日本の常識は世界の非常識:何事にもルーティーンがある。ラグビーだけではない!
いやはや、これは痛い。不幸な出来事。
しかしながら、そこには
日本の常識は世界の非常識的な大事な問題が潜んでいるから一応メモしておこう。以下のものである。
18歳日本人、強盗に銃で撃たれ死亡…ブラジル
【リオデジャネイロ=吉田健一】
ブラジルの在サンパウロ日本総領事館によると、同国サンパウロ州サントス市で19日未明(日本時間同日午後)、日本人が強盗に銃で撃たれて死亡した。
地元メディアによると、死亡したのは、千葉県市原市生まれの男性、オオシロ・ルアンさん(18)。オオシロさんが友人2人とバスを待っていたところ、2人組の男が所持品を差し出すよう要求。オオシロさんが携帯電話を渡そうとした際、男が発砲した。オオシロさんはパーティーから帰る途中だった。
オオシロさんは14年前から父親と弟と一緒にブラジルで生活していたという。
さて、このニュースで何が問題だったのか?
これは我が国内だけで生活している人間には理解不能だろう。
実は、結論から言うと、銃を持った犯罪者の前で
ポケットに手を入れる
という行為が御法度タブーだったのである。
かつて1980年代のアメリカで私が忠告されたことは、
警官に呼び止められたら、走るな
ということだった。
つまり、アメリカの警官は自分の前で走って逃げようとする人物に対しては、本能的に銃で撃つ。相手をまずは射殺してから考える。
とまあ、こういう習性があるから、絶対に走るなということであった。
だから、高速道路でスピード違反すれば、銃を持った警官が2人必ずやってくる。日本のバカパチンコ警官のように一人でのこのこと自動車の窓から中を覗き込むような愚劣な真似はしない。もしそんなことをすれば、中から銃で撃たれるかもしれないからである。
そういう恐れがあるから、アメリカの警官はかならず2人が来て、一人がまず
「フリーズ!(動くな)」
といって銃を持って近づく。そして、それをもう一人がサポートする。
そして警官はドアを抑えて決して「車から出るな」と言いつつ、「手を見せろ」といって銃を持っていないことを確認したら、「車から出ろ」と言って来る。そして、「壁に向こうを向いて両手をつけろ」という。その間に「ボディーチェック」する。
こうやって安全を確認してから、飲酒運転ではないかの検査を行う。そして、最後に交通違反の切符を切る。
そこには何日以内に振り込まないと、累積するよとその雪だるま式に増える金額が出ているのだ!
とまあ、この俺自身、アメリカ時代およびハワイ旅行の最中に警察官のお世話になったことがあるから、実にそのルーティーンはよく知っているわけさ。
ハワイの警官はすぐに駐車違反の切符を切るから要注意。それも何度でも何周も回ってやってくる。一度に2回やられたこともある。
これが日本以外の先進国の実情である。
ところが、今度2014年の6月にブラジルのW杯に出征した時、今度注意されたことは何だったか?というと、
決してズボンの右ポケットに手を入れるな!ということだった。特に「携帯電話をポケットに入れるな」と。
そんなことは分かった、分かった、分かっているからうるせ〜〜なという感じでレシフェに到着したのだったが、はやる心と不眠不休の27時間のフライトとW杯の昂奮などで、いつもの習慣に戻ってしまったのだった。
だから、いつも携帯電話はバミューダパンツの右ポケットに入れて歩いていたのである。(2014年W杯)
幸いだったのは、短期間の旅行だったこととW杯のために警備が厳重だったこと、この2点だっただろう。犯罪者と出会うことは全くなかった。
しかしながら、今度は試合が終わった翌日にレシフェのモールのデパートで買い物をする時、ものを買って支払いをしようとついついいつものように右手をズボンのポケットに入れて財布を出したのであった。
その度に、何やら店員のきれいなブラジル人のお姉さんが一瞬
ぎくっと
したのである。
最初はその理由が分からなかったが、ブラジル人は右手(や左手)がポケットに入ると、その次は
銃が出て来る
ことがあるために、警戒して身構える習慣があるからなのである。場合によっては、銃で反撃する。
というわけで、相手が私の行動や雰囲気や言葉から、私が見るからに日本人だと分かったので、警戒を解いて、多少私がポケットに手を入れるというタブーを繰り返したにもかかわらず何事もなかったわけだが、本当は銃で撃たれかねない危ないタブー的習慣だったのである。
今回のこの事件は、射殺されてしまった日本人(たぶん日系人)は、日本育ちだったせいか、そういうブラジルのイロハが分かっていなかったようである。
他国へ行く時には、かならずその国のタブーを知っておけ!これは常識である。
アメリカでは警官の前で走らない。
ブラジルでは人前でポケットに突っ込まない。
東欧では女性は1人で男に付いて行かない。
韓国ではキムチを食べない。必ず毒味をさせる。
中国では1人で出歩かない。部屋にだれかいないか確認する。
などなど、それぞれの国の特徴を知って、備えあれば憂いなし。
ところで、こうした事件が起こると、すぐさま銃規制に話を持って行く人間がいるが、かつてのアメリカの日本人留学生の射殺事件があったが、深夜に仲間と二人でアポイントメントも取らずに他人の家に忍び込んで、その家の住人を(友達だと思って)驚かせるというような不届きなことをすれば、それはその家の住人に射殺されても文句は言えないのである。それも治安の悪い地域だったわけだから、自業自得になる。
世の中は日本人の甘っちょろい世界観や常識で動いているわけではないからだ。
そういえば、今思いだしたが、ユタではこんなものもあったナ。
白人女性に無闇に手を出すな!さもなくばその女性の父親に射殺されるぞ!
つまり、まだまだ人種的偏見の強いアメリカの田舎のユタ辺りでは、自由恋愛が成り立つなんぞとその辺のシールズのバカがいうようなたわ言を信じて、若い白人女性とつきあってセックスしたりすれば、激怒した父親がライフルもってやってきてこっちを問答無用で射殺する場合がある。だから、恋愛するなら、まずはちゃんとしたルーティーンに従って、まずは父親と面会するなどしてからにせよ。
こういう事実を知らずに殺された中国人がいたようだが。
ルーティーン(習慣やしきたり)というのは何もラグビーやサッカーや野球だけの話ではない。
ブラジルの買い物のルーティーン、アメリカの交通違反のルーティーン、訪問のルーティーンもある。
突如いつものルーティーンと違っていれば、相手は不審に感じるのである。
我々がすぐに女性をレイプしたり拉致する朝鮮人を見て変だと感じるのと同じである。
日本にいれば、日本のルーティーンに従わなければならないのである。
こうした海外の常識をご存じなくてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り致します。合掌。RIP.
by Kikidoblog | 2015-10-22 08:54 | アイデア・雑多