アイラブとてつもない日本:「が・く・え・ん・さ・い」学園祭シーズン到来!?
My Way - Def Tech
みなさん、こんにちは。
世界がノーベルウィークに湧く間、我が国では「が・く・え・ん・さ・い」学園祭シーズン開幕である。
私が卒業した山梨県の甲府南高校は、「緑陽祭」と言って、まだ新緑の6月に学園祭があった。が、たいていの学校では秋に学園祭が開催されるのが普通である。
どうやらこの「学園祭」なるもの、また「運動会」のようなものは、欧米はおろか、世界中で日本にしかない学校の伝統的イベントであるらしい。
それで、YouTubeで日本のどんなものでも見られるようになった昨今では、海外の若者や学生たちが、外国から我が国の高校に留学に来た生徒がアップした学園祭映像を見て、
アニメといっしょだ
とか、
私もあんな学校に入りたかった
とか、
我が校にも学園祭があればいいんだがな
とか、
さまざまな感想を持つらしい。例えば、こんなもの。
海外「生まれる国を間違えた」 青春を全力で謳歌する日本の高校生に羨望の声
映像は、交換留学生として日本に来ていたカナダ人の方が投稿されたもので、
通われていた高校の文化祭の様子が収められています。
「長くなってしまったので編集でだいぶカットしました」と説明されていますが、
それでも当日の盛り上がりが十二分に伝わる内容になっています。
海外には文化祭or学園祭を行う学校自体がそう多くないこともあり、
学生が主体となって行われるこのイベントに、羨望の声が多く寄せられていました。
Japanese High School Festival!
(これは結果にすぎない。)
海外のコメント
■ 私たちの学校にもこういうイベントがあったら最高なのに。 +3 アメリカ
■ 日本で育ちたかった。日本人はラッキー過ぎでしょ!!
だってあんな学校行事、日本以外じゃ上手く行かないもん。
日本人は真面目で、クリエイティブで、コミュニティー意識があって、
自分達のやることに誇りを持つからこそ出来るんだよ。
それにしてもほんっと楽しそう。私もあの場にいたかった。 +2 イギリス
■ 僕は生徒会長だから、自分の学校でも文化祭をやってみようかと思ってる。
日本の文化祭みたいな感じにしようと思ってるんだ……。
すごくタメになる動画をどうもありがとう。 +6 コロンビア
■ オーマイガーッ、日本の学園祭超楽しそう T_T
こんなイベントが学校にあるなんてすごく羨ましい。 +10 オーストラリア
■ 信じられない。凄すぎる!
日本人はあんな学園祭に力を入れるんだね!!!! イスラエル
■ 「世界一クールな学校グランプリ」があったら、
この学校、余裕で優勝出来るじゃん! アメリカ
■ 日本に学園祭のお手本を見せつけられた……。 +6 国籍不明
■ こういうイベントって教師は関わらないで、
生徒たちだけで全部運営してるんでしょうか? +13 フランス在住
■ 日本の生徒たちは学園祭とか学校の色んな行事に、
すごくプライドを持って取り組むからね :C +12 国籍不明
■ こっちの学校がつまらないわけだわ……。 +5 ドイツ
■ 西洋の国はどこもそんなもんでしょ。
学校行事に関心を持つ子が多くないから。 +2 国籍不明
■ こういうお祭りとか生徒が楽しめるようなイベントを、
世界中の学校でやるべきだと私は思うのです :/ +18 国籍不明
■ スペインには文化祭自体存在しないっていうのに……。 スペイン
■ 俺の国にもこんな行事ない。
1年に1回学校を開放して、自由に見学出来るイベントがあるくらい。
部活とかクラブ活動もないしね。
つまらない学校にいるんだってことに今気付かされたよ。 +23 ベルギー
■ 5:50 日本語の「Let it Go」はやっぱいいね!
私だって日本に交換留学に行きたいやい (>.<) エストニア
■ 私の国の学校がどれだけ酷いのかを思い知らされた……。 カナダ
■ 日本人は、盛り上がり方・盛り上げ方を分かってるね! アメリカ
■ つ、つまりアニメで描かれてることはマジだったのか。 +2 国籍不明
■ ウチの国にも学園祭なんかない :(
冗談抜きで私が通ってる学校は退屈過ぎる。
いつか日本に行きたい。日本が大好き。 +2 サウジアラビア
■ 凄すぎてビックリしちゃったよ!
ってか、日本の学校には校歌まであるなんて知らなかった。 カナダ
■ 日本の学校の設備って整いまくりじゃない?
日本ってどこもあんな感じなんだろうか。
俺はアッパーミドルの世帯の子が通う私立の高校に行ってたけど、
日本の学校に比べると貧相だった。 ブラジル
■ なんてこった。完全に日本の学校に負けてる!!
しかも何で生徒さん達あんな才能豊かなの?! +14 ベルギー
■ 校歌が普通に良い曲で笑ったw 国籍不明
■ アナ雪を歌ってる集団の中に男子たちがいる光景が大好き。
イギリスの男子なら絶対やってくれない。 +5 イギリス
■ ちょ待てよ。校歌なんてあんの? 凄くないか? +2 ドイツ
■ 私の学校にもあるよ。
でも学校自体500年前とかくらいに創設されたトコで、
歌詞が古めかしいし退屈な曲だよ。 +2 イギリス
■ 「私は生まれる国を間違えた」
この動画を観た後は、そんな考えに脳内が支配されてる。 +139 バルセロナ
■ こっちだと、学校に行く価値があるって思える唯一のことは、
マ○フ○ナを吸えることくらいだよね。 +2 ドイツ
■ アメリカがこれくらいクールな国だったら良かったのに ._. +7 アメリカ
■ 俺もあんなノリノリな観客の前で演奏してみたい :) 国籍不明
■ なぜに俺は日本人に生まれなかったんだろうか。
俺ってヤツは前世でいったい何をやらかしたんだよ。 +2 アメリカ
■ 基本的に、日本の学校はアメリカの学校よりはるかに緩そう。 +11 アメリカ
■ NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!
日本の学校のほうがもっともっと厳しいですよ。 +11 投稿者
■ クールだね~……。これが学校の行事だとは思えない……。
今までアニメではこういうシーンを観てきたけど、
実際の文化祭を観れて感激した。 +3 メキシコ
■ 学校に対する生徒たちの意識がアメリカとは真逆だね。
日本にはまだ行ったことがないから何とも言えない部分もあるけど、
生徒たちの熱意や学校教育のレベルはやっぱり段違いだ。
教育者の一人として、日本の学校を羨ましく思ったし、
僕たちは日本を比較対象にすることすら出来ないのでは、
なんてふうに考えてしまったよ……。 +5 アメリカ
この他には、高校総体や甲子園や選手権などを頂点とするクラブ活動もある。
さて、そこでこういうYouTubeを張ると問題になるのは、こういう感想が出るのは至極当然なのだが、それが一朝一夕にできると誤解することだ。外国の学生や生徒たちが、単にこういう行事が学校にできれば、自分の国の自分の学校でもできるのではないかと思ってしまうことである。
これが岡潔博士が言っていたことである。
西洋人や諸外国人は、「察する」ということができないということである。
これは知的活動の前頭葉や記憶ベースの側頭葉の働きからは出て来ない。脳の天井である頭頂葉の働きなのである。
この「察する」という脳の活動は、どうやら我が国では「和歌」や「短歌」や「川柳」や「俳句」など日本語の伝統文化および日本語の持つ言霊(ことだま)や音霊(おとだま)に起因するらしい。
ねずさんこと小名木善行さんによれば、和歌の文化が「察する」力を身につけさせたという話である。
それはともかく、頭頂葉の働きがないと、何事を見ても「察する」ことができない。つまり、当座の結果だけを見て、「〜〜だから、〜〜〜なんだ」という安易な結論を作り出して勝手に自己満足してしまうのである。
したがって、だれかがこういうYouTube番組をアップすると、たちどころに「どうして自分の国にはないんだ?」「俺も私もこういう学校に入りたかった」という結論レベルで終わるのだ。
つまり、彼ら欧米人や諸外国人には「はて?どうしてこういうことができるようになったのだろうか?」と察することができないのである。
ましてや、この学園祭は高校生自らの力で行っているということにすら気づかない!教師はあくまで指導観察のみであるが、こういうことすら分からない。この点については、映像を撮影した外人留学生すら気づいていなかった。
言い換えれば、
高校の学園祭が楽しい青春を謳歌できる
→幼稚園、小中と同じような前体験を経ている
→小学校で給食、掃除等を生徒自らが行って来た
→その前に幼稚園時代から小学校への準備を行って来た
こういうような時系列の流れがあるということに気づかない。日本人ならだれでもすぐに分かることが分からないのである。
これが「察する力」というものの差である。
要するに、日本の高校生が高校で「学園祭」をエンジョイできる。先生たちが生徒たちを信じて任せることができるのも、それは、
為せば成る。物事は時間がかかる
という現実を想定した我が国の戦後(戦前からの伝統だが)の教育の一貫した方針によっているのである。つまり、小学校の段階で以下のようなこと
日本が世界に誇る「給食当番」と「学校掃除」という文化について!を行って来た結果として中高と来て高校ではじめてできるようになるということなのである。
日本の学校の「給食当番」と「学校掃除」文化に衝撃を受ける外国人!
海外「これは世界が取り入れるべき日本文化だよ。素晴らしい!」
日本の学校の給食当番制度と、生徒が学校の清掃をする日本の文化を外国人が大絶賛!
皆さんも学校に通ってた時には給食の準備や学校の掃除をしてたと思いますが、実はこれ世界が驚く日本の文化だったんです。
海外では給食の準備や学校の掃除は業者がやるのが当たり前という中、日本では生徒たちが率先してやるというのは、生徒たちの自立心を育てることにも繋がり、教育的にも素晴らしいとのことで、世界の教育関係者たちも大絶賛してるそうです。
という訳で今日は日本の学校の給食風景と清掃風景を映した動画に、海外からコメントが殺到してたので紹介したいと思います^^
School Lunch in Japan - It's Not Just About Eating!
(すべてはここから始まる。)
つまり、日本人は、幼稚園の給食や遠足や運動会から始まり、小学校の給食や掃除などの当番制を体験し、中学校のクラブ活動や学園祭を経験し、最後に高校の学園祭や運動会やクラブ活動を経て大学進学や就職するのである。
すべては繋がっているのである。
物事は一朝一夕にはならず→簡単に真似はできないヨ
一瞬にしてここまで察しないといけないわけである。
これが本来の教育なのである。かつては西洋人はそういうことがある程度はできたのだが、徐々にできなくなって、今ではまったくできないように見える。
いやはや、欧米イルミナティNWOの目論んだ「グローバル2000」ことグローカリゼーションの負の成果が出ている様ですナ。この「グローバル2000」の成果が我が国では「ゆとり世代」というものであった。
いやはや、世も末ですナ。
by Kikidoblog | 2015-10-07 10:06 | アイラブとてつもない日本