大村智博士にノーベル生理医学賞!:大村博士は「立派な甲州っぽ」だったナア!
いや〜〜、ノーベル生理医学賞を我が国の大村智博士が受賞。実におめでたい。
というのも、文武両道、山梨出身、理科大OBと私自身と重なる部分が多いからである。
ちなみに、ノーベル物理学賞の発表はあと30分ほどである。以下のサイトで実況放送される予定である。
Watch the 2015 Nobel Prize Announcements Live
大村智博士のことはすでにメディアでかなり紹介されているが、中でも
人の真似をしない
というのは、実に重要なことであるが、実は山梨県にはこれを一言で言う言葉があったのである。おそらく、他の都道府県では私は聞いたためしがなかった。
それは、
「真似乞食(まねっこじき)」
という言葉である。
私が育った甲府では、小さい頃から誰かの真似をしたり、人の後を付いて行ったり、そういう行為に対して、
わ〜〜、まねっこじき
といってからかわれたものである。私もそういってからかったものである。
つまり、甲州商人の街である甲府では、人と同じことをしてもものが売れない。だから、常に他人とは異なるものを生み出して製品にして商売しなければならない。
我が家の家業であった「宝石画」や「貴石画」などでも常に同業他社とは異なるデザイン、異なる手法のものを開発して生き残る。そうやって皆努力していたものである。
良いものを作ればそれはすぐに他人に真似される。だから、再び新しいものを作り出さなければならない。
これが甲府の商売人、特に宝石加工業者の鉄則だった。
こういう文化圏だから、人の真似すればすぐにある程度のところまでは儲かるが、それを続けて行くうちにだんだん貧しくなり、最後には廃れてしまう。だから、人まねはダメだ。そういう発想なのである。
山梨の地場産業の、宝石加工業、葡萄栽培、葡萄園経営、葡萄酒作り、果樹園などなど、すべてにおいてこの人まねはしない精神に基づいて新しい製品開発しようという文化のなせる技なのである。
その点、人口が多く、似たもの、コピー製品を作ってもそれを買うものがあまり気にしない文化圏の首都圏とはまったく異なるのである。
この精神を語るもう一つの言葉が、
「甲州っぽ」
という言い方である。
我が道を行く。人まねをしない。他人の後を付いて行かない。独立独歩。常に自分が一番。
こういう思想を持つ甲州の人間を表す言葉である。
だから、甲州人は東大に入るものは伝統的に比較的少ない(まあ、高卒時の学力不足で入れないという面もあるが)。それは、「みんなで渡れば怖くない」式の発想が相容れない文化圏だからである。
ここ徳島など四国では、周りが海、真ん中が山々、そして河川があり、気候に恵まれている。だから、年がら年中同じものを同じように作っていればいい。魚も海に出れば捕れる。それで良い生活や豊かな生活ができる。
山梨は海も無く、耕せる土地も少なく、本来貧しい地域だった。だから、常に回りにないものを生み出してそれを周辺へ行商し、その代わりに物資や食料を仕入れて来る。そうやって生き延びたのである。
今の日本の加工貿易の立場とまったく同じ状況が何百年も続いて来たのである。甲州とはそういう文化圏なのである。
だから、NHKの「花子とアン」の描く甲州人のように薄汚い恰好して行商にいけば、だれもものなど買うはずも無いのである。つねにこぎれいにして行商するのだ。
だから、今回の大村智博士もおしゃれだっただろ。山梨の人間はこざっぱりしてこぎれいでおしゃれである。
というわけで、私が何より喜んだのは、
大村智博士も私同様に立派な「甲州っぽ」であったことである。
甲州っぽに乾杯!真似っ乞食はだめヨ!
というわけである。
いや〜〜、山梨の人たちはフィーバーしているに違いない。
これを書いているうちに時間が経って、物理学賞まで後数分。
おまけ:
大村智 - 2億人を病魔から守った化学者
by Kikidoblog | 2015-10-06 18:37 | 人物





































