「小次郎、破れたり!」の作戦である。
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宮本武蔵の「五輪の書」は全米でベストセラーになったことがある作品だから、アメリカのコーチのだれかがそういう作戦を知っていたのかもしれませんナア。

というわけで、北米大会だから、なんとかして北米代表チームが優勝したいという意気込みから、カナダとアメリカで徹底的に対ドイツ、対日本に対する包囲網が敷かれていたのだろう。

(か)罠(トラップ)3:日程の罠
そういえば、普通、ディフェンディングチャンピオンは一番最初の開幕試合に登場するのが常である。だから、前チャンピオンはA組に自動的にシードされるはずであった。

ところが、なでしこジャパンはどういうわけか抽選に組み込まれて、C組にシードされた。
これにより、日程が非常に厳しくなった。決勝トーナメントでは、中3日で連戦しなければならなかったのに対し、開催国のカナダがA組にシードされた。

こうしたところでも、最初から全て仕組まれていた可能性が高いでしょうナア。


まあ、いずれそういうことも分かって来ることだろう。


それにしても、失点1のGKソロから2得点とったというのは、優勝に値する快挙といえるだろう。


研鑽あるのみ、前進あるのみ、なでしこジャパンの今後の活躍を期待したい。

ご苦労様でした。良い試合をありがとう。

頑張れ、なでしこジャパン。


おまけ:
【海外の反応】「最後まで戦った日本に脱帽」なでしこ、アメリカに敗れ女子ワールドカップ連覇を逃す
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<アメリカ>
・日本は負けてもとても優美だ
 想像していたとおり、ピッチ内外で一流
 素晴らしいワールドカップにした

<アメリカ>
・4年前、日本が勝利した時、一流だったが
 今日、負けても一流だった。脱帽 #尊敬

なでしこジャパンは、ピッチ内外で一流だったが、日本サッカー協会だけは三流だった。サッカーの試合は大会の始まるずっと前からピッチ内外で始まっているのだ。ルール変更、環境変更、試合開始時間、試合会場の状況、日没、太陽の位置、風雨の具合。こういうことを全部日本サッカー協会がバックアップしなければならなかったが、何もしなかった。ブラジルW杯の時も同じだった。日本代表の試合会場となったブラジル北部のレシフェは雨期に入って非常に環境の悪い場所だった。何もしないのが売りの会長さんがいる限り、ご臨終ですナ。



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  by Kikidoblog | 2015-07-06 13:21 | なでしこジャパン

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